続・最後から二番目の恋 (2014年4月期・フジ・木曜22時枠) 脚本：岡田惠和 演出：宮本理江子 他 プロデューサー：若松央樹、浅野澄美 音楽 - 平沢敦士 演出 - 宮本理江子、谷村政樹（第1期）、並木道子（第1期）、加藤裕将（ 第2期） 主題歌 - 浜崎あゆみ「how beautiful you are」 挿入歌 - Yael Naim（ヤエル・ナイム）「Go To The River」「Far Far」 第7話 歳を重ねてピュアになる -------------------------------------------------------- 千明は帰宅する際駅前で売っていたたこ焼きを買って長倉家 で食べようとするが、原田家の母子と共に楽しそうに過ごして いる姿を見て思わず逃げるようにして家に戻り、微妙な心情 を体感する。 いよいよドラマ班はハルカの脚本の元更正し、入稿の段階に なる。遅れてはいるが軌道修正が出来る程の遅れまで回復した として一同喜ぶ。 千明は会社での仕事を終えると、祥子や啓子と飲みに行く。 二人の予定が空いていてくれて良かったという千明。 千明はそこで先日長倉家で起きたたこ焼きの件を語り、 とても良い雰囲気だったので思わず逃げてしまったことを 語る。嫉妬心なのか。しかしあの姿は私がこれからどれだけ 頑張っても手に入れられないモノであり、私とは違う人生 だと語る。いつでもそちら側にいけると思っていたが、 今ではそれも叶わなくなったのだと語る。 しかし祥子たちはそれでもこう言う生き方だからこそ 手に入れられたものも有るのではないかとして、金、自由 そして若さなどを引き合いに出す。 翌日和平は万理子に対して千明は元気なのかと問う。 たこ焼きのことで何か言っていないかということだった。 元気ならばそれで良いと語る。 -------------------------------------------------------- 千明は和平が癒し系女子・薫子と一緒にいる姿を見て、 自分には手に入れられなかった家庭の姿だと思い、ちょっぴり 複雑な心情になる。 一方典子は旦那が家を出て行って以降、なんとか自分自身の 力で生きていかねばならないことを考えて頭を悩ます中、 今の職場で子供の扱いが上手いことを指摘され、結構テレビ業界 でも子供を預けられる信頼のある人物が求められていることを 知り可能性を掴んで行く。 色んな意味でタイミングの悪い和平の事情が描かれた感じの エピソード。 タイミングの悪さと言えば千明も同様であり、結婚出来ず子供 を持つことが叶わなかった彼女の幸せとは果たしてなんなのかと いうことを、その人となりの幸せとは・・というテーマの下で 描かれたものだった。 人は無い物ねだりとしてしまうもので、後悔先に立たないから こそ人生は慎重になるべきものがあるのだけど、子供の問題 に関しては、リミットのある女性にとっては、男性以上に シビアなものを感じるところなのだろう。 いつでもそっち側の人間にいけると思っていたという千明の 台詞。これは若者が大人となる際に感じる思いとも似ている ものが有るのかも。 心と体、そして社会に対する自分の立場的状況のバランス がきっちりしている人は充実しているのだろうけど、 現状の自分を見比べた際に、想像していた通りの自分を生きている のかどうかということに関しては、なかなか思うようにいかない のが人間社会なのだと思う。いつでもその人生のレールに 戻れると感じているウチは、若者という意識を持っていることに なるのかも。 朝食・家族での食卓のシーンはこのドラマに於ける、それぞれの 問題を吐露する良いシーンだ。朝食や夕食はバラバラに取ること の多くなった現代人にとっては、うらやましいものがあるのかも。 しかしよく分からないのは、結婚したハズの真平と知美って 通い痕みたいになっているのかな。一緒に朝食を食べている シーンを見た事が殆どない。 俄に市長も和平の流れに組み込まれてきたし、好きという感情 を持ちたくないからこそセフレになりたいとする薫子の主張。 もう傷つく事はいやなのだろうけど、一歩踏み出すことは必要 だとは思う。 吉野千明 …… 小泉今日子 (ドラマプロデューサー) 長倉和平 …… 中井貴一 (鎌倉市役所観光推進課課長) 長倉万理子 …… 内田有紀 (長倉家の次女、双子。) 長倉真平 …… 坂口憲二 (長倉家の次男、双子。) 水谷典子 …… 飯島直子 (専業主婦、長倉家・長女) 三井 …… 久保田磨希 (JMTテレビ) 武田誠 …… 坂本真 (JMTテレビ) 飯田ゆかり …… 広山詞葉 (JMTテレビ) 篠原 淳 …… 鈴木貴之 (JMTテレビ) 田所勉 …… 松尾諭 (鎌倉市役所観光推進課) 大橋知美 …… 佐津川愛美 (鎌倉市役所観光推進課) 一条 …… 織本順吉 (鎌倉市役所に電話してくるクレーマー) 荒木啓子 …… 森口博子 (出版業界で働く千明の独身仲間) 水野祥子 …… 渡辺真起子 (音楽業界で働く千明の独身仲間) 長倉えりな …… 白本彩奈 (11歳、和平の一人娘) 水谷広行 …… 浅野和之 (53歳、典子と歳が離れた夫) 水谷翔 …… 田中碧海 (典子と広行の一人息子) 伊佐山 良子 …… 柴田理恵 (鎌倉市市長) 原田薫子 …… 長谷川京子 (蒼太の母親) 大橋秀子 …… 美保純 (知美の母) 栗山 ハルカ …… 益若つばさ (若手脚本家) 前田健、吉田騎士、天田暦、小堀岳