弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜
(2014年4月期・日テレ・土曜21時枠)

原作 - 高橋秀実『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』
脚本 - 倉持裕
プロデューサー - 河野英裕、大倉寛子
演出 - 菅原伸太郎、池田健司ほか
主題歌 - 嵐「GUTS !」





第6話 さよならホームラン涙の最終打席…野球部が旅立つ友へ贈る別れの文化祭
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初めからプライドを持っているヤツが勝てるのだとする青志。
そんな中、町工場の家庭で育っていた亀沢は自主退学すべき
かどうか悩んだ末に青志に対して辞める事を語る。
青志はお前一人では決められないことだとし、親の承諾が必要
であることを語り、先ずは話すべきだと語る。

先日の練習試合に於いて5回コールドで負けた部員たち。
二度と負けた無ければ練習しかないとして白尾は仲間たちを
朝練へとかり出す。いつものように屋上で素振りをする。
柚子はいつの間にか4人に増えている事を知る。

楓は青志が店に入ってくると、敗戦を経てまた一つ成長した
事を語る。内心では青志が野球を辞めた日と同じ顔をして
店に来るのではないかと思ってヒヤヒヤしていた事を語る。
青志は谷内田から敗戦の日"君の居る場所ではない"と言われ
た事に未だトラウマとなっていた。楓はあの当時人生を棒に
振ったような顔をしていたのだという。青志はもうあれから
13年が経った事を語る。

青志は部員たちに対してみんな準備が不足していることを説く。
何もしていないのにのんびりしているとし亀沢だけが緊張感
を持って練習している事を指摘。例えのんびりが校風だと
しても気持ちの準備をしていないと打てないことを指摘。
「ボールが来た」ではなく、寧ろ予測して「ボールが来い」
という気持ちが大切だと語る。

青志は亀沢に対して退学には反対である事を語る。そもそも
辞める理由が分からないとつげ、例え両親が無理している
としても責任のある大人は出来ない事を出来るとは言わない
ものだという。かじれるウチはすねをかじっておくもの
だという。そんな会話を柚子は聞いてしまう・・・。
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青志たちは試合に負けたが、それでも問題点の指摘し合い、
次の試合に活かして行こうとする。そんな中、亀沢は青志に
対して家庭の事情で自主退学することを決めたことを語る。
黙って居るハズだったが、柚子にその会話を聞かれ、他の部員
たちにも伝わっていく。

このドラマが野球をテーマにしていなければ素直に楽しめた
であろう内容だった。

何故そんなに亀沢が目立ちたがっていたのか。
青山テルマさんの「ここにいるよ」の如く、埋もれがちな自分の
存在をアピールかのようにしているのか、それとも日頃の鬱憤
を晴らそうとしていたのか、それとも元々持っている性格なのか
って感じだったけど、結果的には、最初から持っていた彼なり
の決意だったということで、今回のドラマの冒頭で語られた
「初めからプライドを持っているヤツが勝てる」ということを
伝えるものだった。

ただ何をもって勝ち負けだとするのか。
このドラマはその辺の目標というのが設定されているようで
設定されていない感じなので、ちょっぴり伝わりづらいものが
有る。
青志自身が過去に於いても野球に辞めたとする事実を以て、
亀沢のエピソードにも絡めてきたけど、この二つのエピソード
に於いて同じようで実は全く状況が違うということばかりが
頭にあるので、多少違和感が存在したことも確かだった。

青志が学生時代、野球部を辞めた頃、三条や樽見が「あの時どんな
言葉をかけて上げれば良かったのか」と問うシーンが有り、
そして今まさに逆にその立場に立たされている青志の姿がある。
経験者として語る言葉に重さは有るのだろうけど、青志の何処か
論理過ぎる性格だったり、青志が教師を目指しているのであれば、
今回のエピソードも一つの教訓として今後生きてくるものが有るの
だろうね。ただ今の所、通過点でしかない青志の人生の中に
教育者としての立場というのがあまり見えてこないので、どうも
感情が入りづらい。

事情を知った生徒達がなんとか引き留めようとしたり、辞めさせない
様に意識を変えさせようとする流れなどをみるとホントに
青春ドラマとしては成立しているのだけど、こういう時、大人とは
言えない自分達の立場とその無力感に苦しむところだろうね。
そしてその苦しみがまた一つ成長に繋がると良いんだけどね。

亀沢のキャラが強烈過ぎたので、居なくなってもいいやと
思っていたけど、今回のエピを見ると惜しい人が居なくなった
感じばかりがしてくるな。戻って来い亀沢!!(笑)


田茂 青志 …… 二宮和也 (3年B組の担任、野球部監督)
赤岩 公康 …… 福士蒼汰 (高校3年生の野球大好き球児)
樽見 柚子 …… 有村架純 (野球部マネージャー)
白尾 剛 …… 中島裕翔 (野球部唯一の実力者)
江波戸 光輝 …… 山ア賢人 (キャプテン)
亀沢 俊一 …… 本郷奏多 (元吹奏楽部)
岡留 圭 …… 間宮祥太朗 (元陸上部員)
志方 英介 …… 桜田通 (2年生、補欠要因)
樫山 正巳 …… 鈴木勝大 (2年生)
牛丸 夏彦 …… 蜿r太郎 (2年生)
光安 祐太 …… 平岡拓真 (1年生)
伊勢田 秀人 …… 阿久津愼太郎 (1年生・メガネ)
増本 信樹 …… 荒川良々 (地理担当教師)
三条 光茂 …… 笹野高史 (校長)

谷内田 健太郎 …… 市川海老蔵 (野球部OB)
利根 璃子 …… 麻生久美子 (スポーツ専門誌「Trophy」西湘地区)
赤石 晴敏 …… 光石研 (公康の父)
樽見 楓 …… 薬師丸ひろ子 (柚子の母。喫茶店「サザンウインド」)
6歳の柚子 …… 平澤宏々路

-- 小田原城徳高校・3年B組 --
中尾 和哉 …… 沖山翔也
土井 孝則 …… 高橋斗亜
松田 有紗 …… 中川可菜
秋風 優介 …… 中根大樹
三上 裕樹 …… 深瀬修人
田部 修一 …… 藤秀多
稲村 恭平 …… 嶺豪一
工藤 公一 …… 結木滉星
岡 将太 …… 吉田翔

-- 堂東学院・野球部 --
桐生 晋太郎 …… 瀬戸利樹
近江 聡希 …… 宮里駿
箕島 省吾 …… 斉田雅宏
秋山 祐輔 …… 葛西優大
宇都 義弘 …… 舟津大地
春日部 優也 …… 野沢大悟
西条 竜次 …… 島丈明
峠 直介 …… 川原和久 (監督)

池本啓太、泉惠介、大倉裕貴、沖山翔也、柿本光太郎
笠松将、加藤雄飛、齊藤教兵、高橋斗亜、寺田真珠
中川可菜、中根大樹、花塚廉太郎、深瀬修人、藤秀多、嶺豪一
三村和敬、結木滉星、吉田翔、芳村宗次郎

松永博史、永井秀樹、渡辺道子、三上哲、常石梨乃



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