アルジャーノンに花束を (2015年4月期・TBS・金曜21時枠) 原作 - ダニエル・キイス / 小尾芙佐訳『アルジャーノンに花束を』 脚本監修 - 野島伸司 脚本 - 池田奈津子 音楽 - 千住明 主題歌 - ベット・ミドラー「ローズ」 演出 - 吉田健、酒井聖博、松田礼人 編成・プロデューサー - 韓哲 プロデューサー - 佐藤敦司 http://www.tbs.co.jp/algernon2015/ 第8話 最終章！儚い夢の終焉と最後の希望！ -------------------------------------------------------- ALGを開発した蜂須賀率いるチーム。薬の安全性を確かめる為の 実験台として咲人が治験を受けて居たことを知る。しかも河口 の娘・梨央を治す為に開発されていたこと。しかし遥香はその 結果咲人が変わって行くことに懸念を表明する。そしていつしか 周りの人との関係は最悪になり、今まで面倒を見てくれた竹部 に対しても母と寝たのでしょと告げ、ケンカ別れのようにして 店から飛び出す。更に蜂須賀の研究所から遥香だけでなく 咲人も辞めて飛び出す。ALGについては咲人はもう自分で開発 出来るのだという。 遥香と咲人はいつしか見守るだけの関係だったがそれが愛だと 分かり、二人は結ばれることになる。 河口は今まで研究に費やしてきたものが、患者の多いガンや 脳梗塞ばかりだったとして、研究者が育つ環境を提供してこな かったことを悔やむ。 そんな中杉野が河口の元にやってくると、考えうる限りの可能性 を模索してきた事を告げ、梨央を救うためには一つの解決法が あるかも知れないことを語る。 自分達は蜂須賀の元でALGの合成プロトコルを開発してきたが、 長年研究してきた結果を、咲人は僅か2週間で開発したこと。 彼の頭脳ならばお嬢様を救える薬を開発できるかも知れないと いうものだった。 一方咲人と遥香はショッピングに出かけ、一緒に同棲し始める 記念に互いにプレゼントを買う。時計だった。 舞は柳川と逢うと、咲人ならば梨央を救える可能性があることを 口にする。このことを檜山にも話してくれというと、柳川はまた 僕は伝書鳩になるのかとし、この前も梨央の件で舞は喜んでいた が難病なのだからそう簡単に解決できるものではないという。更に 咲人がその提案を受けるかどうかも分からないと語る。 -------------------------------------------------------- 咲人が普通の状態を越えて天才的頭脳を持ったことで、急激な 変化が訪れる。精神状態が頭脳の成長に追いつかない結果、 人間関係に於いて上手く行かず、これまでの関係を全てダメに してしまう。しかし最終的にそれを支えたのは遥香であり、彼女 は咲人に対する気持ちを正直に伝えて、互いに愛を確かめ合う。 一方ALGに関して副作用が出始めたことが発覚。幻覚のようなもの が見始めて、アルジャーノンは能力を発揮出来ず迷路からも抜け 出せない状況だった。それを知った咲人は、なんとか再度蜂須賀 と共にALGの開発を行うが、一方では梨央の容体も悪化していた。 仲間は咲人だけが梨央を救う薬を開発できると考えて協力を 求めて行こうとするが・・・ なかなか都合良くピースがハマっていかないのが人間関係だという ところだね。頭が良くなったから母親からの愛情が得られるハズも なく、彼に夢を与えたからと言っても蜂須賀に対する不信感が 消える訳でも無い。 共通する思いを持つ人が一緒になるという光景が有る中、 一度は破綻した関係の蜂須賀と咲人の中にも共通する問題・課題が 見つかることで再びタッグを組み何処まで現実にあがらうことが 出来るのかということで、興味深いステージへと進んでいく。 母親の息子に対する気持ちとか、それぞれが抱いてきた咲人に 対する気持ちはそれぞれが彼に抱いているエゴそのもので、今の状態の 咲人を受け入れることは出来ないものなのか。そんな咲人自身も 頭がよくなったことで、その辺の人の感情の機微さ加減を学んでも 良さそうなものが有る。 しかし今の状態は二つのことを同時に行わねばならず、優先すべき 選択というところまで行けないような状況として描かれている 気がするね。 白鳥咲人 …… 山下智久 (ドリームフラワーサービス) 望月遥香 …… 栗山千明 (脳生理科学研究センター) 柳川隆一 …… 窪田正孝 (ドリームフラワーサービス) 檜山康介 …… 工藤阿須加 (ドリームフラワーサービス・父を殺害) 小久保一茂 …… 菊池風磨 (脳生理科学研究センター) 波多光佑 …… 斎藤嘉樹 (ドリームフラワーサービス) 河口梨央 …… 谷村美月 (東京麗徳大学・学生、お嬢様) 小出舞 …… 大政絢 (東京麗徳大学・学生、父が梨央の会社で横領) 杉野史郎 …… 河相我聞 (脳生理科学研究センター) 白鳥久人 …… いしだ壱成 (咲人の父) 白鳥窓花 …… 草刈民代 (人の母) 河口玲二 …… 中原丈雄 (興帝人メディカル産業) 竹部順一郎 …… 萩原聖人 (ドリームフラワーサービス) 蜂須賀大吾 …… 石丸幹二 (脳生理科学研究センター) 檜山涼子 …… 朝加真由美 (康介の母、新しい恋人と新生活) 白鳥花蓮 …… 飯豊まりえ 小沼由美子 …… 松本若菜 市川大貴、澁谷晶己、仲俣雅章、高柳愛実、日栄洋祐 真実一路、大山蓮斗、永田卓也、吉野晃弘、堤隆博、本庄司 竜跳