アイムホーム
(2015年4月期・テレ朝・木曜21時枠)

原作 - 石坂啓『アイムホーム』(上下巻)(小学館刊)
脚本 - 林宏司
音楽 - 菅野祐悟
監督 - 七剛、田村直己
企画 - 高橋浩太郎
ゼネラルプロデューサー - 横地郁英
プロデューサー - 大江達樹、川島誠史、太田雅晴

http://www.tv-asahi.co.jp/imhome/





第10話 すべての謎が明らかに!!仮面の妻子との別れ…涙の結末
--------------------------------------------------------
久はバーレーン支店に異動になるとして小机から言われる。
久は妻の恵に対して顔が仮面に見えるんだと語る。

私には久さんが仮面に見える・・・
恵は自分が事故が起きる前に言った言葉である事を告げる。
ずっと仮面をつけている人と暮らしている気になっていたこと。
久さんの記憶が失ってから昔の話をしないようにしたのは、
今の久さんのままが良いと思ったからだという。過去の話は
必要ないと思ったがそれは思い違いであったこと。夫婦とは
そんなものじゃないと。私が仮面に見えると言ったことに対して
今の私も仮面に見えるのかとし、私が見えないのかとして涙
する。

翌朝家の模型が完成したことで良雄は上機嫌だった。
良雄は今日は早く帰ってきて欲しいとし、また母さんに内緒で
遊園地に行こうという良雄。遊園地に行ったことは嘘だったの
ではないのかと久は疑問に感じる。

轟は小机に対してウチの会社の不正をそのままにして置いて
良いのかと問う。損失隠しをしていたこと。当時のシンガポー
ル支店の責任者が誰だったのか知っているのか?と問う。
するとエレベーターから上王子社長がやってくると、小机は
一緒にエレベーターに乗って行ってしまう。

久は本城に呼びだされる。
その頃香の元には自分が執筆した大泉洋太郎の本が届いていた。
そんな香が入院している病室に恵がやってくる。
香は本の件や胃がんだったことを説明し、久がもうここに来る
ことはないであろう事を告げる。
--------------------------------------------------------

何故久が妻と子の顔が仮面にしか見えなくなったのかが
判明していく。事故に遭う直前に恵が久に言った言葉がそのま
ま潜在意識として残っていたのではないかということだった。
人間はそんなに簡単に変われるものではないと感じた本城は
久に逢い、恵を悲しませているであろうことに対して言及して
いくが・・

会社周りのエピソードは面白かったのだけど、よく分からない
ところも多かった。結局彼が逮捕されることはないだろうなとは
思っていたのでその辺都合良く整合性を図る展開にはなるのだ
ろうとは思っていたけど、その分周りくどいような方法論で
小手先の展開が用意されてしまった印象が有る。

13係の部署が行動を起こさなくても正直捜査機関が調べるでしょ
って感じだったし、最後の火災に於けるシーンでも、消防士が
普通助けるでしょみたいなシーンでも主人公の見せ場を作る
為に不自然にも一人で火の中に飛び込んでいくという流れを
作ってしまった感じ。

1話に付き、一本の鍵を使うことで、過去の自分がどんな
人物だったのかを紐解いていく姿・作業は楽しいものだったし、
アイデアもののアイテムの使い方だったなと思う。

その鍵が何に該当していくのかというのも興味深く、最後は自分
の家の鍵を置くことで全ての鍵を失ったかと思えば、取り戻していく
という流れもよく出来ていた。
そして嘘を付いていたと思っていた遊園地の件も実際には本当
に行っていたとする流れが有る中で、息子にとっては良い思い出
として記憶されている中で、実際には邪念に近い流れが有ったという
こと。人を信用しない理由付けも上手く出来ているし、思わせぶり
な人も多かった割りには、みんなそうバカではないので、
ちょうど良い形で関わってきたのも良かったと思う。

記憶とか脳など解明されていない部分を利用した内容のドラマは
今後も色々とバリエーションを変えるなりして作るべきものだ
と思う。今期はつまらないドラマで溢れていたけど、このドラマ
は面白かったな。木村拓哉さん、初のテレ朝主演ドラマでした
っけか。上戸さんが妊婦だったので、火事のシーンでは完全に
別人を抱えていたのだろうけど、ちょっと上戸さんが危なっかしい
シーンを演じると見ている方としてもハラハラしたな。


家路 久 …… 木村拓哉 (葵インペリアル証券・第十三営業部)
家路 恵 …… 上戸彩 (久の後妻、資産家の娘)
野沢 香 …… 水野美紀 (久の前妻、雑誌ライター)
本城 剛 …… 田中圭 (サッカークラブのコーチ、良雄が所属)
四月信次 …… 鈴木浩介 (第十三営業部)
小鳥遊優愛 …… 吉本実憂 (第十三営業部・派遣)
一二三努 …… 猪野学 (第十三営業部・ギャンブル狂)
五老海洋子 …… 阿南敦子 (第十三営業部)
家路良雄 …… 高橋來 (4歳、息子)
野沢すばる …… 山口まゆ (13歳、娘)
黒木 仁 …… 新井浩文 (第一営業部)
轟 春木 …… 光石研 (第十三営業部・課長・意地悪)
筑波良明 …… 及川光博 (脳外科医)
小机幸男 …… 西田敏行 (第十三営業部・部長)

清原賢治 …… 山崎樹範 (出版社・編集長)

上王子悟史 …… 沢村一樹 (葵インペリアル証券・社長)
西澤真理 …… 佐々木希 (社長秘書)

山村美智、池内万作、北山雅康、小橋川よしと
近藤佑子、竹内義貴、内山翔人、永島和明、横塚真之介
堤匡孝、折原りん、菊池敏弘、小井塚希美子、鈴木隆典



inserted by FC2 system