チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮
(2014年1月期・フジ・火曜22時枠)

脚本 - 後藤法子
演出 - 今井和久
プロデュース - 豊福陽子、遠田孝一、八巻薫
主題歌 - 東方神起「Hide & Seek」





第2話 院長一族の過去
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公平はすみれエンタープライズの社員たちが作る螺鈿細工を
見ていた。公平はコミュニケーションを取りながら色々と
碧翠院に来た時状況を尋ねていく。みんな自分の意思でこの
病院に入ったのか。うめ、美智、和代、トクは、特に不審な
様子は無かったが、トクから最後は螺鈿の部屋に入って死ぬの
が理想だという。お看取りの時だけしか入れない部屋であり、
普段は使っていないのでどういう部屋なのかは知らないとの
事だった。

公平は白鳥に螺鈿の部屋の存在を話すと、行方不明の立花医師
を隠しておくにはちょうど良い場所ではないかと語り部屋を
探す。東館の螺旋階段の最上階にその部屋は存在する。
白鳥たちが室内に入ろうとしている時にタイミングよく小百合
が現れた為に違和感を覚える白鳥たちは、回りを探すと案の定
監視カメラがドアの前に設置してあることが分かる。
室内を見せてくれないかと交渉するが、すみれは断固として
断るとして見せようとはしなかった。強引にでも入ろうと
すると、すみれは仕方なく鍵を取り出し、厚生労働省のやり方
はいつもこんな強引な方法なのかとして非難する。

中は普通に中心にベッドで設置されてあり、螺鈿細工のステンド
グラスによって彩られている部屋だった。桜宮華緒の姿が有
ることを知って誰なのか尋ねると母親だという。白鳥はそんな
華緒に、立花がここに来ていないかと尋ねるが一切話をしよう
としなかった。母は興味のない人とは一切話をしない人だという。
しかし何故外から鍵をしているのかと問い不自然なことを語る
が、母が望んでしていることで、外の世界とは距離を置きたい
と考えているのだという。すると普段は他人となかなか口を利か
ない華緒は、公平には話しかけ、突然今度一緒に食事をしない
かと誘われる。白鳥は強引に公平と一緒に慎んでその申し出
受けると語り、自分も桜宮家にいくことを告げる。

公平は白鳥に対して、あの手紙は白鳥本人が書いたものではない
のか?と問う。かつてそういうことが有ったので確認して起きたい
とし、現状では手紙に書かれているような助けを求める患者が
いるとは思えないのだという。確かに変わったシステムだと
思うがここに居る人たちはみんな良い人ばかりだという。すると
公平は人の良いところばかりしかみようとしていないのだと
言われる。そんな中、白鳥の元に立花からメールが届く。
フリーメールから送られてきたもので、添付画像が入っていた。
画像を見るとそこには、AI(CT)画像であり、太ももと手の画像
である事が分かる。これは長野の病院で消えたカルテの患者の
ものなのか。白鳥は取りあえず島津先生に画像を送り、このCT
画像から何か分かるか聞いて見ると語る。立花は身を隠して、
何かを伝えたがっているのだと感じる。
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    公平たちは碧翠院で起きていることを把握する為に患者から
話を聞いていく。公平は特に問題はないと考えるが、白鳥は
この病院に対して何か疑惑を持って近づいていた立花の消息が
掴めなくなっている事を受けて、桜宮家が何かを隠している
のではないかとして、色々と根掘り葉掘り探していく。

桜宮家の息子・葵の死をきっかけに歯車が狂い始めた感じの
桜宮家の事情だけど、事件性があるようでなさそうな感じの
ところを今の所は行ったり来たりしている感じ。
このままの流れで行くと、そんなに遠くない未来に謎は解けそう
な感じがするのだけど、流れとしては何処まで根深いところに
繋がっていくのかが興味深い点だ。

問題が過去の葵の死にある事は明らかなのだろう。
その死の原因に言及していく流れは当分先で、当面は巌雄が行っ
ている監察医としての仕事の中に、何ら尊厳死などの問題が含ま
れていたり監察医としての立場、僧侶としての立場を利用して、
この病院の入院費を捻出・クリニックの維持の為に、便宜を図る
変わりに見返りとして不正に金を得ていたりする流れがあるのかな
という感じがしないでもないけど、今の所は特に息子の死から
学んだという事を考えれば、延命措置が患者本人にとっても
残される家族にとっても悪いことだと考えている巌雄の姿を
見れば尊厳死の問題が一番しっくりくるのかな。

送られてきたレントゲンの写真が果たして誰のものなのか。
立花の存在・現状がどうなっているのかなどの問題が
描かれるも、ドラマとしてはそれだけではなかなか視聴者を
惹き付けて置くのは難しい感じがする。



田口公平 …… 伊藤淳史 (元東城医大愁訴外来・神経内科医)
白鳥圭輔 …… 仲村トオル (厚生労働省大臣官房秘書課付技官)
桜宮巌雄 …… 柳葉敏郎 (碧翠院院長)
桜宮華緒 …… 相築あきこ (巌雄の妻、精神科医)
桜宮小百合 …… 水野美紀 (巌雄の長女・緩和ケア医)
桜宮すみれ …… 栗山千明 (巌雄の次女)
桜宮葵 …… 山ア賢人 (8年前に事故で死亡・息子)
天馬大吉 …… 上遠野太洸 (東城医大の学生、休学中)
戸山久司 …… 渡部豪太 (放射線技師)
日向千花 …… 辻本瑞貴 (看護師)
小幡剣 …… 池内万作 (刑事)
木島トク …… 佐々木すみ江 (乾燥肌・末期の卵巣がん)
川原うめ …… 丘みつ子 (患者)
青山加代 …… 大森暁美 (乳がん全身骨転移)
赤城美智 …… 左時枝 (背中が痒い・甲状腺ガン)
立花善次 …… 宅間孝行 (長野中央総合病院放射線科医)
天馬美樹 …… 長野里美 (レストラン経営、大吉の叔母)

木島祐一 …… 阿南健治 (長男、東京でレストラン経営)
木島幸助 …… 遠山俊也 (次男、静岡でサラリーマン)
木島稔 …… 田中聡元 (三男、地元で役場の仕事)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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