続・最後から二番目の恋
(2014年4月期・フジ・木曜22時枠)

脚本:岡田惠和
演出:宮本理江子 他
プロデューサー:若松央樹、浅野澄美
音楽 - 平沢敦士
演出 - 宮本理江子、谷村政樹(第1期)、並木道子(第1期)、加藤裕将(
第2期)
主題歌 - 浜崎あゆみ「how beautiful you are」
挿入歌 - Yael Naim(ヤエル・ナイム)「Go To The River」「Far Far」





第9話 恋で泣く大人も悪くない
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千明は帰宅すると駅で薫子に逢い飲みに誘われる。
断ろうとするが千明は一緒にいくことにするが、千明の目から
して薫子は優柔不断に扱いずらく性格が真逆でイライラし通し
だった。

一方和平も疲れて帰宅する中、えりなとの二人だけの夕食を
取る。真平は知美と生活、そして万理子や典子は仕事で遅く
なる為に久しぶりに二人だけの夕食に対して、会話することも
なくただ気まずい雰囲気が流れる。無理して娘に話そうとする
すれば、逆に娘に見透かされて無理に会話の糸口を探さない
で下さい!と言われる始末。親らしいことをしてあげられなく
てゴメンと謝罪する和平だが、父さんにはこうして居てくれる
だけで良いという言葉を受け、ちょっぴり娘の気持ちに触れた
感じのする和平だった。

千明と薫子は違うタイプ故に友達にはなれないと感じて居たが
それでも相手を認め合うことは出来るだろう事を告げる。
薫子は千明と酒を飲み交わしていく中で、男性の前で涙した
ことは有るのかと問われ、自分のことで涙した記憶がないこと
を語る。
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和平は夜千明と薫子から電話がなるが、ソファで寝ていた
為に出ることが出来なかった。翌朝、その件で和平はどういう
電話の内容だったのか、返信しなかったことにも気になる中、
朝食で千明と逢った際に、その事を尋ねるが・・・

うーん、今回のエピソードはこれまで以上に濃厚なものが有った
かも。

興味深いのは、今までまるで絡むことのなかったメンバーを
思い切って絡ませて、その反応を楽しむ流れを作ったこと。

冒頭から薫子と千明の流れを演出。
そして和平もえりなと珍しく二人で会話するシーンを描いて見せた。

和平が優柔不断だとする流れも、言い得て妙という感じで、
朝の討論の流れからして、もの凄く濃厚な一日の始まりだった。

女性が社会で働く際には、ヨロイを来て無理に男性社会と戦おうと
していることが語られる。薫子からは言われたくないと感じる
千明だけど、そういう生き方しか出来ないとしながらも、別の
生き方も有ったことを考えれば、僅かな掛け違いによって人生
が大きくかわることも有るのだろう。

二人が意地悪して、同時に電話してみて和平のリアクションを
楽しむ流れとか、とても面白い者があったし、片思いに対する
市長と和平の流れも最後の恋ではなく、最後の片思いとして
なんとなく聞いていると切ないものが有った。
男性を利用して楽しめるウチはまだまだ若いところがあると
思うし、そう卑下するところはないとは思うけどね。

年を取る度に心のより所になるのが田舎での生活だったり、
同級生との淡い思い出だったりする。
その思い出を現実によって汚されてしまうことによって
千明が悲しむ様子というのもよく分かるしね。

自分の為に泣いたことは久しくないという流れの中で、上手いこと
和平の前で自然な形が涙した千明の愛らしさを感じるところだった。

独身で生きている女性の価値感に関しても三者三様の事情が
存在するのに、一緒くたに扱われることは千明にとっても不本意
なことなのだろう。努力したことが過程が無視されて、成功した
現在だけが目立ってしまうというのも他人から見れば仕方が無い
のかも知れないけどね。

「堪えた涙の分だけ飲み干すグラスのかなしさよ」

支える和平さん。もう千明と幸せになってくれと小一時間なドラマ
だった。


吉野千明 …… 小泉今日子 (ドラマプロデューサー)
長倉和平 …… 中井貴一 (鎌倉市役所観光推進課課長)
長倉万理子 …… 内田有紀 (長倉家の次女、双子。)
長倉真平 …… 坂口憲二 (長倉家の次男、双子。)
水谷典子 …… 飯島直子 (専業主婦、長倉家・長女)

三井 …… 久保田磨希 (JMTテレビ)
武田誠 …… 坂本真 (JMTテレビ)
飯田ゆかり …… 広山詞葉 (JMTテレビ)
篠原 淳 …… 鈴木貴之 (JMTテレビ)

田所勉 …… 松尾諭 (鎌倉市役所観光推進課)
大橋知美 …… 佐津川愛美 (鎌倉市役所観光推進課)
一条 …… 織本順吉 (鎌倉市役所に電話してくるクレーマー)
荒木啓子 …… 森口博子 (出版業界で働く千明の独身仲間)
水野祥子 …… 渡辺真起子 (音楽業界で働く千明の独身仲間)
長倉えりな …… 白本彩奈 (11歳、和平の一人娘)
水谷広行 …… 浅野和之 (53歳、典子と歳が離れた夫)
水谷翔 …… 田中碧海 (典子と広行の一人息子)
伊佐山 良子 …… 柴田理恵 (鎌倉市市長)
原田薫子 …… 長谷川京子 (蒼太の母親)

大橋秀子 …… 美保純 (知美の母)
栗山 ハルカ …… 益若つばさ (若手脚本家)
稲垣静夫 …… 風見しんご (千明の旧友)

春山怜那、小堀岳、渡辺早織、小林夏葵



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