ゼロの真実 〜監察医・松本真央〜
(2014年7月期・TV朝日・21時枠)

脚本 - 大石静
音楽 - 井筒昭雄
演出 - 常廣丈太、片山修 / 星野和成
主題歌 - 湘南乃風「パズル」
ゼネラルプロデューサー - 内山聖子
プロデューサー - 中川慎子、浅井千端





第3話 監察医VSエリート女医!!くも膜下出血は殺人か…!?
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バスの搭乗していた女性・蒲生弓子が突然走行中のバス車内で
倒れて亡くなる。

関東中央監察医務院の職員たちは出社する。朝から蒸し暑い日。
東大出身の泉澤をヨイショする職員の中、無愛想な真央は
通り過ぎる。挨拶を求めると無味乾燥な挨拶をして通り過ぎ
ていく。

職場では真央の指導係は一週間交替で担当する事に決定する。
苦労はみんなで分かち合おうという泉澤の提案だった。今回は
印田が担当してくれと言われ、早速大原警察署からの要請が
来ているので外回りに真央と印田で行って欲しいと言われる。

遺体安置へと足を運ぶと印田は遺体が蒲生弓子だと知って
衝撃を受ける。医学部の同期で現在彼女は関東女子医大で
講師として働いていた。話を聞くと弓子はバスの中で倒れた
こと。CTではくも膜下出血であることを確認したという。

印田は一週間前に弓子とバーで会話したばかりのことだった。
彼女は両親からは未だに結婚しろと口うるさく言われている
こと。今度の教授選でなんとか教授になれそうなことを口に
していたという。

後頭下穿刺で髄液を採取すると血が混じっていない事を知る。
観察医務院に運んで詳しく調べることになる。
印田は部長に報告した後、AIで画像診断をした後に解剖する
ことを語ると、責任血管を調べるよう言われる。
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バスの中で死亡した女性は印田とは医学部の同期である女性・
蒲生弓子だった。くも膜下出血だということだが、調べていく
内に外傷性のものだと分かり、内頸動脈が縦方向に裂けている
ことが判明する。印田は一週間前に彼女と話しており、その時
会話した時の内容とは事情が違うことを死って、彼女が勤務して
いた関東女子医大に話を聞きに行くと、決して評判の良い医師
ではなく、彼女は教授選にも選ばれていなかった事を知る。

正直関東中央監察医務院だけで細々とした死因究明の流れを
見ているのはちょっと辛い映像と退屈な内容である。
繰り返し同じことをしているだけにしか見えず、そう簡単に
死因が分からないことを示唆していたり、それを見破る真央の
スキルの高さを示すものに繋がって居たとしても、ドラマとして
は面白さに繋がって居ない。

そもそもこのドラマのテーマを考えると、真実を明かすべきか
どうかの判断は監察医にあるとしても、個人を特定して
それを選別すべきではないことを示唆しているものがあるのだろう
し、印田の主張がまるで的を射ていないところも明らかだった。

元々評判の良くない医師だったのに更に都合の悪い事実を明かして
しまったとの罪悪感は、印田の及ぶところではないし、その責任
を真央に向けていくのもまた的外れである。

ドラマとしては事件性があるかどうかの判断の難しい案件だった
のである程度仕方が無いのだろうけど、もう少し事件捜査の流れ
と連動した流れがないと、なかなかドラマを成立させるのは難しい
気がする。
監察医だけでなく、臨床検査技師との流れややりとりも必要で
有り、もう少し総合的に事件捜査を絡めた演出が必要に思う。

それにしても小杉との絡みは、なかなか話が進まないね。
一言ずつ小出しにするのは分かるけど、その度にわざわざ足を
運ばなければならない。


松本 真央 …… 武井咲 (関東中央監察医務院・監察医)
泉澤 郁夫 …… 生瀬勝久 (部長監察医)
保坂 博 …… でんでん (監察医補佐)
岩松 正彦 …… 六角精児 (監察医。真央の指導医)
中山 光則 …… 尾美としのり (監察医)
児玉 吉人 …… 青柳翔 (監察医)
佃 健太郎 …… 小松和重 (臨床検査技師)
秋山 晴子 …… 水沢エレナ (関東中央監察医務院・事務)
久米 みどり …… 宮ア香蓮 (臨床検査技師)
印田 恭子 …… 真矢みき (監察医)

屋敷 一郎 …… 佐々木蔵之介 (警視庁刑事部捜査第一課・捜査官)
富田 肇 …… 和田正人 (捜査官)
小林 保 …… モロ師岡 (捜査官・課長)
小杉 貞夫 …… 橋爪功 (死刑囚)

蒲生弓子 …… 床嶋佳子 (関東女子医科大)
鐘本 祐一 …… 少路勇介 (蒲生担当患者の家族)
須藤 まり子 …… 梅舟惟永 (蒲生担当患者の家族)
三田 順治 …… 中平良夫 (関東女子医科大学付属病院院長)

池田道枝、中平良夫、森田甘路、岩間夫嗣、木川淳一
児島功一、中田敦夫、中野剛、川守田政人、菅原優、高橋悠、遊馬萌弥



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