私の嫌いな探偵 (2014年1月期・テレ朝・金曜23時枠) 原作 - 東川篤哉（『私の嫌いな探偵』ほか） 脚本 - 福田雄一 ゼネラルプロデューサー - 内山聖子 プロデューサー - 大江達樹、池田邦晃、布施等 主題歌 - 剛力彩芽「あなたの100の嫌いなところ」 第8話 さらば、迷コンビ−雪に倒れた大家を救え帝王、ついに登場！！ -------------------------------------------------------- 殺人予告の手紙が届く。 「血塗られた惨劇が幕を開ける。止められるものならば止めて 見るが良い」。朱美はその事を鵜飼に話して一緒に解決しよう というが、イタズラであり、寒い場所・烏賊川の山岳地である 盆蔵山が嫌いだとして鵜飼はそんなに解決したけれど朱美が 独りで行けば良いと語る。 朱美は言葉通り独りで向かう中、そう言った鵜飼は翌日胸騒ぎ がするとして朱美が向かった場所へと向かう。 普通そんな手紙がくれば警察に届けないか?と愚痴をこぼす。 町に着くと近所のおばさん3人が話し込んでいた。昨夜銃声が 聞こえたということ。それを聞いて益々不安になる鵜飼。 取りあえずメシを食べて今後のことを話合おうという戸村だ が、鵜飼はメシが喉を通らず、それを見た戸村は朱美に恋を しているのではないかという。それを否定する鵜飼は探偵と しての責任だと語る。 そんな店のお座敷で朱美の声が聞こえる。 依頼人である水沢優子と会話しており、朱美が仕事を一つ こなしていた。優子は朱美に浮気調査の依頼をしていたこと。 有名な探偵に来てもらうためにわざわざ殺人予告などの過激な 手紙を書いて呼び寄せた事を認める。 朱美はデータを手渡すとこれで調査は終了だという。 優子に対してこれで離婚するのかと問うと、頷くのだった。 そんな中朱美はこのまま帰るのももったいないので派手に遊んで 行こうと語る。既にホテルは予約してあるという。鵜飼は セレブ犬の捜索依頼があるので早く帰りたいというが、豪遊 しようとして朱美が大金をチラつかせたので鵜飼はそれに乗る。 優子は浮気の写真を夫で市議会議員を務める晋作に突きだして 離婚を迫る。慰謝料は弁護士と相談して決めようとし、私は絶対 に許さないという。晋作は既に選挙活動のために家に金が無い ことは誰よりも分かっているハズだとして、今後借金まみれで 過ごせと言うのかと問うが自業自得であり、スキャンダルが 発覚すれば貴方の政治活動としてのキャリアも終わるという。 そんな翌日、晋作はナイフで刺されて死亡して発見される。 -------------------------------------------------------- 探偵事務所宛に届いた脅迫文は嘘だと分かる。 朱美が一人で脅迫文を届けた女性・水沢優子の元を尋ねると 市議会議員で浮気している旦那との離婚に向けて、愛人との 密会写真を撮って欲しいということだった。 その任務を終えた頃に鵜飼も朱美が心配でやってくる中、 盆蔵山では二件の殺人事件が同時に発生する。 朱美が依頼を受けていた優子が第一容疑者として警察に追われる 中、事件の真相を解明していく。 いよいよラストエピソード。 最終章とか訳の分からない文言を使ってドラマを過剰にアピール したり、最終話の特別感を出す為に二話括りにしたり、延長放送 するドラマが多い中、潔くレギュラー枠に収めてこれまでの展開の 構図を壊さずに描いたところは良かったと思う。 ロケーション的に同じ町・烏賊川だという括りにした所は相当強引 だったけど、雪山でのシチョエーションに於けるサスペンス ドラマのHow Toを語ってみたり、主人公とヒロインの役割りなど を皮肉ったりして、なかなか面白い構図だった。 足跡のトリックが古典的だったけど、アリバイのトリックとして 利用されるというのは定番だろうし、明日ゴルフの予定を入れて いたものが自殺するだろうかとする辺りの疑問点だったり、 二度の銃弾の意味を問うものが有ったりと、それなりに最後は 上手く状況設定を描いたのかな。 一枚の写真を巡って、その写真の中に二つの意味合いの事件を 含ませているという辺りも、サスペンスドラマの定番だと思う けど、あの写真を見て晋作が、敬三殺しの犯人だと気が付くとい うのもちょっと違和感は有ったかも。 なんか中村繁之さんを久しぶりに見た気がするな。 朱美の写真が無いのか、朱美の目撃者を探す為に鳥の写真で 聞き込みするという辺りが笑えたな。 朱美の突拍子も無い推論、CMへの入り方、効果音のやりとり、 最後の詰めの状況に於けるやりとりなど、ワンパターンだけど 心地よく描かれた。 謎の女性の登場のさせ方なども面白かったし、最後に船越英一郎 さんが朱美の夢の中に出てきて励ますところなど笑えた。 二宮朱美 …… 剛力彩芽 (ミステリーマニアのビルオーナー) 鵜飼杜夫 …… 玉木宏 (お金にならない依頼は引き受けない探偵) 砂川五郎 …… 渡辺いっけい (烏賊川署・警部) 三木薫 - 安田美沙子 (烏賊川署) 戸村流平 …… 白石隼也 (大学生・映画マニア) 聡美 …… 内藤理沙 (烏賊川市立大学・ミステリー研究会のメンバー) もえ …… 鹿沼憂妃 (ミステリー研究会のメンバー) ミステリーの帝王 …… 船越英一郎 謎の女性 …… 山村紅葉 (鵜飼の頭の中に出てくる) 金蔵 …… 片桐仁 (ホームレス?情報提供者) 水沢優子 …… 井上和香 (晋作の妻) 水沢晋作 …… 中村繁之 (市議会議員) 青山浩太 …… 丸山智己 (烏賊川建設社員) 森千恵子 …… 今野麻美 (烏賊川建設社員) 大崎茜 …… 中村静香 (晋作の愛人) 佐々木敬三 …… 小田桐一 (烏賊川建設社長) しのへけい子、松山尚子、松田真知子 評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)