夜のせんせい (2014年1月期・TBS・金曜22時枠) 脚本：林宏司 音楽：富貴晴美 プロデューサー：鈴木早苗、飯田和孝 演出：生野慈朗、山室大輔、池田克彦、大内舞子 第7話 学校で殺人事件発生！？１８歳少女が告白！家族の秘密と決断 -------------------------------------------------------- 玲は幼少期に父・仁志と公園で食べたドーナツを思い出していた。 桜は卒業に向けて進路相談をする。 玲は現在のバイト先での正社員を目指している事を語る。 店長からはこのままガンバレばそれも可能だと言われていると いう。桜は家庭のことを尋ねるが、玲はその事は話す気はない とのことだった。 一方山田が優奈と恋人関係だと嘘を付き、真理を失恋させた事 で真理は料理教室に通い、毎日お菓子作りで紛らわせていた。 そのしわ寄せはクラスメイトにも訪れ、毎日大量の試作品を 食べされていた。華はなんとか真理の暴走を止められないか と問うと、政代は昔の恋人を忘れる為には恋をするしかないと いう。 山田の進路相談。桜は役者を目指したらどうかとして劇団四季 を目指すよう告げる。 そんな中桜の元にかえでが現れると玲のことで相談があるという。 以前バースデーのチラシを作る際に玲に自分のパソコンを貸して いたが、彼女はインターネット履歴の中に「人を殺すサイト」 関係を色々と見て回っているのだという。 外内は家族に電話すると、3月で卒業したら温泉旅行にでも いこうと話す。それを聞いていた玲は、家族で温泉なんて 気楽でうらやましいと語る。そんな玲のバッグの中には紙に 包んだ包丁があることを知る。 -------------------------------------------------------- 難敵の一人である玲の家庭の事情を描いたもの。 玲の父親である仁志はアルコール中毒患者にしては少々優しす ぎる感じがするので玲も甘やかしてしまっているところも有る のだろうか。 玲自身が父親を見限れないでいるのもまた辛い現状を表して いるようで悲しいところだけど、思い出にすがりたい気持ちも 分かる。 親子関係が上手く行かない外内と玲の絡み。 前回のエピソードでは最年長の高倉富雄と山田一郎という 興味深い年齢差の交流が有ったけど、今回もまた年齢差と 言う意味では玲と外内という面白い繋がりが有ったと思う。 玲のこれまでの言動を考えると冒頭からの"恨みます"節の オーラがハンパ無かったので、包丁の行方が気になっては いたけど、玲が印象とは違って優しい人物だったというのは 悪くは無いオチだった。 これまで散々他人を寄せ付けない雰囲気が有ったので、 もう少し一筋縄ではいかない展開が用意されているかと 思っていたので、そういう意味ではちょっと呆気なかった印象 も有るかな。 親は子供を捨てられるが、子供は親を捨てられないという 大澤の言葉は自分中心の価値感を語っているだけって感じも する。高齢化社会の中、今時は子供が親を捨てるケースの方が 多い気がする。 最後になって無表情にしていた玲が感情を表したというのは 良い流れだったと思う。 そして優奈と高倉富雄の関係もまたどう影響していくのか。 夜野桜 …… 観月ありさ (スナックのママ、定時制高校教師) 黒井華 …… 蓮佛美沙子 (元は日の出学院の昼間部生徒) 上武俊介 …… 田中圭 (生徒、自称不動産業者、トラブルメーカー) 上奈瑠奈 …… 大政絢 (日の出学院・数学、4-1組副担任) 山田一郎 …… 高橋一生 (生徒・歌舞伎町ホスト) 高倉富雄 …… 織本順吉 (生徒・蒲田の金型工場・職人) 橘かえで …… 新川優愛 (生徒・クール) 大神玲 …… 山本舞香 (生徒、貧しい家庭、ネグレストだった) 白崎桃 …… 清水くるみ (生徒、アイドルに憧れる、虐めの過去) 宇垣隆将 …… 太賀 (生徒・とび職、昼間部の生徒からかつあげ) 若杉公則 …… 岡山天音 (生徒・元野球部) 神戸優奈 …… 滝裕可里 (生徒、キャバ嬢・父と不仲) 木村政代 …… 江原由夏 (生徒、派遣・格闘技ジム) 砂川誠 …… 光石研 (日の出学院教員・創設者の孫) 武頼貞夫 …… 矢柴俊博 (日の出学院・主任教員) 柳島武彦 …… 中原丈雄 (日の出学院・校長) 梶原治 …… 大倉孝二 (生徒、漫画アシスタント・オタク) 宗村真理 …… 堀内敬子 (生徒、高校時代に妊娠) 外内耕介 …… 笹野高史 (生徒、年金生活者) 大澤雄大 …… 山本耕史 (生徒、手に怪我、漢字が苦手) 仙波剛三 …… 大杉漣 (生徒、オネエに転身) 凛凛 …… 池谷のぶえ (来夢来人のホステス) 大神仁志 …… 三宅弘城 (玲の父・アルコール依存症) 米倉 …… 須田邦裕 (玲のバイト先の上司) 小林徹、庄子愛華、川畑博稔、中村真知子 評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)