アルジャーノンに花束を
(2015年4月期・TBS・金曜21時枠)

原作 - ダニエル・キイス / 小尾芙佐訳『アルジャーノンに花束を』
脚本監修 - 野島伸司
脚本 - 池田奈津子
音楽 - 千住明
主題歌 - ベット・ミドラー「ローズ」
演出 - 吉田健、酒井聖博、松田礼人
編成・プロデューサー - 韓哲
プロデューサー - 佐藤敦司

http://www.tbs.co.jp/algernon2015/





第6話 孤独が天才を連れてくる…蓋された心
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咲人は手術をした結果、ついにお利口さんになった。
世界は変わる。しかし遥香は世界で一番好きな子だった。
檜山は咲人のことを慕っている梨央が好きになり彼じゃないと
ダメなのかと問う中、舞から梨央に起きている事情を聞かされる。
彼女は脳に病気を抱えていて萎縮していき、終いにはただの花
のようになるのだという。
そんな梨央の父は蜂須賀に対して、娘の人生がかかっている
のでこれ以上治験ではなく、次の横浜の学会で公表する様告げる。
咲人は遥香にキスしたいことを語る。
遥香は蜂須賀に相談する。咲人の気持ちは最早無邪気なものでは
無くなっていること。すると蜂須賀はそんな彼のことを受け入れ
て欲しいと語る。好きな振りをするだけの関係でも良いとし、
蜂須賀は自分ならばそれが出来るとして遥香にキスする。
それを目にしてしまった咲人はどうして僕ではダメなのかと
して飛び出す。梨央に逢うと彼女はそんな事情を知り、私が
遥香の変わりになると語る。私には時間がないと。

咲人と梨央の二人はベッドで朝を迎えていた。
遥香は蜂須賀とキスしたことを思い出す中、咲人が遥香たちの
元にやってくる。咲人は母親に逢いたいとし、手術の成功を
伝えたいという。今の僕を見ればきっと喜んでくれるハズだと
いうもの。蜂須賀は遥香に対して手術の合意書をもらう時に
咲人の母・窓花に逢っているハズなので住所を知っているだろう
事を告げ、教えてあげるよう告げる。遥香は一緒に付いていく
というが、住所だけ教えてくれれば良いとし、親子水入らずだ
と語る。蜂須賀は咲人に対して見せたいものがあるとして、彼
専用の勉強部屋を見せる。ここで気兼ねなく勉強をすれば良いと
し必要なものがあれば揃えるとのことだった。
遥香は昨日の件で咲人と話をしようとするが、咲人はそれを避ける。

これは大したことではない。好きな女性が別の人を好きだった
ということ。ただされだけの話であり、理性の力で心に蓋を
すれば良いだけ。そうすればこの痛みも時間と共に消えていくだ
ろうと呟く。
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手術したことで咲人は普通の人以上の能力を手にする。
咲人は手術でお利口になれば、自分は愛されると感じて居たが
いざ母親と逢うと、彼女は精神的に不安定な状況で咲人が目の前
に来た事で混乱してしまう。
それでも咲人は友達との関係を続けようとしていたが、蜂須賀
からは人間は平等ではないことを言われ、少しずつ咲人はこれまで
周りが接して来た自分のことに対して、その言葉を実感していく。

少し前にリアルタイムで見たので内容を忘れているので簡潔に
感想を。

頭がよくなることが孤立を生むとは考えられないけど、
これまでの咲人は確かに利用されていたことも有り、それが
対等な関係の頃ならば良いのだろうけど、そういう記憶が残って
いる辺りが切ないね。その意味が理解出来てしまうこと。
決して悪気は無い行動だったようにも思うけど、見方によっては
確かに利用されている。

精神的に心が付いてきていないということが言われていたけど、
寧ろその手の思考・論理は一気に偏見が有れど、突然頭の回転の
良さと同期して、年齢を重ねてしまった感じも受ける。

妹の存在が気になる。
妹としても母親が不安定な今の状況に対して、兄に助けて
欲しい気持ちもあるのかな。
血のつながりとか、友人としての結び付きとか、どれだけ咲人の
中には価値あるものとして写っているのか気になるし、感情など
の情の部分で欠落しているところがあるように思えるので、そう
いうところで問題が発生していかないかどうかがまた、難しいもの
として存在している感じ。

望んでいなかった結果も有るけど、逆に利点なんかも有るんじゃないか
な。その辺を上手く描けていくのかな。
変わらない方が良いと願った人の気持ちはエゴに該当するものなのか。
訴えかけるものは多いね。


白鳥咲人 …… 山下智久 (ドリームフラワーサービス)
望月遥香 …… 栗山千明 (脳生理科学研究センター)
柳川隆一 …… 窪田正孝 (ドリームフラワーサービス)
檜山康介 …… 工藤阿須加 (ドリームフラワーサービス・父を殺害)
小久保一茂 …… 菊池風磨 (脳生理科学研究センター)
波多光佑 …… 斎藤嘉樹 (ドリームフラワーサービス)
河口梨央 …… 谷村美月 (東京麗徳大学・学生、お嬢様)
小出舞 …… 大政絢 (東京麗徳大学・学生、父が梨央の会社で横領)
杉野史郎 …… 河相我聞 (脳生理科学研究センター)
白鳥久人 …… いしだ壱成 (咲人の父)
白鳥窓花 …… 草刈民代 (人の母)
河口玲二 …… 中原丈雄 (興帝人メディカル産業)
竹部順一郎 …… 萩原聖人 (ドリームフラワーサービス)
蜂須賀大吾 …… 石丸幹二 (脳生理科学研究センター)
檜山涼子 …… 朝加真由美 (康介の母、新しい恋人と新生活)

松本若菜、市川大貴、澁谷晶己、仲俣雅章、高柳愛実、日栄洋祐
真実一路、大山蓮斗、永田卓也、吉野晃弘、堤隆博、本庄司
竜跳



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