ゼロの真実 〜監察医・松本真央〜
(2014年7月期・TV朝日・21時枠)

脚本 - 大石静
音楽 - 井筒昭雄
演出 - 常廣丈太、片山修 / 星野和成
主題歌 - 湘南乃風「パズル」
ゼネラルプロデューサー - 内山聖子
プロデューサー - 中川慎子、浅井千端





第7話 最終章!!監察医VS二度殺された焼死体トリック!
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真央は足繁く通う死刑囚の小杉に対して母・夏子を殺害した
のはあなたなのかと問う。夏子は女神であり三人の男に制裁
を加えた事を告げ、印田は嘘つきであると真央に警告する。

真央は当時の母親の死の記事を読んでいると一郎がやって
くる。一郎は小杉とは187回面会に行ったこと。小杉の事件
では8年前の8月に最初に取り調べをしたのは俺だという。
警視庁に彼は自首してきた事を語ると、死ぬために人を殺した
事を告げ3人も殺せば十分だろうと語ったという。
殺害したと供述したのは1991年・間宮学(42歳)、2000年・
丸山恭介(33歳)、2006年・浅尾竜太(20歳)だった。しかし
小杉は被害者との関係をまるで話そうとしていないのだとし、
しかし犯人しか知り得ない情報を語り犯行の手口を話して
現場の状況も一致していること。更に三つの事件の凶器も
小杉の家から発見されていることで、公判中には何も語らず
結局は大学教授の快楽殺人と騒がれたが、一郎は何か繋がり
があると思っている事を語る。目的を達成してこの世に未練
がないので自首してきたのだろうと。
真央は小杉自体には興味が無い事を告げ、私が知りたいのは
母のことだという。母は小杉の教え子であり慶明大の理工学部
だったという。君は小杉の子なのかと問うが分からないが、
私は生まれたとき交番の前に捨てられていたのだという。
そんな中16才の時に母は私に会いたいと言ってきた為に
DNA鑑定の為に当時アメリカ留学していたが一時帰国して
対面する日に母は亡くなったのだと語る。
2006年8月12日のことだったと語ると、小杉が浅尾を殺す
一週間前のことだなという。病院の屋上から転落死していて
頸椎骨折・脊椎損傷しているが、不詳の転落死ということで
片付けられた事を告げる。

そんな中豊島区で連続放火事件が発生すると、一人の焼死体
が運ばれてくる。児玉がメインで検視解剖する中、真央は
淡々と児玉の言いつけも聞かずに次々と検死解剖を
行っていく。
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真央たちの前に運ばれて来た遺体は放火事件でアパートに
取り残された焼死体だった。火災による一酸化炭素中毒死
で間違いないだろうとされる中、担当している児玉は
それ以上の解剖は遺体を傷つけるだけであり真央の行きすぎた
行動を止めようとする。しかし真央はそれを無視して調べた
結果、胃に穴が空いている自家融解が進んだ状態であること
を見抜いていく。

不詳の死に関して、原因をきっちり突き止めて真実を追究
したい気持ちの中に過去の母親の流れを絡めてきた感じの
エピソードだった。

一酸化炭素中毒死といっても火災の時の煙による死ではなく
それ以前に亡くなっていたということを突き止めていく。

これ以上のことは刑事の仕事の範疇であるということで、やはり
監察医としての限界を感じつつ、現場の刑事がワンセットとなって
事件解決の為に動くというドラマの形を作るのが自然だと思う。
何故監察医という特別な職業ばかりを抽出してドラマを構成しよう
とするのか、理解に苦しむところが有るんだよね。
しかし少しずつ真央によって感化されたのは監察医だけでなく、
刑事の富田なども含まれて上手い形で捜査を進展させていく流れが
有ったのかなと思う。

三度起きた事件で何故一件目だけは被害者が出たのか。
男(被害者)と男(加害者)が繋がらない時は女だという
一郎の言葉通り上手いこと引き寄せていった格好で、
富田の頑張りが抽出されたことで、ドララとしても自然
な形で進行出来たと思う。

先輩に対する無礼な扱いに関しても、真央が自分自身の
境遇を語る事で十分同情に値するだけの過去があるし、
同情を求めていないにしても、そんな大事なことを
話してくれれば多少なりとも相手に対する距離が縮んだよう
には見えると思う。

「そういうご時世だから・・」というセリフが、
「あすなろ三三七拍子」の先輩達のセリフと被るな。


松本 真央 …… 武井咲 (関東中央監察医務院・監察医)
泉澤 郁夫 …… 生瀬勝久 (部長監察医)
保坂 博 …… でんでん (監察医補佐)
岩松 正彦 …… 六角精児 (監察医。真央の指導医)
中山 光則 …… 尾美としのり (監察医)
児玉 吉人 …… 青柳翔 (監察医)
佃 健太郎 …… 小松和重 (臨床検査技師)
秋山 晴子 …… 水沢エレナ (関東中央監察医務院・事務)
久米 みどり …… 宮ア香蓮 (臨床検査技師)
印田 恭子 …… 真矢みき (監察医)

屋敷 一郎 …… 佐々木蔵之介 (警視庁刑事部捜査第一課・捜査官)
富田 肇 …… 和田正人 (捜査官)
小林 保 …… モロ師岡 (捜査官・課長)
小杉 貞夫 …… 橋爪功 (死刑囚)

渋谷 久美 …… 高橋かおり (渋谷の妻)
渋谷 正樹 …… 浜田学 (連続放火魔)
鈴本 健太郎 …… 東根作寿英 (久美の中学時代の同級生)

石井一孝、やべけんじ、野村修一、荒木健太朗、板倉武志
倉田昭二、関寛之、采沢真実、池浪玄八、柿本藍里
霧島れいか



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