匿名探偵 (2014年7月期・テレ朝・金23時枠) (2012年10月期・テレ朝・金23時枠・シーズン1) 脚本 - 高山直也、鴨義信、三上幸四郎 音楽 - 仲西匡 演出 - 秋山純（テレビ朝日） / 塚本連平、大塚徹（MMJ） 主題歌 - 優梨花「六本木心中」（エイベックス・エンタテインメント） ナレーション - 大森章督 http://www.tv-asahi.co.jp/tokumeitantei_02/ 第3話 探偵と夢見がちな女 脚本／尾崎将也 演出／秋山純 -------------------------------------------------------- 探偵は河原で発声練習をしている真鍋沙織のことを監視して いた。探偵にとって夢や目標を持つ若者は苦手で出来ること ならば近づきたくないと感じていた。 ---7日前--- 真鍋ホールディングス社長夫人の真鍋祥子が弁護士の響子と 共にやってくる。響子は真鍋ホールディングスはクライアント でありその奥さんからの相談を受けたのだという。祥子は 探偵に対して家出した娘の沙織の居場所を突き止めて欲しい とのことだった。高校時代から演劇に興味を持ち、大学生の 頃に悪い連中と知り合って勤めを辞めて芝居に専念したい と言ったのだという。家出した日、娘からは、金や世間体 ばかりを気にする人にはわからないことだとして非難された とし、夫の浮気も黙認し、じっと我慢しているかごの鳥の状況 だと言われたという。更に父親は仕事ばかりで娘のことを全て 母親任せにしているとし、家出しようとしているのに父親は 顔一つ見せないという。そんな人生を過ごすのは私には耐えら れないことだとし、女優の活動をしているのだという。 探偵は言いづらそうにもう子供も成人の娘なのでやりたいこと をさせたらどうかという。しかし響子からはド突かれ、 傷を付けられたり事件に巻き込まれたら大変だと語る。 響子は嫌ならば別の人に頼むというが・・探偵は最近夢の 女性が度々夢の中に出始めた事を告げ、忘れるためにも 仕事をする事を語る。 劇団、劇場を聞き込みして回る探偵。 すると突然劇場で阿南と棟方に出会う。若い女優がラブホテル で殺害されたので調べているとのこと。絞殺されたもので、 被害者の女性の持ち物から劇団に所属している人物だと分かった のだという。女性は家出していたので本名が分からないとし 自宅に戻されるのが嫌で偽名を使ってたのだという。 まさかこの写真の子ではないかとして探偵を沙織の写真を 見せるが違うと言われホットする。被害者の女性は、 矢部美香という女性だった。被害者が主演を勤めるハズだった 劇団公演のパンフをみせてもらうと、その中に"新藤きよみ" と書かれて女性が端役で出演していたが顔写真を見ると 明らかに沙織だと分かる。 劇団新木で活動していた沙織。 探偵は取材を名目にプロデューサーをしている柴田和馬と 「社内恋愛禁止」という講演の演出家・山西直己の姿を見る。 探偵は稽古後に沙織と接触して母親が探していることを話す。 -------------------------------------------------------- 探偵は金持ち主婦からの依頼で女優になりたいとして劇団に 入る娘の沙織の居場所を調べることになる。しかし彼女を 探しているウチに、同じ劇団員の主演の女優がラブホテルで 殺害されて発見されているのを目にする。 もっとも儲かりそうもない劇団で金儲けを企むという辺りの 目の付け所が凄い。 人の弱みにつけ込んで、儲かるシステムを作っているけど、 そんなシステムを作れば少なからず外部に悪評が立ちそうな 感じもするけどね。 今回探偵がターゲットにするのは、金持ちの女性の娘・沙織。 7日後の映像から始まっているので、彼女が襲われることも なければ死ぬ事はないということを暗示しているのでこの見せ方 が果たして効果的なのかどうかは謎だった。 ただドラマとしては今回一番面白く出来ていたと思う。 小劇団というと必ず下北沢が舞台になる。 昔名声を得た演出家が演劇論を部下に語る辺りがなんとも 臭さを感じるし、宮川一朗太さんの笑顔は如何にも悪意に満ちて いるものを感じるところだった。 沙織は金持ちの娘だし、結局父親は娘に無関心でも金だけは 不自由なく過ごせそう。小劇団の人はみんなバイトを掛け持ち したりして、その中から夢を目指す苦労人というイメージが 有るので、本当の意味で独立しているのかは分からないけど、 探偵が母親と娘の間に立って、「元気にやっていることを伝えて も良いのではないか」と助言したり、両者の事情を知っている分、 真実を伝えるべきかで悩む辺りの探偵の姿は、探偵の性格を 表していて良かったかも知れない。 「夢を潰して楽しいか?」「このくらいで潰れる夢なのか?」。 サポート役に徹していたけど、探偵が両親のように親身になって 相談に乗り、言うべきところではきっちりと正論を語る辺り、 上手く出来ていたと思う。 それにしても荒井萌さん、大胆にショートカットにしたね。 可愛らしいです。 探偵 …… 高橋克典 (私立探偵) 冴島 響子 …… 片瀬那奈 (MFK法律事務所に所属している弁護士) 長山 逸朗 …… 柴俊夫 (理髪店店主) 阿南 幸一 …… 田山涼成 (恵比寿警察署に異動) 青島 一平 …… 山口大地 (元・工学部、社会人) マスター …… 森次晃嗣 (BAR・Smokey Rainのマスター) 相田 香織 …… 原幹恵 (ボディ・マッサージ「Lihim」店員) 久美 …… 川上ゆう (探偵の隣に住む女性) 棟方 …… 鈴木貴之 (阿南の部下) 夢の女性 …… 新妻聖子 屋台の主人 …… お宮の松 オープニングタイトルダンサー 関西さつき、深月ユリア ナレーション 大森章督 真鍋沙織 …… 荒井萌 (女優を目指す) 柴田和馬 …… 宮川一朗太 (劇団のプロデューサー) 山西直己 …… 相島一之 (劇団の演出家) 松本 …… 山中崇 (元劇団員、食い物にされた) 真鍋祥子 …… 舟木幸 (沙織の母) 保木本真也 横山美雪、伊東紅、別紙慶一、仲原舞、伊藤祐輝、比佐仁 塩原俊人、前田友里子、東城宗久、ホンテン、湖木信乃介 岡田真美、押田佐代子、澤田和宏、三浦知之、隆太郎 由梨乃、玉寄兼一郎、中村嘉夫、スター★ドッグ、クレイン