若者たち2014
(2014年7月期・フジTV・水曜21時枠)

原案 - 山内久、森川時久
脚本 - 武藤将吾
音楽 - 荻野清子
演出 - 杉田成道、中江功、並木道子
主題歌 - 森山直太朗「若者たち」
プロデュース - 石井浩二





第11話 旅立つ
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暁が屋代家から奪った3千万の件で、旭はかつて返済の変わり
に家の権利証を渡していた。多香子がやってくると、この家
で売られてしまうとしてやってくる。現在兄・正一に頼んで
土地の権利証を返してもらう様話しているが、もう買い手が
ついてしまったという。
佐藤家では旭に視線が集まり、どうするのかと問うと、旭は
この土地は売る事を告げ、俺が売ると言ったら売るのだと語る。
しかし暁たちは納得出来ず、俺たちにもこの家の権利は有る
ハズだとして売る事に反対する。
梓は旭に対して本当に売るのかと問うと、この家のことを一番
大切にしていたのではないのかと問う。すると死んだ父と
約束していたことがあるのだと語る。

旭は新城に会い、現状を語る。
すると新城は旭は新たな一歩を踏み出すために売るのだろうと
語る。
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佐藤家の家の権利証が多香子の兄に渡り、彼は仕事の損失の
穴埋めとしてそれを売ろうとしていることが分かる。
止めようとするが無理だと分かり、旭は家を売ることをみんな
に語る。

最後の最後まで厳しい現実を突きつけるドラマだったけど、
不思議とドラマでは悲壮感ばかりが漂うものではなく、寧ろ
生きることの難しさと同時に楽しさみたいなものを表現した
内容だった。

登場人物がまだまだ若いので、例えどんなことをしてもやり直し
が利くという現実があるだろうし、美男美女を揃えたドラマ
だったので、それだけである意味では生活が楽しいのだろうけど。

金に振り回される物語だった。人生は金ではないという
主張によって世知辛い現実に抗う様は無謀にも思えたけど、それでも
家族の絆と現実と向き合う力が有ればなんとかなるというところを
上手く表現出来たのかなという感じ。現実と向き合うよう声を
かけてくれる存在こそ家族なんだろうけどね。

最後に一人一人に声をかけた時に、出き婚、前科者、
不倫、ニート、ストーカーと語るのを見て、改めて凄い家族だな
と思ったけど、それでも前を向いて歩けたのは、長男の熱い
思いが有ったからなんだろうね。

忙しいドラマだったけど、幾らでもシーズンを重ねて描いて行けそう
なシナリオなので、その後の人生を追っていくというのも
また面白いものかもしれない。

寧ろこれからも人生厳しいものになりそうだけどね。


佐藤 旭 …… 妻夫木聡 (29歳、長男。サワタリ道路作業員)
佐藤 暁 …… 瑛太 (28歳、次男。元サワタリ道路作業員で元受刑者)
佐藤 ひかり …… 満島ひかり (25歳、長女。東京城北医科大学病院NICUに勤務)
佐藤 陽 …… 柄本佑 (23歳、三男。学生劇団「bluehall」座長)
佐藤 旦 …… 野村周平 (18歳、四男。高校を中退)
澤辺 梓 …… 蒼井優 (25歳、旭の彼女。総菜屋とキャバ嬢)
屋代 多香子 …… 長澤まさみ (27歳、農家)
永原 香澄 …… 橋本愛 (17歳、予備校)
新城 正臣 …… 吉岡秀隆 (41歳、東京城北医科大学病院NICU)

内海 弘喜 …… 馬場徹 (看護師)
上原 清香 …… 未来 (看護師)
佐藤あかり …… 内山陽菜 (娘)

屋代正一 …… 小林高鹿 (多香子の兄、証券会社)



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