東京ガードセンター

脚本/大石哲也
企画プロデューサー/松原浩
プロデューサー/北島和久、仲野尚之
演出/雨宮望





第12話 真犯人
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13件同時に同じ待機所管内でセキュリティ警報が鳴り、不在
となった大森待機所には何者かが侵入して制服を盗んで行く
事件が発生する。防犯システムを突破出来るハズはないと
する中で、これが出来るのはALWAYSの東京城南ガードセンター
職員の中に協力者がいるのだろうという。
そんな中佐藤が持っていたバッグと車が盗まれる事件が発生
し、ALWAYSの顧客だった為に警察に知らせようとするが、佐藤
は警察への通報はダメだとして、あくまでALWAYS内での解決
を求められる。
佐藤の車のGPSを追跡しているが突然発信機が停止している事
を知る。そう簡単に取り外せる筈は無いのに・・・消えたポイント
を調べる中、その付近の画像を調べるが、コインパーキングGOOD
の前で車が停車しているのが分かるが、それ以降の映像が止めら
れていることが分かる。車両を乗り換えて逃走を図ったと思わ
れていたがその消息はたどれなくなってしまう。
品川、鎌田、雪谷の待機所から最も遠いルートを使って逃走を
図っていることが分かり、彼らの目的は大森待機所を閉鎖させる
ことにあったことが分かる。
これが出来たのはセンター長だけだろうとし、センター長だけ
が知る第三のパスワードとは一体何なのか。第一、第二のパスワード
らは6桁の数字が使われていることから、恐らくセンター長に
とって重要な数字が使われているハズだという。するとゲンは
ガードセンターでセンター長が働き始めた日付と称して、1991年
10月1日を告げると、なんとそのパスワードでログイン出来る
事を知る。
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意外と言っては何だけど、完全にサプライズで行われたガードセ
ンターの能力テストのような監査なのかなと思って見ていたけど
本当に犯罪だとは思わなかった。しかもガードセンター内に
犯人がいるとした流れが有ったけど、本当に犯人が居たという
のはシャレにならない事実があるように思う。

ガードセンター内の職員を監視するのは誰なのかということが
ここ数話の中で描かれて来たテーマだったので、全く想像
出来ない流れではないとは思うけど、ログイン記録なり、この
張り詰めた状況の中で、あまりに多くの防犯解除に対する操作
を行っているので見つからずに工作することなど出来るのかな
というところも有った。

警察官と警備員の違いというのが最終話に来て面白いテーマと
して浮上した。以前のドラマの中でも一部触れられたテーマでは
有るけど、警察は事件が起きないと動けないのに対して、未然に
防ぐという警備員の姿には一長一短があると思う。
これまでにもガードセンターに課せられた権利が警察の権限にまで
及ばないことへのもどかしさを多少感じるところが有ったし、
刑事として活躍したものが、警備員の存在を一つ下の存在として
眺めている事実があるのも確かだと思う。

こういう警備システムが成立するのもある意味では安全な日本
ならではだろうなと思う所が有り、アメリカのようなところならば
武器の携帯も認められていそうだけどね。

犯人はズバリ、ゲンさんだった。
ゲンさん自ら匿名のメールを送り不正操作の疑いがあることを告発
していた。公安によってゲンさんが操られていた事実が有ったけど、
市民の生活を守るものが悪事を働くことへの憤り感を感じると
共に、ゲンさんの状況に同情こそすれ、やはり厳罰が必要な立場
の人間だと思う。

安心と守の程よい恋愛具合が心地良いドラマだったな。


佐々岡守 …… 中村蒼 (ALWAYS東京城南ガードセンター)
戸倉真実 …… 柳葉敏郎 (センター長)
安藤心 …… 高梨臨 (キビキビした女性監視員)
川越瞬一 …… 窪塚俊介 (頭のキレる、論理派)
園麻里恵 …… 伊藤かずえ (クレーム対応のエキスパート)
新田玄一郎 …… 小野武彦 (古株の監視員)
久保田孝道 …… 堤下敦 (現場あがりの、監視員)

川渕良和、成松修、佐野和俊、宮崎稲穂、冨田佳孝



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