東京ガードセンター

脚本/大石哲也
企画プロデューサー/松原浩
プロデューサー/北島和久、仲野尚之
演出/雨宮望





第1話 命の行方を決める場所
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ALWAYS東京城南ガードセンターには色んな助けを求める情報が
集まってくる。そんな施設には品川の待機所で現場警備をして
いた佐々岡守が抜擢されセンターへとやってくる。
入り口のところにいるロボットから色々と質問をされるが、
その質疑応答の声を発していたのは、同じセンターで働く女性
の安藤心だった。
監視員としてのテストをしていた事を告げ、アノ程度の質問
で相手のペースに巻き込まれては、前途多難であることを聞か
される。ここにはあらゆる緊急事態の要請が入り、警備システム
の中枢なのだという。いち早く対応し、判断を下さなければ
ならないのだと告げ、混乱している通報者からの正しい情報
を引き出さねばならないことを聞かされる。そして効果的な指示
を出して、安全・安心を提供するのが仕事であること。
しかし守は自分が何故ここに配属されたのか理解出来なかった。
心から一通りの施設の説明を受けるとセキュリティゲートを
通ってオフィスへとやってくる。
そこでは凄い数のパソコンとそれに伴う人員、そして予想以上に
多い緊急の要請に対応する職員の姿が有った。
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現場で起きていることをオフィスでばかり対応していくという
ことで、以前にCSフジで放送されていた「TOKYO コントロール」
に似た状況設定のような感じ。
「TOKYO コントロール」では人間関係がなかなか興味深いもの
として存在していたけど、このドラマに於いては、映像や声
だけで、現場がどのような状況に陥っているのかを見極める必要
が有り、それに伴って対応を指示しなければならないということ
で、色んな意味での洞察力が必要なこと。

警察と警備は違うという事を考えれば、必ずしも捕まえることが
目的ではないとする辺りは面白い着眼点だが、やはり警備と称して
働いている以上は危険分子は捕まえて欲しい感じがする。

捕まえずに敢えて捕まえないとする行動の中に何があるのか。
その辺の人間関係なり、現代人の抱える心の問題なども色々と
含まれていきそうだけど、初回としては、まずまずかな。

ただこの人は鋭いと感じるところは、主人公の守以外のところで
発生しているケースが多いので、今の所、守が掘り出し物だと
する辺りのキャラクター性は発揮されていないようにも思う。

自転車の下りは、守が遅刻しないように自転車に乗ってこい
と示唆しているのかと思ったけど、戸倉は自分の為に自転車を
購入しようとしていたのか。

迅速解決が原則であり、時間の勝負となる中で、時間の使い方は
時と場合によっては、色んな意味合いがあるなと感じさせる
ラストの下りはなかなか面白かったね。

キャスティングに関しては、ほぼ完璧だと思う。
残すところは脚本のアイディアと色んな意味でのバリエーションで
視聴者を飽きさせずに魅せることが出来るかだね。



佐々岡守 …… 中村蒼 (ALWAYS東京城南ガードセンター)
戸倉真実 …… 柳葉敏郎 (センター長)
安藤心 …… 高梨臨 (キビキビした女性監視員)
川越瞬一 …… 窪塚俊介 (頭のキレる、論理派)
園麻里恵 …… 伊藤かずえ (クレーム対応のエキスパート)
新田玄一郎 …… 小野武彦 (古株の監視員)
久保田孝道 …… 堤下敦 (現場あがりの、監視員)

出口哲也、中村無何有、富岡英里子、ほり太、こまり
谷藤太、えもりえりこ


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