私の嫌いな探偵 (2014年1月期・テレ朝・金曜23時枠) 原作 - 東川篤哉（『私の嫌いな探偵』ほか） 脚本 - 福田雄一 ゼネラルプロデューサー - 内山聖子 プロデューサー - 大江達樹、池田邦晃、布施等 主題歌 - 剛力彩芽「あなたの100の嫌いなところ」 第7話 “猫”が繋ぐビニールハウスの連続殺人！？解けない謎はない！！ -------------------------------------------------------- 烏賊川山農園ビニールハウス。 矢島医院・医院長の矢島洋一郎はネコの覆面を被った男によっ て殺害される。 砂川五郎は20年前の事件の夢から目覚める。 三木薫と居酒屋で飲んでいた彼は迷宮入りしたこの事件を当時 担当しており、解決出来ないことに憤りを感じていた。 一方戸村と鵜飼は迷いネコ探しをしていた。 そこに朱美がやってくると、二人がいつにも増して力を入れて いるのを知る。鵜飼によると120万円で引き受けたネコ探しで 回転寿司チェーン店・招き寿司を全国展開している実業家の 豪徳寺豊蔵からの依頼だという。店のキャラクターであるニャー デルニャンダース像でお馴染み。彼の三毛猫のミケ子を探して いる事を告げる。戸村が捕まえた猫を豊蔵の元に持っていくが まるで違うネコだと一蹴される。 鵜飼は突然性頭痛だとして、戸村にネコ探しをさせて自らは 事務所に戻る。 朱美は事件が少なく、事務所にも電話が鳴らないことに苛立ち、 電話がかかってくるよう電話の神にお祈りの踊りをする。 そんな中、砂川から電話が鳴り事件が起きたというもの。 なんと殺害されたのはネコ探しを依頼している豪徳寺豊蔵だと 知る。もしかして鵜飼がネコ探しの件を巡り依頼人と揉めて 殺害したのではないか?と朱美は冗談を語るが・・ 現場に到着すると、捜査状況を聞く。 殺害されたのは烏賊川山農園ビニールハウス 死亡推定時刻は午後11時から午前1時。ナイフで一刺しされた ものだった。砂川は20年前にも同じ場所で同じように殺害され た事件が有った事を語る。回想シーンで20年前の事件を再現して いく。 また現場では末娘の真紀が手足を縛られて倒れていたという ものだった。 -------------------------------------------------------- ネコ好きの事業家・豪徳寺豊蔵がビニールハウス内で殺害される。 砂川警部としては20年前に起きた迷宮事件のことが頭をよぎる 中、豊蔵の周りにいる人物のアリバイを調べていく。 誰もがアリバイが存在するが、調べていく内に血縁関係に関して 真一は豊蔵の前妻との連れ子だという事が判明する。 殆ど小ネタが面白味が有っただけで、ミステリードラマとしては 少々安っぽい流れだった。 キャラクター色・アイテム色を色濃く出すと、ホントドラマが 安っぽいな。今回はネコ好きがキーワードだったけど、招き猫 の巨大な像とか見るだけで、それだけでうさんくさい印象しか 残らない。 スパーダ宮の回廊(遠近法)とアリバイトリックを取り上げた 格好だったけど、20年前の事件との繋がりに関しては思った 程面白味はなかった。 ミステリードラマのパターンとしてはありがちな富豪一家が 全員容疑者として捜査線上に可能性を残したまま描かれていく ことで、ミステリーマニアの朱美としては突っ込み安いパターン ではあるのだろうけどね。 一番面白かったのは、ケータイ電話が有るとピンチって無くなる よねと語ったシーンかも。ただ倉庫に閉じ込めたからと言って どうなるものでも無かったシーンだった。 ネコばかりをかわいがって妻がそれに嫉妬しているという感覚 もイマイチよく分からないけれど、血の繋がらない息子が義母 の為に殺人を犯すという難解な心理状況だった。 基本的に三毛猫はメスだけど、オスであることも有るという 辺りはトリビア的で興味深いものが有ったかな。 二宮朱美 …… 剛力彩芽 (ミステリーマニアのビルオーナー) 鵜飼杜夫 …… 玉木宏 (お金にならない依頼は引き受けない探偵) 砂川五郎 …… 渡辺いっけい (烏賊川署・警部) 三木薫 - 安田美沙子 (烏賊川署) 戸村流平 …… 白石隼也 (大学生・映画マニア) 聡美 …… 内藤理沙 (烏賊川市立大学・ミステリー研究会のメンバー) もえ …… 鹿沼憂妃 (ミステリー研究会のメンバー) ミステリーの帝王 …… 船越英一郎 謎の女性 …… 山村紅葉 (鵜飼の頭の中に出てくる) 金蔵 …… 片桐仁 (ホームレス?情報提供者) 豪徳寺豊蔵 …… 山田明郷 (寿司チェーン店) 豪徳寺真紀 …… 小野真弓 (末娘) 豪徳寺美喜夫 …… 山根和馬 (次男) 豪徳寺昌代 …… 田島令子 (豊蔵の妻) 豪徳寺真一 …… 柿澤勇人 (長男) 矢島達也 …… 尾関伸嗣 (矢島医院の院長) 川島潤哉、岡雅史、林亜紀子、馬渕誉 評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)