第1話
大人の青春って、始末に負えない
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千明と和平は一緒に鎌倉の結婚式場でプランナーに遭い、 色々と弟の真平と知美の為の式について説明を受けに行く。
式の様子を聞いて、千明は若い頃にあなたも結婚したので しょうと告げると、ナウイ若者だったとし湘南ボーイズだ
ったと説明する。二人がこういう関係になることを和平は 感じていたが千明は予想外だとしたことで今度は和平が
仕返しとばかりにドラマを製作するクリエーターの割に 読みが甘いと告げる。
プランナーがやってくると、千明達に新郎の両親なのかと尋ね られ千明はショックを受ける。和平は大喜びで千明の惨めさ
に高笑いする。
真平の店はおばさん連中で一杯だった。 典子が来た為に店の手伝いをさせる。妹の万理子は執筆中で
ずっと部屋に閉じこもっている状態だという。
引き出物を決める中で、またしても千明は自分なりの考えを
語り出す。引き出物で鎌倉焼の新郎・新婦のネーム入り のお盆をもらうことに関して、違和感を唱える。当初は
遠巻きに語っていたが、これまでに多くの結婚式で引き出物 を受け取ったが、立派な品物だと思うが、邪魔くさくて
ネーム入りなので使用出来ず押し入れの中にしまわれるのが オチだという。引き出物は実用的なものの方が良いという
千明。しかしそれに反論するのは和平だった。引き出物は お歳暮やお中元とは違うのだとし、引き出物の名前の刻印が
利用されるのは何十年後か先のことだという。誰からもらった 引き出物では意味が無いこと。その引き出物から気がつくと
また久しぶりに当時を思い出しては遭うことになったりするの だと語る。
更にかさばるとされている引き出物だが、寧ろ日本人に とっては風物詩で、デジタル世代の中、それを見て幸せな日
だと感じられる極少ないものだという。まるで昭和の価値観 だとする千明は時代は確実に動いている事を語る。
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