東京ガードセンター

脚本/大石哲也
企画プロデューサー/松原浩
プロデューサー/北島和久、仲野尚之
演出/雨宮望





第5話 幽霊を監視せよ
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3ヶ月前、ALWAYS東京城南ガードセンターでは大規模火災が
発生するのと同時に、聖蘭学院中等部の裏門から侵入者が
あるとして、対応に追われていた。ゲンさんが一人で聖蘭学院
中等部の侵入事件をモニタ越しに対応すると、現場警備員の
橋口にマイクを使って指示する。2-A組に何者かがいるので
その子を抑えるよう指示するが、女性は何かを語りかけた後
に窓から自殺してしまう。クラスは荒らされており、彼女が
いじめを受けていたであろう形跡を目にする。

現在、聖蘭学院中等部では3日連続でセンサーが侵入者を
感知しているのに防犯カメラには何も写らない状況が続いて
いた。毎日同じ時間である24時近くで発生するもの。
守は事情を知らなかったが、3ヶ月前にこの中学で生徒の跳び
下り自殺が発生し、警備員が急行したが目の前で4階から
跳び下りた事を知る。しかし何故警備員が到着するのを待って
から自殺したのか。一人で死ぬのは寂しいので誰から見守って
欲しかったのではないかとするが、残されたものは辛い思い
をするのだとして、現場に居た警備員は辞めて居る事を知る。
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中学で起きたいじめによる自殺事件。
3ヶ月前に対応に出た橋口とゲンさんは、その自殺を止める
ことが出来ず少なからず心に傷を背負っていた。
そんな中、3日前から突然その中学ではセンサーに侵入者を
表す警報が鳴っていることに気が付く。防犯カメラには
何も写っていないということで、幽霊の存在を疑っていくが・・

切ない感じのエピソード。
警備会社の人間ならばこういう問題に遭遇することもある
んだなという感じ。

ただこのドラマ、職員は多数いるハズなのに、このメンバーたち
だけが働いているように見えてしまうところは違和感がある。
対応センターにはこれまで凄い人数が働いている光景が描かれた
ことも有るのに。

しかし写真を通して被害者が何を考えてあの場所にいたのか。
そして残されたものたちが背負った傷に対して、真実を追究
することで、少しでも救いの手になるということが描かれた
ことで、上手いこと過去に向き合った格好だった。

振って飲むゼリーとかプリンの存在が有ったけど、ゲンさんが
自販機の前で悩んでいると思っていた行動が実際には、
缶を振っていただけというのが面白かった。
ただ同僚さえ監視しているという状況を見ると、ちょっぴり
プライベートのない現状に怖さを感じるというのも有ったかも。


佐々岡守 …… 中村蒼 (ALWAYS東京城南ガードセンター)
戸倉真実 …… 柳葉敏郎 (センター長)
安藤心 …… 高梨臨 (キビキビした女性監視員)
川越瞬一 …… 窪塚俊介 (頭のキレる、論理派)
園麻里恵 …… 伊藤かずえ (クレーム対応のエキスパート)
新田玄一郎 …… 小野武彦 (古株の監視員)
久保田孝道 …… 堤下敦 (現場あがりの、監視員)

モモカ …… 荒川ちか
橋口 …… 安岡直
アサミ …… 門前亜里

片岡貴士



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