東京ガードセンター 脚本／大石哲也 企画プロデューサー／松原浩 プロデューサー／北島和久、仲野尚之 演出／雨宮望 第7話 人質は契約者 -------------------------------------------------------- サーバーの更新に伴い動作検査が行われたとの知らせを受ける。 そんな中、金子洋介の元から警報装置が鳴る。 対応に出た佐々岡はガス臭がいるのだという。警報は鳴っては いないがガス臭いのだという。元栓を確認して欲しいと告げる。 川越は探知機は作動している事を告げる。ただ麻里恵は計器 の故障のことも考慮に入れて、換気扇と電気には触れずに 窓を開けるよう指示して欲しいと語る。 しかし窓を開けたら益々ガス臭いと言われると、ゲンはかつて 同様のケースを担当したので俺に対応を任せろと語る。 川越は佐々岡に対して、いちいちスタッフと顧客と同時に対応 する際に保留にすると時間が掛かるので、スタッフ用のチャット システムでみんなに知らせれば良い事を利かされる。 佐々岡は自分の無能さにため息をつくと、安藤からはため息の ようなマイナスオーラのガスは発生させないで欲しいと告げる。 そのガス回収してというものだった。いつまで経っても僕は ダメだという佐々岡に対して、安藤はそれは私のことだと呟く。 その頃警備会社にも警察から注意の連絡が来ていた。 最近制服を着た押し込み強盗が多発しているのだという。制服を 着ていると人は信用してしまうものだというものだった。 久保田は自分はここに来るまでに色んな制服の仕事をしている 事を告げ、タシクー運転手・畳職人・マジシャン助手・警備員 をしたという。一番しっくり来たのは警備員だった事を告げ、 やっぱり現場こそ男性の仕事であり、監視は女性がする仕事だ という。それを戸倉に聞かれて気まずい思いをする。 ゲンはみんなに先ほどのガス漏れ事件はタマネギが正体だった という。隣人が大量にタマネギを腐らせそれが庭に置かれて いたものだった。元々ガスは無臭で、腐ったガスの臭いを付けて いるのだという。しかし通報者はそれとは別に気になっている 事を言っていたとし、ガス漏れを疑う要因の一つは、川辺町 の向かいの家にガス会社の人間が入って行くのを目にしたのだ というものだった。ガス工事は確かに申請し行った形跡は 有った。 そんな中、安藤は10分前に柴田春雄家から通報が有ったことを みんなに語る。改めて通報時のやりとりの録音データを聞くと、 柴田は何処か緊張していることが分かる。 -------------------------------------------------------- 警報は鳴っていないがガス臭い臭いがするとして連絡が入る。 しかし確かに検知器は反応しておらず、システムをバージョン アップしたことによる誤作動が起きているのか。しかし最近、 職員を装う制服組による強盗事件が多発していることで、 犯罪への警戒も求めて行く中、単なるタマネギの腐った臭いで あることが判明する。しかし安藤はあの近くで先ほど警報が 鳴った案件があることを思いだし、みんなに相談する。 天然ガスが無臭で、臭いが意図的に付けられていることを示す 流れが有った。 ドラマやバラエティ番組を見ていると何度も取り上げられている 案件だと思うけど、流石に警備保障の人が初耳というのはちょっと 考えづらく、それを知らないとしたら無知というよりも警備保障 で働く資格にかかるような感じがする。 ドラマなので色んなところでドラマナイズドされており、 強盗事件は大抵、侵入に5分以上かかるような場所は狙わないし、 一度入った強盗の滞在時間は10分以内と言われていることからも こんなに警備の音が何度も鳴り響いている状況の中、犯罪者が 悠長に強盗を働いているというところが相当違和感が有った。 久保田がタクシー運転手だったことや被害者が同様の職種だった ということが役に立ち、タクシー運転手としての隠語である "忘れ物"をしたことはないかと発して強盗に襲われているところ を示す流れは良くできていた。ある意味では、同様のケースが 想定されるので、警備保障と顧客の間で、そういう隠語の取り決め というのを予め用意しておくというのは手なのかも知れないな。 警備保障と警察の違いというものを改めて描いた格好で、 「何か有ってからでないと動けないのが警察で、何かある前に 動けるのが警備会社だ」とする流れは良くできていたと思う。 現場こそ男の仕事で監視は女性の仕事だとして久保田の発言が また自爆するものが有ったり、警備会社の男たちが腐ったタマネギ を使って犯人を燻り出すという行為が滑稽だったけど、出来れば そういう特殊スプレーのようなものくらいは用意しておくべき じゃないのかな。ちょっとマヌケ過ぎる感じだった。 佐々岡守 …… 中村蒼 (ALWAYS東京城南ガードセンター) 戸倉真実 …… 柳葉敏郎 (センター長) 安藤心 …… 高梨臨 (キビキビした女性監視員) 川越瞬一 …… 窪塚俊介 (頭のキレる、論理派) 園麻里恵 …… 伊藤かずえ (クレーム対応のエキスパート) 新田玄一郎 …… 小野武彦 (古株の監視員) 久保田孝道 …… 堤下敦 (現場あがりの、監視員) 吉田沙保里、関口篤、新倉ケンチ、石田誠二、吉田雄樹