アイムホーム
(2015年4月期・テレ朝・木曜21時枠)

原作 - 石坂啓『アイムホーム』(上下巻)(小学館刊)
脚本 - 林宏司
音楽 - 菅野祐悟
監督 - 七剛、田村直己
企画 - 高橋浩太郎
ゼネラルプロデューサー - 横地郁英
プロデューサー - 大江達樹、川島誠史、太田雅晴

http://www.tv-asahi.co.jp/imhome/





第4話 僕が“熟年離婚”させた夫婦!?単身赴任のあやまち…
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事故に遭い5年前からの記憶がない久。そして現在の妻子の顔
も仮面で分からない状況だった。

久はなんとか記憶を取り戻す為に昔自分が半年間単身赴任して
いた南茨城を訪れる。名刺を頼りに色々と歩いて回る。
スナックひとり相撲で渚というホステスが久のことを覚えて
いた。久は愛想良く料理を作って振る舞うが時間が遅くなった
ので帰宅するとして店を出て行く。泥酔した彼は昔住んでいた
アパートに行く。
翌朝目覚めると、久はアパートに徳山正夫という男がいる
ことに気が付く。久は一瞬何が起きているのか分からなかった
がまたやってしまったとして呟く。正夫は一体何なのかと問うと、
説明する。すると正夫はアパートの管理人から前に住んでいた
人が事故に有って記憶喪失だというようなことを聞いた事を語る。
半年くらいここで単身赴任をしていたので会社帰りに何か思い
出すかと思ってやってきた事を語る。鍵はかけておいた方が
良いのではないかと問うが、私には取られるものはないという。
それよりも久は無断外泊して家の人は大丈夫かと問われる。
慌てて恵に事情を説明する。恵はそんなことだと思って寝ていた
事を語る。
しかし良雄は母は昨日寝ていない事を指摘。パンを作る音が
聞こえたと指摘する。なんでお父さんのことを怒らないのかと
問われるとしょうがないとし、大変なケガを負ってしまったのだ
と語る。

久は正夫に会社でどんな仕事をしていたのかも分からないが
上昇志向でかなり鼻持ちならない人物だったらしいと語る。
正夫はかつて会社を経営していたので人の見る目は確かだと
告げると、君はそんな人物ではないと語る。
君が残して行ったハーブがベランダで育っているとし、気持ちの
優しい人だと確信していたという。現在自分は会社が潰れて
妻にも逃げられてバイト暮らしであること。30年連れ添っても
金の切れ目は縁の切れ目だとし、それでも妻が居ないので趣味
に没頭できると語る。久は人間は生きているだけで丸儲けだと
テレビで明石家さんまさんが言っていたことを語る。
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久は単身赴任していた場所に行き自分を知って居るものが
いないかどうかを尋ねていく。唯一スナックで知っているものが
居たが、当時の久は一人で飲んでいただけだという。
久は酔った勢いで思わず単身赴任先のアパートに戻ってしまい
そこで数奇の出会いが有る。別れる際に久は徳山に名刺を渡す
と彼は葵インペリアル証券の勧めで行った合併がきっかけで
会社を潰していたことが分かる。

久が5年前の記憶しかないということを利用して、彼が行う
リアクションが完全に5年前に同期している辺りは面白いのだ
けど、このキャラクターはテレビなどそもそも見るキャラクター
だったのかという基本的な疑問が有るな。

そして久の過去のことを臭わす二つの特徴が見て取れること。
「料理の腕」と「巧みな話術」だ。
料理の腕が何処でどう培われたのかイマイチその理由が想像出来ない。
話術に関しては当時から既に上手かった感じで、説き伏せている
部分が有るようなのでそのまんま「才能」として存在しているもの
なのかも知れない。

今の彼ならば誰もが愛してくれそうなキャラクターだけど、
当時の彼は名刺を見せてもなかなか誰も覚えて居ないという事情
も有って自分探しは難航しそうだ。
彼は上司という立場で現場のことは全て黒木に任せて、自分は
都合の良いことだけをしていたのだろうか。

そして何よりも今回のドラマの中では核心的なことを語っていた
けど、彼が何故証券会社の本店に勤めているエリートなのに
地方に半年間飛ばされていたのかということ。
そしてそんな彼のことを監視しているものたちがいるという辺りも
また彼の記憶が爆弾となりえるようで紐解くのが恐い感じがしてくる
ね。

当時の彼の中に良い人の姿も残しつつ、今の姿とのギャップを
みせなければならないという難しいミッション・シナリオだと思う。

人は相手の顔色を見ながら会話の流れに於いて綱引きを行うもの
なんだろうなって感じだけど、怒りとか喜びなどのダイレクトな
反応に関しては、顔を見なくても伝わるべきものがあるという
ことで、その辺は面白いところかな。軌道修正する中で、妻の恵は
どう感じて行くのか。

それにしても上戸彩さん、顔が不自然なくらいに白い時があるな。
光・照明の当たり方なのかな。


家路 久 …… 木村拓哉 (葵インペリアル証券・第十三営業部)
家路 恵 …… 上戸彩 (久の後妻、資産家の娘)
野沢 香 …… 水野美紀 (久の前妻、雑誌ライター)
本城 剛 …… 田中圭 (サッカークラブのコーチ、良雄が所属)
四月信次 …… 鈴木浩介 (第十三営業部)
小鳥遊優愛 …… 吉本実憂 (第十三営業部・派遣)
一二三努 …… 猪野学 (第十三営業部・ギャンブル狂)
五老海洋子 …… 阿南敦子 (第十三営業部)
岩下 昇 …… 野間口徹 (第一営業部)
戸倉信吾 …… 矢野聖人 (第一営業部)
家路良雄 …… 高橋來 (4歳、息子)
野沢すばる …… 山口まゆ (13歳、娘)
黒木 仁 …… 新井浩文 (第一営業部)
轟 春木 …… 光石研 (第十三営業部・課長・意地悪)
勅使河原洋介 …… 渡辺いっけい (執行役員・営業部門統括)
筑波良明 …… 及川光博 (脳外科医)
小机幸男 …… 西田敏行 (第十三営業部・部長)

徳山正夫 …… 平泉成 (元通販会社社長)
徳山葉子 …… 市毛良枝 (友達のカフェでバイト)
渚 …… 雛形あきこ (スナックひとり相撲)
青山 …… 遠山俊也 (英城会ゼミナール)
赤城 …… 伊藤麻実子 (英城会ゼミナール)

吉澤健、山川紗弥、西崎あや、真夏竜
岸博之、金時むすこ



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