東京ガードセンター

脚本/大石哲也
企画プロデューサー/松原浩
プロデューサー/北島和久、仲野尚之
演出/雨宮望





第4話 わがままな通報者
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戸倉はオールウェイズ通信を見ていた。
そこには裏方であるチーブの園麻里恵のことが特集として掲載
されていた。
そんな中契約者の一人で、野村家からのクレームの電話が入る。
現場のガードセンター職員が入って来たことで、ネコのミー子
が逃げてしまったというものだった。対応に出た佐々岡はそれ
は契約者側の問題ではないかとするが、園はそれを聞いて
電話の相手に聞こえるような声で佐々岡のことをしかりつけ、
対応のまずさについて謝罪する。
園からは意見をくれた相手からの電話は絶対にこちらから電話
を切る様なことをしてはいけない事を語る。そして園は佐々岡
に怒鳴ったことも客を沈める為のテクニックである事を告げる。
契約者よりも怒っている相手が居る事を知れば相手は逆に冷静に
なるとし、トラブルの本質からずれて感情的になっている為に
上手くその辺の心理を利用することを教える。
そんな中またしても佐々岡の元に電話が鳴る。
田代幸造という男性からのもので、園のことを娘だと呼ぶ人
からの電話だと語る。緊急ボタンが押されているが一体何が
起きているのか。園が電話対応するが、相手はまるで緊急とは
ほど遠いところで電話してきている事を知る。
園のことをチーフと呼んでいたことからもオールウェイズ
通信を読んでいる居る人物であることが分かるが・・・
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園のことを娘・美咲だと呼ぶ男性から繰り返し嫌がらせのよう
にして電話が鳴り始める。こういう電話が繰り返しなる事で
本当に困っている人の為の回線がふさがれてしまうとして
説得するが、その後もまるで鳴り止まない電話に邪険に扱う
ことも出来ず対応に苦慮する。一人暮らしをする老人は、
夕食後から就寝までの時間帯に一番寂しさを覚える時間帯である
ことを考慮すると、そういう心理が働いている可能性が高いこと
を指摘するが・・・

園さんの自分の境遇に重ねて描いたエピソード。
中学時代に父親から虐待され捨てられ母子で育ってきた園さんの
父親は末期がんだと判明し、最後に逢いたいと言って来ている
こと。

寂しさを生んだ原因は誰でもなく自分の責任であるということ
を実感させるということで、理解を求めていくもの。

よく分からないのは大抵虐待するものは子供や妻に固執しすぎる
ので寧ろ捨てるというよりも捨てられると思う。
そしてもう一つは、寂しさの原因が今回の田代本人に原因が
あるのかどうか分からない点だ。

仏壇を見ると身内が亡くなったような感じだったけど、あれが
娘なのか妻なのよく分からなかった。

ありがとうと言われて終わるというポリシーをどのようにして
導き出すのか。
電話の相手とはいえやはり心と心のぶつかり合いだと思うので
本音を語り有って解決したところは良かったのかな。
部下たちへも生き方を示すことで、上手いこと仕事にも人生にも
役に立つ背中を見せられたという点も悪くは無かったと思う。


佐々岡守 …… 中村蒼 (ALWAYS東京城南ガードセンター)
戸倉真実 …… 柳葉敏郎 (センター長)
安藤心 …… 高梨臨 (キビキビした女性監視員)
川越瞬一 …… 窪塚俊介 (頭のキレる、論理派)
園麻里恵 …… 伊藤かずえ (クレーム対応のエキスパート)
新田玄一郎 …… 小野武彦 (古株の監視員)
久保田孝道 …… 堤下敦 (現場あがりの、監視員)

久保酎吉、辻輝猛、兎本有起



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