アルジャーノンに花束を
(2015年4月期・TBS・金曜21時枠)

原作 - ダニエル・キイス / 小尾芙佐訳『アルジャーノンに花束を』
脚本監修 - 野島伸司
脚本 - 池田奈津子
音楽 - 千住明
主題歌 - ベット・ミドラー「ローズ」
演出 - 吉田健、酒井聖博、松田礼人
編成・プロデューサー - 韓哲
プロデューサー - 佐藤敦司

http://www.tbs.co.jp/algernon2015/





第4話 手術失敗!?あなたの為に起きて…奇跡
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遥香は蜂須賀の研究が河口会長の娘・梨央の為であり、その為
に咲人を実験台・犠牲にしていたことを知り失望する。
しかし咲人は手術をすることで「お利口になれる」と言われた
ことで自らの決断で実験的手術を受ける事にする。

手術は無事に終わる。
約束通りにベッドの傍で付き添っていた遥香は咲人に気分は
どうかと尋ねる。研究員たちはみんな咲人のことを観察し、
脳波をモニタリングしていた。僕はお利口になった?という咲人
は一見変わりない様に思われた。
アルジャーノンの実験では一週間で結果が出たこと。記憶力、
理解力が飛躍的に向上していったこと。そろそろ被験者にも
そういう結果が出ても良い頃だとするが、一週間が経過しても
特に変わった様子がない。蜂須賀は脳を刺激する為にも感情に
働きかけるのだと語る。

咲人は明日からこれまで通りの生活に戻れる事を告げる。
時々薬をもらいに研究所に来ることになることを説明する。
咲人の質問は常に「いつお利口になる」だった。遥香としては
なんとも言えない事を告げる。待つには待つだけの嬉しいだけの
反動があるハズだと語る。

そんな中、フワラーサービスの仲間たちは草野球の試合に向けて
練習していた。今年は大型ルーキーの檜山がいるので期待が
出来ると語る柳川。咲人は補欠となってしまうが・・

無事に咲人がもどったことで、「ひまわり荘」で舞や梨央を
読んで鍋パーティーを行う。狭いとして舞は文句を言うが、
広いことだけが良い事ではないとして反論する。咲人は病院も
広かったとして、頭がよくなる手術をしてきたことを語る。
これからお利口になります。しかし梨央は咲人は変わらなくても
良いと思うと告げる。
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咲人はついに手術を決行し、脳に施術をする。
ラットの実験では容易に変化が見られたが、なかなか咲人の中
では変化が見られない中で、竹部や梨央は咲人は寧ろ変わらない
でいることの大切さを説く。下手に期待させることの方が残酷
だということで、遥香も考えさせられていく。

頭がよくなることが必ずしも良い事ではないということが
描かれた今回のエピソード。
頭が良いことが素晴らしく、高尚な事が偉いとする世の中や我々
がそういう空気を作っているとして、咲人に対する見解を
述べていく。
色んな価値感が有るのでその意見も否定しないけど、どんな人にも
適応出来るような世の中というのは理想論過ぎる感じもする。
ただそれを守ろうとしている人がいることは、応援したくなる
もので、なかなかそう思っていても率先して守ろうとして動こう
とする人は居ないのが現状だ。
人間のエゴ同士のぶつかり合いが描かれており、そのエゴによって
利用されている咲人が感情や知能を持つことで、そんなエゴが
生まれてしまうという予感をさせるものが有り、今後そのエゴが
どう展開上転がっていくのか。
そんなシーンをナンパのワンシーンに込めたところがある意味
今後を感じさせるもので、ちょっぴりゾッとするところも有った。
「なんで僕はいつもルアーで美味しい獲物を食べられないのか。」

工藤阿須加さんが出るドラマには野球ネタが多い気がする。
ただそんな彼がわざと肩を痛めた振りをして上手い事咲人に
見せ場を作ったね。まぁちょっと出来過ぎなオチではあった。

人が急に文明の中に放り込まれた時、混乱してしまうものが有るの
だろう。
咲人が自分の意思で色々とこれまでとは違った行動が取れるように
なる中、それを得て得するもの、そして損するものとは一体何なのか。

賽は投げられたということで、遥香が間違いに気が付いたとしても
時計の針は確実に進んでいる。果たしてどういう結末を生んでいく
のか。咲人が求めていた対等な関係というのは本当に築けるのかどう
か。


白鳥咲人 …… 山下智久 (ドリームフラワーサービス)
望月遥香 …… 栗山千明 (脳生理科学研究センター)
柳川隆一 …… 窪田正孝 (ドリームフラワーサービス)
檜山康介 …… 工藤阿須加 (ドリームフラワーサービス・父を殺害)
小久保一茂 …… 菊池風磨 (脳生理科学研究センター)
波多光佑 …… 斎藤嘉樹 (ドリームフラワーサービス)
河口梨央 …… 谷村美月 (東京麗徳大学・学生、お嬢様)
小出舞 …… 大政絢 (東京麗徳大学・学生、父が梨央の会社で横領)
杉野史郎 …… 河相我聞 (脳生理科学研究センター)
白鳥久人 …… いしだ壱成 (咲人の父)
白鳥窓花 …… 草刈民代 (人の母)
河口玲二 …… 中原丈雄 (興帝人メディカル産業)
竹部順一郎 …… 萩原聖人 (ドリームフラワーサービス)
蜂須賀大吾 …… 石丸幹二 (脳生理科学研究センター)
檜山涼子 …… 朝加真由美 (康介の母、新しい恋人と新生活)

松本若菜、市川大貴、澁谷晶己、仲俣雅章、高柳愛実、日栄洋祐
真実一路、大山蓮斗、永田卓也、吉野晃弘、堤隆博、本庄司

凛 …… 西平風香

竜跳、篠川桃香、水野智則、田尻宰、渡辺杏実、福岡和歌子

柳ゆり菜、永尾まりや、中島愛里



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