アルジャーノンに花束を
(2015年4月期・TBS・金曜21時枠)

原作 - ダニエル・キイス / 小尾芙佐訳『アルジャーノンに花束を』
脚本監修 - 野島伸司
脚本 - 池田奈津子
音楽 - 千住明
主題歌 - ベット・ミドラー「ローズ」
演出 - 吉田健、酒井聖博、松田礼人
編成・プロデューサー - 韓哲
プロデューサー - 佐藤敦司

http://www.tbs.co.jp/algernon2015/





第10話 奇跡のラスト〜私から僕への遺言
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根っから優しい人がこの世に入る。そんな人物から心の隅っこ
に種を蒔かれたことを竹部は語る。それは咲人のことで彼は
腎臓の半分を彼から移植されていたのである。
そんな中アルジャーノンが亡くなり小久保はそれを持って
咲人と一緒に埋めに行く。遺伝子操作した種と共にアルジャー
ノンを土に埋めるのだった。

梨央は目を覚まさないまま2日が経過していた。
蜂須賀に対して新たなアルジャーノンを作らないのかという
遥香に対して、アルジャーノンは一匹で良いのだという。
彼が戻るのを待つしか無いという蜂須賀。

咲人は誰かを救う為にこの知能を使わねば、私とアルジャーノ
ンの存在が無意味だと考えていた。しかしその彼はALGの副作用
によって退行が始まっていてまた元に戻ることが分かっていた。

梨央の病状に関して咲人は進行性要素性障害だけではなく、
彼女は嗜眠性脳炎に侵されているだろう事を告げ、手術をすべき
ことを提案する咲人。

窓花は遥香に頼まれて咲人の元にやってくる。
遥香は咲人が自分の為に研究して欲しいことを窓花に説得して
欲しかったのである。しかし窓花は咲人に逢うとあなた達は
身勝手だと語る。一番身近にいる人のことはまるで考えてくれて
いないこと。一番愛している人を一番大切に考えるのが当たり前
なのにそんなことも分からないのかと。
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咲人は退行していることを知りながらも、自分の父親がした
ようにして、他人を助ける為に我が身を犠牲にする。
咲人は竹部に酷い事を言ってしまったが、彼はありのままの自分
を受け入れてくれた少ない人物の一人だったことだということに
気が付き、退行する前に謝罪に行く。
そして咲人はまるで遺言を書くようにして、自分に向けて色々と
メモを書いていく。

なんだかシチョエーションがイマイチよく理解出来ないところ
も有り、咲人はみんなの前から消えたがっていた様だけど、
そうなると彼はどうやって生きていくのだろうかとか色々と
気になる要素満載だった。河口が支援して彼の居場所を用意する
でも、あの小切手を母親に渡すでも良かったんだけどね。

最後はみんなが理解者みたいになり、咲人もまた相手の気持ちを
やたらと察するようになったけれど、そういう気持ちになれたのは
遥香のお陰だとしても、そうなる過程はもう少し丁寧に描いて欲し
い感じはした。

咲人が過去の自分が受けて居たことを覚えて居て、ちょっぴり
恨みに感じて居たけれど、それを考えると今後の咲人が遥香を忘れる
ものなのかという感じもするし、当時の咲人だって感情が何かは
分からなかったけど、遥香に対する高感度は持っていたような
感じがするよね。退行というくらいだから現状よりも悪化してしまう
のかなと思うけれど、別の元の花屋に戻るだけでも良かったんじゃ
ないかって感じがする。何故最後にわざわざ複雑な展開を用意する
のかが理解出来ない。

結局梨央が治った流れももの凄くご都合主義で、開発した薬が
利いたのかそれとも嗜眠性脳炎の方が病気に悪さをしていたのか
もよく分からなかった。

二匹目のアルジャーノンは作らないということを見ても、この
蜂須賀という研究員は人としての心を取り戻したというところな
のだろうか?


白鳥咲人 …… 山下智久 (ドリームフラワーサービス)
望月遥香 …… 栗山千明 (脳生理科学研究センター)
柳川隆一 …… 窪田正孝 (ドリームフラワーサービス)
檜山康介 …… 工藤阿須加 (ドリームフラワーサービス・父を殺害)
小久保一茂 …… 菊池風磨 (脳生理科学研究センター)
波多光佑 …… 斎藤嘉樹 (ドリームフラワーサービス)
河口梨央 …… 谷村美月 (東京麗徳大学・学生、お嬢様)
小出舞 …… 大政絢 (東京麗徳大学・学生、父が梨央の会社で横領)
杉野史郎 …… 河相我聞 (脳生理科学研究センター)
白鳥久人 …… いしだ壱成 (咲人の父)
白鳥窓花 …… 草刈民代 (人の母)
河口玲二 …… 中原丈雄 (興帝人メディカル産業)
竹部順一郎 …… 萩原聖人 (ドリームフラワーサービス)
蜂須賀大吾 …… 石丸幹二 (脳生理科学研究センター)
檜山涼子 …… 朝加真由美 (康介の母、新しい恋人と新生活)

白鳥花蓮 …… 飯豊まりえ
小沼由美子 …… 松本若菜

市川大貴、澁谷晶己、仲俣雅章、高柳愛実、日栄洋祐
真実一路、大山蓮斗、永田卓也、吉野晃弘、堤隆博、本庄司

永尾まりや、中島愛里、崎山つばさ、横井寛典、永崎絵里加、伴杏里



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