アルジャーノンに花束を (2015年4月期・TBS・金曜21時枠) 原作 - ダニエル・キイス / 小尾芙佐訳『アルジャーノンに花束を』 脚本監修 - 野島伸司 脚本 - 池田奈津子 音楽 - 千住明 主題歌 - ベット・ミドラー「ローズ」 演出 - 吉田健、酒井聖博、松田礼人 編成・プロデューサー - 韓哲 プロデューサー - 佐藤敦司 http://www.tbs.co.jp/algernon2015/ 第2話 対等な友情、親友のために溢れでる涙 -------------------------------------------------------- 咲人の元にふとやってきたネズミのアルジャーノン。 しかし遥香はそのネズミは研究用の大切なものだとして返して 欲しいと頼む。 社長の竹部から従業員たちの前で話がある。 社会人に必要な三つの袋とは、堪忍袋、お袋、そして給料袋だ という。今日は従業員にとって大事な給料日だった。檜山は 現金で手渡されることに驚くが、金のありがたみを分からせる 為の社長のアイディアだという。 ネズミの実験は相変わらず成功を収めていた。 残すところ臨床実験だけだが、被験者が見つからないとして 杉野はリーダーの蜂須賀に語る。今度行く施設は厚労省からも 推薦を受けたところなので上手くいくだろうという。蜂須賀は 急いで見つけろと語る。 給料に関して檜山は咲人に対して何か買いたいものでも有るのか と問うと。「車」と語る。免許が無いだろうと言われると、 勉強してオリコーになって免許を取るという咲人。 一方研究員たちは障害者施設を回って知能を向上させる処置の 説明をしていく。投薬治療と外科的治療で改善出来るとするが リスクがあるということを聞くと、どこも同じように尻込みして しまうのだった。 コンプライアンスの五月蠅い世の中だから仕方がないという。 犯罪者の更生施設から人員を用意出来ないのかとするが、 蜂須賀は研究に犯罪者が使用することに嫌悪感を覚えて止めさ せる。 -------------------------------------------------------- 蜂須賀教授は大学生の息子を些細なことが発端で死なせている ことから、なんとかしてこの実験を実用化させることに執念を 燃やす。 一方咲人は少しずつ勉強して母親の愛をなんとか自分に向けよう と努力していた。仲間たちからも信頼されて仲良くする中、 先日一緒にパーティーに出席した梨央から電話が鳴り、一緒に 遊園地にいくことになる。そこには檜山や柳川も一緒にいくが、 過ごしているウチに梨央と舞は、咲人が知的障害を持っている 事を知り離れていってしまう。 柳川の母親の行動を見ると、先日までTBSで放送していた、 「Nのために」の榮倉奈々さんとその母親役の早苗の関係に 見える。夫が若い女性と共に消えたことに対して、何時か綺麗 にしていれば戻ってくると思い込んでいること。 そんな母親を最大限サポートする柳川の姿が有り、彼が金を 求めていることへの一端が描かれた格好だった。 ちゃっと危ないオーラを発しているかと思っていた檜山は完全 に咲人にとっては良い感じの間柄になっているし、柳川にしても 生活が安定しているウチには良い感じの関係を保っているの だろうけど、やはり優先すべきは自分の事情で有って、現状に 立ちいかないことが起きると途端に咲人に対する言葉の刃で 責め立てて傷つける姿が有る。 彼が言うように同情しているだけなのか。 純粋に生きている彼を見るだけで、元気づけられるものがあるけど、 あまり近すぎる関係は望まない人が多いというのも切ない。 知的障害者の利点なども描かれたけれど、人生の多くはマイナス に働くところが多いし、人生は厳しいものなので、そんな純粋さ が世知辛い世の中に於いて、存在していけるものなのかどうかと いうところでちょっとした不安を持たせている。 身内でさえも傷つけあう中で、仲間とは何かということを改めて 感じさせるものが有るね。 白鳥咲人 …… 山下智久 (ドリームフラワーサービス) 望月遥香 …… 栗山千明 (脳生理科学研究センター) 柳川隆一 …… 窪田正孝 (ドリームフラワーサービス) 檜山康介 …… 工藤阿須加 (ドリームフラワーサービス・父を殺害) 小久保一茂 …… 菊池風磨 (脳生理科学研究センター) 波多光佑 …… 斎藤嘉樹 (ドリームフラワーサービス) 河口梨央 …… 谷村美月 (東京麗徳大学・学生、お嬢様) 小出舞 …… 大政絢 (東京麗徳大学・学生、父が梨央の会社で横領) 杉野史郎 …… 河相我聞 (脳生理科学研究センター) 白鳥久人 …… いしだ壱成 (咲人の父) 白鳥窓花 …… 草刈民代 (人の母) 河口玲二 …… 中原丈雄 (興帝人メディカル産業) 竹部順一郎 …… 萩原聖人 (ドリームフラワーサービス) 蜂須賀大吾 …… 石丸幹二 (脳生理科学研究センター) 檜山涼子 …… 朝加真由美 (康介の母、新しい恋人と新生活) 松本若菜、市川大貴、澁谷晶己、仲俣雅章、高柳愛実、日栄洋祐 真実一路、大山蓮斗、永田卓也、吉野晃弘、堤隆博、本庄司 柳川京子 …… 田中美奈子 (隆一の母、夫に逃げられる。) 竜跳、篠川桃香、水野智則、田尻宰、渡辺杏実、福岡和歌子