37.5℃の涙
(2015年7月期・TBS・21時枠)

原作 - 椎名チカ『37.5℃の涙』
脚本 - 梅田みか
演出 - 古澤健、藤尾隆、村上牧人
プロデューサー - 渋谷未来、近見哲平
主題歌 - wacci「大丈夫」(EPIC Records Japan)

http://www.tbs.co.jp/375namida/





第1話 母親失格!?病気の子を置いて仕事に行くのは罪ですか…病児保育士の物語
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桃子は幼い時、母親からの愛情が希薄なまま育つ。

今日は訪問型病児保育のリトルスノー社がイベントをする。
イベントにかり出された桃子と元春とめぐみ。
着ぐるみを着た桃子が幼児たちの相手をして、めぐみが訪問型
病児保育の普及作業をしていた。

そんな中、たいようっこ保育園に通っている森海翔は37.5度
の熱が出た為に、保育園としては規則通り母親・聡美に息子
の引き取りを頼む。しかし聡美は広告代理店に勤めるシングル
のキャリアウーマンだった為に、迎えにいく度に同僚や上司から
も疎まれていた。
リトルスノー社に依頼の電話が鳴る。
リトルスノーとしても森海翔の母からの依頼は何度か来た事が
有る。めぐみが行く訳にもいかない為に、元春は桃子に訪問型
病児保育の為に森家に一人で行くよう告げる。始めての一人
立ちの時だった。しかし桃子は幼少期のトラウマからどうしても
笑顔が上手く出せず、保育園も一年で首になっていたことが有る。
リトルスノーのみんなも桃子が派遣されたことを知り大丈夫かと
心配する。病気の子を見ているだけの簡単な仕事だと思われがち
だが病気の子が寝ているとも限らず思っている以上に大変な
仕事だった。訪問型病児保育としてのルールは、家庭の方針に
立ち入らない、価値感を押しつけない、子供に注意したり叱ったり
しないなど決まりがあった。
森家には何度も出入りしていることも有り、問題がある家庭で
あることも理解しているリトルスノーの面々。そんな中、始めて
挑む桃子は色々と現場で戸惑いながら子供の面倒を見ていくこと
になる。
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桃子は元々保育士になりたかったが、上手く幼児たちの前で
笑うことが出来ず、病児保育士としての道への変更を余儀なく
される。幼なじみの小野優美香と共同生活する中、保育士と
して活動する彼女は改めて子供の扱い方の難しさなり、家庭
の事情との関係性について難題にぶつかっていく。
病児保育士として、リトルスノー社としての信用を得るために
は徹底したルールを守ることに有り、必要以上に家庭に踏み込む
ことに対して厳禁だとする規則がある中で、新人の桃子は目の
前の現実に心揺らいでいく。

確かに面白いドラマで、保育園に迎えに行けない人たちの為
の代行サービス的職業があるとは思っていたけど、こういう仕事
も有るんだねって感じで少々驚かされた。
こういう職業が成立するのも現代的なものが有り、共働きとか
離婚してシングルの状態だということだけでなく、祖父母との
関係が結婚することで希薄化してしまう現在の事情に有ったり
するのだろうね。

こういう職業が成り立つのもある程度土地としても限定されている
感じがするし、人口が密集していて且つ仕事などに於いても
追われるほどに忙しい職種の人たちが集うところってところだろう
か。

責任の所在が重要視される現在にあって、なかなか他人に自宅に
足を踏み入れさせることの難しさを覚えるものが有る。
教育に関しても最近は両親以外は口を出すなとばかりの主張が
有り、祖父母さえも口出しするのが悪いかのような風潮があるよな。

冒頭からやたらと桃子が主人公だと強調する為に、いちいち柳主税
が、杉崎が・・杉崎が・・と文句を言う姿が耳障りだったけど、
子供の中でも保育園児を扱い責任って実は意外と恐いものの様に
感じる。特に病気だから預かる訳で、子供にも生命力は有るのだろう
けど、下手に判断を誤れば命に関わることにも繋がる。
口酸っぱく言う柳の主張にも分かるけど、なんだかこの人は別の
理由で文句ばかり言っているようでなんだか嫌な感じがしたな。

この手のドラマならば連ドラに於いても色んなパターンの家庭を
見せて行けそうだ。子供たちが親から捨てられるようになって
いることも有れば、桃子の家庭の事情から今度は父親が母親に
よって捨てられそうな感じ。この家庭って一体何の為に家庭を
作ったんだろうね。
桃子が厳しく扱われているのって何か連れ子とかそういう事情
が有ったりするのか?

子供の心理に精通しているであろう幼なじみで保育士の小野と
共同生活することで、桃子の知らない子供の生態なんかも
掴める眺めだし、その辺の設定は上手くしてあるな。

何処までこのドラマでは、会社としてのルールの範疇から外れて
まで子供にとって大切なことを示していけるのかってところに
繋がっていくのかも。


杉崎 桃子 …… 蓮佛美沙子 (23歳、リトルスノー)
朝比奈 元春 …… 成宮寛貴 (35歳、リトルスノー・共同経営)
関 めぐみ …… 水野美紀 (36歳、リトルスノー)
柳 主税 …… 藤木直人 (40歳、リトルスノー・経営)
田中 雅代 …… 美保純 (55歳、リトルスノー)
今井 加奈子 …… 永池南津子 (28歳、リトルスノー)
町井 理沙 …… 趣里 (26歳、リトルスノー)
加藤 哲平 …… 木戸邑弥 (25歳、リトルスノー)

篠原 健介 …… 速水もこみち (31歳)
篠原 久美子 …… 滝沢沙織 (31歳)
篠原 健太 …… 横山歩 (6歳)
杉崎 富美子 …… 浅野温子 (55歳)
杉崎 誠一郎 …… 石田登星 (61歳)
杉崎 優樹 …… 水上剣星 (28歳)
清水 香織 …… 田上唯 (26歳)

居酒屋 さくらんぼ

佐藤 錦 …… 西村和彦 (50歳)
佐藤 陽子 …… 久保田磨希 (50歳)
佐藤 さやか …… 谷川りさこ (24歳)

小野 優美香 …… トリンドル玲奈 (23歳)
朝比奈 小雪 …… 松島花 ()
朝比奈 小春 …… 鈴木梨央 (9歳)

森 聡美 …… 中越典子 (36歳)
森 海翔 …… 林田悠作 (5歳)


桂文楽、林田悠作、春風亭一朝、井上琳水、井上華月
小林喜日、岡部たかし、中本章大、中山恵梨香、筒井巧
坂寄奈津伎、堀田勝、角野哲郎



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