東京ガードセンター

脚本/大石哲也
企画プロデューサー/松原浩
プロデューサー/北島和久、仲野尚之
演出/雨宮望





第3話 盲点
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守は店のオープンを明後日に控えた店と電話を通してセキュリ
ティに関する解除方法などの試運転をしていた。
フォグガードと呼ばれるものが導入されていて、強盗が入った
際に店内を一瞬にして煙まみれにして仕事をさせないという
ものだった。しかし守はそれの解除法が分からず、現場が
パニックっているのを知って、監視員である守がしっかりしな
くてどうするのかと言われる。

そんな中、南部質店で防犯センサーが作動する。
品川待機所の警備員・中川を出動させる。セキュリティは
裏の通用口で異常を知らせているというものだった。川越は
中川に対して、ハンディモニタリングを作動させて現場の状況
をみせて欲しいと語る。しかし店内に人影もなく、盗まれた
という形跡もなかった。かつてこの店は通過電車の振動によっ
てセンサーが誤動作していることが有る為に、それが原因では
ないかというものだった。川越はシステムを更新するという。
しかし現場の中川は少し結論を待って欲しいという。妙な胸騒ぎ
がする事を告げると、川越は店内の防犯カメラ映像を調べて
みるという。しかし店内にも侵入した形跡は無く異常はなかった。

休憩時間。
守はスマホを扱うのが苦手だとして、みんなに語る。
心はそんな守に対してそれならば何が得意なのか?と思わず問い詰
める。川越からフォグガードに関するマニュアルを手渡される
と、この装備に関してはセキュリティとして導入されていること
が犯人に知られると、対策を講じられるので導入されている店舗
の店員でも知らない人が多いのだという。川越が開発部にいた
頃に開発したものだと知る。川越は究極の未然を確立すれば
いずれ警備員は要らなくなると語る。しかし現場経験者の久保田
は現場を見くびるなと告げ、警備員の経験から来る勘は侮れない
ものだという。川越は非論理的
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質店で防犯センサーが作動し対応に出た川越は現場に警備員
を派遣する。現場に到着した中川からの映像、そして店内に
設置してある防犯カメラの映像から川越は問題無しとの判断
を下すが、現場に中川は妙な胸騒ぎがするとして主張する。
しかしその何かを証明するに至らず問題無しとの判断を
下すと翌日、店から商品が全て盗まれている事を知る。
カメラ映像を改めて調べると、防犯カメラは細工されており
防犯センサーは切られていることが分かる。

何故戸倉が開発部の技術畑の男性・川越を現場・対応斑に
抜擢したのかということを描いた話だった。

自分の信念が正しいと貫くことは大切だが盲信しすぎると
その問題点に気がつかないという事を端的に示したもの
だった。

防犯と窃盗はある意味ではいたちごっこのものがある
また防犯システムは人が作る限り完璧なものというのも
あり得ないわけで、理論的に完璧さを追及しても実際には
それを上回る論理性が出てきてしまうものなのかも知れない。

結局細かい分析はしなかったし、犯人が逮捕されたかどうか
もよく分からなかったけど、目の前にある映像が人間の
目視以上に完璧であることも有れば、それだけではないという
ことを描いたものだった。


佐々岡守 …… 中村蒼 (ALWAYS東京城南ガードセンター)
戸倉真実 …… 柳葉敏郎 (センター長)
安藤心 …… 高梨臨 (キビキビした女性監視員)
川越瞬一 …… 窪塚俊介 (頭のキレる、論理派)
園麻里恵 …… 伊藤かずえ (クレーム対応のエキスパート)
新田玄一郎 …… 小野武彦 (古株の監視員)
久保田孝道 …… 堤下敦 (現場あがりの、監視員)

中野剛、奧野正明、朝香賢徹、山本直輝、日野出清
猪俣三四郎、増山浩一


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