若者たち2014
(2014年7月期・フジTV・水曜21時枠)

原案 - 山内久、森川時久
脚本 - 武藤将吾
音楽 - 荻野清子
演出 - 杉田成道、中江功、並木道子
主題歌 - 森山直太朗「若者たち」
プロデュース - 石井浩二





第10話 支えあう
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旦が高卒認定の試験に合格。
その一ヶ月後、あかりの退院のメドが立ち、新城からの呼び出し
が有ったことで、いよいよ退院なのかとして旭は家族にその事
を話して盛り上がる。しかしABR検査をした結果、聴覚に反応
がないと言われ、現時点では耳が聞こえていないだろうことを
報告される。このまま障害が残る可能性があると言われて、
これまであかりにかけていた声が届いていなかったことに愕然
とする旭と梓。特に梓は今まで精神を支えてきたものが、あかり
そのものに有ったことも有り、ショックのあまり現実を受け止め
るまでの間実家へと身を寄せることになる。
新城は義理の父・滝川宗典教授から清羽医科大の教授選に
新城を薦めたいと言われ引き抜きがあることを知る。
一方香澄は聖凛女子校の生徒にも写真がネットに流失している
ことを知られて学校には居られなくなるかも知れないと同時に
世界中の人に裸の写真を見られるかも知れないことに絶望感を
抱いていく。
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あかりの退院が決定したものかと思い旭も梓も期待していた
が、新城からは聴覚障害の疑いがあると言われて、ショックを
受ける。旭はそれでもこれからは自分が傍にいて育てると考え
て杉浦から紹介してもらったプロレスの興行会社を辞めて
しまう。新城に相談すると自分を見失うものは誰にでもあるの
だとして、命そのものを見つめることを考えれば、偏見や同情
に心を動かされることはないとして、お前が梓を支えてやる
よう言われる。

意外と命のことに関わる物語なのに、これまでの流れを見ると
当然こうなるような流れになることが展開上予測できてしまうこと
もあるのでどうしてもリアクションも含めて、終盤にしてはイマイチ
心に響いてこないところもあった。

頭では分かっていても心が付いていかない。
なんとなく産後鬱にでもなってしまうのではないかと思って
根性論とか愛情論以上に精神的に不安さも感じさせるところ。

ただ旭が毎回綱渡りのような状態で、会社まで辞めてしまうと
なるとかなり現実性を失っているような流れが有り、少々
繰り返しの問題で悩んでいるような印象が残る。

一方身から出た錆のような香澄のエピソード。
多香子が似たような経験から香澄を助けるであろうことも想像して
いたけど、この中にいるだけもが正気の状態に戻っているので、
ある意味では安心して見ていられるところが有ったかな。

これまで長男が犠牲になって弟たちを守ってきたように今度は
みんなで家族を支えていこうとする姿。これぞこのドラマが求め
てきた形だろうし、支え合いの精神がようやく根付いたことも
ドラマでは安心出来るところだった。

出たものは消すことは出来ない。受け入れて前に進むしかない。
問題はあんたが何を求めているか。誰にどう思われているかなんて
元々分からないもので、本当に自分のことを分かってくれる人が一人
居れば良いとする多香子が少しこのドラマの佐藤家に関わり合えた
瞬間だったね。


佐藤 旭 …… 妻夫木聡 (29歳、長男。サワタリ道路作業員)
佐藤 暁 …… 瑛太 (28歳、次男。元サワタリ道路作業員で元受刑者)
佐藤 ひかり …… 満島ひかり (25歳、長女。東京城北医科大学病院NICUに勤
務)
佐藤 陽 …… 柄本佑 (23歳、三男。学生劇団「bluehall」座長)
佐藤 旦 …… 野村周平 (18歳、四男。高校を中退)
澤辺 梓 …… 蒼井優 (25歳、旭の彼女。総菜屋とキャバ嬢)
屋代 多香子 …… 長澤まさみ (27歳、農家)
永原 香澄 …… 橋本愛 (17歳、予備校)
新城 正臣 …… 吉岡秀隆 (41歳、東京城北医科大学病院NICU)

内海 弘喜 …… 馬場徹 (看護師)
上原 清香 …… 未来 (看護師)
斉藤 昌伸 …… 小久保寿人 (学生劇団「bluehall」劇団員)
寺尾 昭広 …… 北村健人 (学生劇団「bluehall」劇団員)
佐藤あかり …… 内山陽菜 (娘)

佐渡 …… 岩松了 (サワタリ道路社長)
澤辺 京子 …… 余貴美子 (梓の母)

杉浦貴、松澤仁晶、中嶋元克、加藤まひろ、AYA



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