東京ガードセンター

脚本/大石哲也
企画プロデューサー/松原浩
プロデューサー/北島和久、仲野尚之
演出/雨宮望





第10話 10秒だけの警報
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神部正和邸からセキュリティ警報が鳴る。
安心と守が対応に当たるのを見ると、一同あの夜以来急に
二人の対応の仕方にも一皮剥けたような安定さが出たと評価
する。そりに反して最近センター長は席を外す機会が多くなって
いた。
現場のスタッフであるマジマにハンディモニタリングをして
もらい神部邸を調べるが、人がいる気配はない。3分前に警報が
鳴っているのでくれぐれも注意するよう言われる。
しかし不審者らしき人物は居なかった。隣人の川崎さんによると
最近不審者をよく見るようになっていたので、自分がオールウェ
イズセキュリティに入る様薦めたのだという。夫は出張続きで
奥さんのアキ子さんはずっと家に引きこもっているのだという。
そんな中モニタ越しに、奥さんがカーテンから外を眺める姿が
目に入る。呼びかけるが携帯にも出ず応答もしてくれなかった。
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セキュリティを取り付けた翌日から個人宅に侵入を知らせる
セキュリティがなり始める。しかし警報設定を見ると10秒間
と短く、威嚇が目的だとする防犯効果が短すぎることが
気になる。今後注視していこうという事になるが、佐々岡は
家族構成を見てある事に気が付いていく。

事故を起こしてしまった男性と事故によって失われた家族の
気むずかしい状況を描いたもの。モニタ越しから見てこの複雑
な状況を精査していかねばならない辛さもあるし、ハンディモニタ
リングという少ない視界の中からどれだけの情報を引き出すこと
が出来るのかというところが興味深さに繋がって居る。

佐々岡の成長の度合いを感じられるもので、その活躍に安心ちゃん
が素直に喜んで見守れるほどに自分に対する自信感を持ち始めた
のかなという感じ。

バイクで事故を起こしてしまった男性もある意味では被害者だ。
誰もが傷ついている状況の中で、誠意有る対応が見られて、
決して平等ではない罪と罰を与えられてしまった感じだけど、
絶望的な状況の中で、ちょっとした繋がり感が見られて、それこそ
ホッとさせられるような内容だった。

決して忘れないけど許すしかない状況なんだろうけどね。

引きこもりの原因を作ってしまった人物が引き出す為のちょっと
したきっかけを作るということで人生は上手く回っていくもの
なんだなと感じさせる。


佐々岡守 …… 中村蒼 (ALWAYS東京城南ガードセンター)
戸倉真実 …… 柳葉敏郎 (センター長)
安藤心 …… 高梨臨 (キビキビした女性監視員)
川越瞬一 …… 窪塚俊介 (頭のキレる、論理派)
園麻里恵 …… 伊藤かずえ (クレーム対応のエキスパート)
新田玄一郎 …… 小野武彦 (古株の監視員)
久保田孝道 …… 堤下敦 (現場あがりの、監視員)

稲葉友、七枝実、氏家恵、東加奈子、内堀克利、水原夢花



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