第20話 ラストケース
脚本/輿水泰弘 監督/和泉聖治
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花の里で冠城は右京に対してこの度は右京に迷惑をかけたと語る。 何処から耳に入ったのか・・。
大河内は冠城に対して問題はあなたが捜査妨害をしたこと。 裁判官に働きかけて令状の執行を阻止したのだという。冠城は
単なる目撃者である一般市民に無理矢理嫌疑をかけて令状を 取り証拠物件を取ろうなんて不公正だという。右京も知っていた
のかと問われると事後報告だという。中薗はそれを黙認したのか として呆れる中、この件は法務省に報告するとし、右京にも登庁
しなくても良いとして自宅謹慎だという内村。
日下部と遭う冠城。まさか出向先を追い出されるとわ・・と呆れ
られる。今度は何処か希望があるのかとすると北海道辺りはと 告げられる。
冠城は花の里で月本に対して女将さんも店を畳んで一緒に来ない かというと、月本は女性を口説いている場合ではないという。
左遷の危機なのにどうしてヘラヘラしているのかと。右京も右京 だという月本は二人ともおかしいという。
警察庁警察大学校・警視庁警察学校。 射撃場で枝野は訓練生たちに弾を5発込めるよう告げる。
そしてみんなに射撃の的に向けて発砲させるが、伴野甚一だけ が一発も発砲していなかった。何故撃たないのかという枝野に
対してじゃあ撃ちますと言って教官を射殺する。他の生徒は パニックに陥る中、山崎が持っていた銃で伴野を撃つが、腹
には防弾チョッキを着ているのだとし、狙うならば頭だとして 山崎を射殺。田口に対しても射殺する。そして逃げようとした
倉科に対しても後ろから射殺する。伴野は全て銃弾を出せと して訓練生に告げる中、金井塚一に対して、その弾を抜いて全員
のものを回収してこいと命令する。伴野はその場にいたものを 全て射殺して警察学校を制服のまま出て行く。
警察大学校でたまたま講義に出ていた米沢は帰りのバス停に居た ところ、伴野が制服姿で出てくることに違和感を覚える。
伴野を止める米沢は自分は隣の警察大学校で研修を受けているもの だが、まだ授業中なのではないかと告げる。野暮用があると彼は
出て行ってしまう。 硝煙の臭いを感じた米沢は嫌な予感がして射撃場へと足を運ぶと、 酷い光景を目にする。
芹沢や伊丹ら捜査一課もやってくるとこれは酷いと呟く。 米沢は訓練生が通りすがり、その人物から独特の火薬の臭いが
したので銃を撃ったのは明白だと思って確認に来たという。 そんな中一人が生きて居るとする声があがる。
内村に報告すると全国手配する事を告げる。 射撃訓練用に準備した実弾全てを持って行ったという。
息があった金井塚はメッセンジャーとしてみんなに伝えろとして 行き残されたのだという。
「オレの標的は閣僚だ、奴らの本気度を試す。テロには屈しない覚悟 があるのか。為政者たちはテロに屈しない・断固として戦う、
そう言っては勇ましい態度を見せ、いざ自分たちがテロの標的にされ
た時に彼らは同じ態度を取れるのか。オレは一般市民を犠牲にするこ とはない。恐怖を与えるのはあくまでもこの国の将来を託された
連中だけで、今回の計画を守る為には警察の犠牲はやむを得ない」と して頭を殴られたのだという。芹沢は本気なのかと。
そんな中、文部科学大臣の荒又興三(66歳)の元に警備員を装い、
二人のSPたちを射殺した後に荒又興三を射殺する伴野。 すぐに鑑識は現場入りし、薬莢を発見する。米沢もその現場
へとやってきていた。 マスコミでもすぐに報道され、午後4時に世田谷区の自宅で
文部科学大臣の荒又興三が昨年警視庁に採用された人物によって 射殺されたことを報道する。
右京は犯人は目的を達成する為にSPに待避行動を優先させたの だろうとし、その為に三人とも殺害出来たのだという。侮れない
相手だという。そんな米沢は4月から警察学校の先生になると 右京に告げる。
閣僚達は会議室に集まる。
そこにいたのは総理の玄間寿郎、副総理の玉手平蔵、農林水産大臣 の菊本嘉之だった。我々の覚悟を試すつもりなのか。これは
落ち着いている場合ではないという。毅然とした態度を取らない と行けないという。しかし世界中でテロと戦う程にテロリスト
は増えているという。テロに降参しろというのかと。 そんな中、菊本嘉之は総理に辞職届を出す。持病の悪化に対して
閣僚の重みに耐えられなくなったという。ドクターストップだと。
鴨志田慎子は冠城と右京に対して、伴野とは3日前に会話したという。
どういう関係なのかと尋ねると2年前にワシントンD.CでCIA研修 の時に出会ったという。昼間の研修を終えてバーで飲んでいる
と伴野が隣に座ったという。彼はアメリカを数年間放浪の旅を していると言っていたという。何でも彼のお姉さんが5年前の
新宿地下街での爆弾テロの犠牲になったとし、銃の腕はアメリカ を放浪中に身につけたのではないかと。彼からはたまに連絡が
有ったが返信はしていなかったという。何でお前に会いたがって いるのかと問う冠城に察してくれという。彼の別の連絡先を知っ
ているとしお姉さんの携帯はまだ解約されていないのだという。 私を囮に使って見る気は無いかと告げる。
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