東京ガードセンター

脚本/大石哲也
企画プロデューサー/松原浩
プロデューサー/北島和久、仲野尚之
演出/雨宮望





第6話 監視員の恋
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クループホーム光の家で緊急ボタンが押される。
どうかしたのかと司令室から話を聞くが、職員の一人・ちはる
は一切こちらからのメッセージに応答しようとしない。
警報が鳴っていることに気が付かないのかも。必死に訴えかけて
いると、チーフがやってきて使えない職員を雇ってしまったと
いう。麻里恵たちは解除の方法を教えるのでそちらのパネル
で操作して欲しいと頼む。
そんな中、スタッフたちは佐々岡を除いて、久保田の行動に
みんな気が付いていた。モニターに映る女性に恋をしていたの
である。佐々岡はあの一瞬で恋が起きたのかとするが、前にも
同様のことが起きたのだという。顧客との付き合いは禁止だと
告げる。以前にも久保田はストーカー被害に苦しむ女性に
対して彼女の為だけの監視員として生きると言って辞表を出して
いたことが有った。その行動を見て安藤や川越は気持ちが悪い
と揶揄するが、一線だけは越えないよう告げる。職権の乱用は
しないというが・・
しかし久保田はその後もちはるに固執し続けていた。
久保田さんは頭がおかしいとして非難する中、久保田はちはる
が聴覚障害がある事を知って、音だけでなく光る警報装置が
有れば助かるのではないかと問う。しかしスタッフたちは、
そんなものとっくに開発されているとして呆れるのだった。

彼女からお礼のメールが届く。
気にかけてくれたことが嬉しいというもので、警備会社宛の
メールだったが、久保田は自分が返信をしても良いかと問う。
一線を越えなければ良いとするが、メールはこれきりにした方が
良いと言われる。川越は個人的な感情を職場に持ち込むなと
忠告するが、久保田の耳には届かず、文通状態が続く。チーフに
言って辞めさせた方が良いのではないかと告げる。
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グループホームでなり始めた緊急ボタンによる信号。
モニターで監視していたオールウェイズは職員の一人、ちはる
に声をかけるが、彼女は耳が聞こえない障害を背負っていること
を知る。そんなちはるのことを見て久保田は一瞬で惚れてしまう。
過去にもストーカー事件を担当した際に久保田は顧客に惚れて
入れ込んだことが有るとして、職員たちは一線を越えることだけ
はしてはいけないと訴えるが・・・

グループホームで起きている虐待事件。
人は弱いものからより弱い物へと怒りや不満のはけ口が流れて
しまうものだなと思うと切ないものがあるけど、見守ってくれる
人がいるお陰で、犯罪も最小限に済ませることが出来たという
ことで、監視するものたちの価値や役割りというものを見出した
もの。
監視する過程で、これは行きすぎた行為ではないかという問いかける
シーンがいくつかの場面で葛藤として描かれた。それも勿論
久保田の行動だけでなく、カメラを使うことで用意にプライバシー
を暴けるという側面があること。

監視によって顧客を守る太い命綱を自ら断ち切る人はここには要ら
ないとするマリーさんの言葉だったり、自分達は見守るもので
暴く事が目的ではなく、見ている目があることを伝えて罪を犯させ
ないこともまた役割りであるということを唱えていた。

久保田が執拗に監視していたことで、ちはるが行っていたトリック
を見破り、それを久保田自身に吐露させることで上手いこと事件
を解決する流れだった。


佐々岡守 …… 中村蒼 (ALWAYS東京城南ガードセンター)
戸倉真実 …… 柳葉敏郎 (センター長)
安藤心 …… 高梨臨 (キビキビした女性監視員)
川越瞬一 …… 窪塚俊介 (頭のキレる、論理派)
園麻里恵 …… 伊藤かずえ (クレーム対応のエキスパート)
新田玄一郎 …… 小野武彦 (古株の監視員)
久保田孝道 …… 堤下敦 (現場あがりの、監視員)

野島ちはる …… 真野恵里菜 (グループホール"光の家"・スタッフ)

増子倭文江、石井昭子、工藤時子



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