デート〜恋とはどんなものかしら〜
(2015年1月期・フジ・月曜21時枠)

脚本 - 古沢良太
演出 - 武内英樹、石川淳一
オープニングソング - ザ・ピーナッツ「ふりむかないで」
主題歌 - chay「あなたに恋をしてみました」
企画 - 成河広明、狩野雄太
プロデュース - 山崎淳子

http://www.fujitv.co.jp/date/index.html





第1話 恋の仕方がわかりません!!契約で結婚が出来ますか!?
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藪下依子はメールで谷口巧にデートならば11月16日(日)ならば
可能だと告げる。巧は12時くらいに山下公園の噴水の近くで
遭おうと返信するが、依子は中途半端なことが苦手で、12時
"くらい"という言葉に反応したり、待ち合わせ場所にもきっちり
とした場所の指定を求める。互いに初対面故に目立つ格好を
していた。依子は頭に花飾り、巧は帽子を被っていた。
ようやく再開した二人は第一回目のデートよろしくと語る。
早速デートについて語る。初デートは男性にリードしてもらい
たいとし、生まれも育ちも横浜な巧なのでプランは任せるとい
う。大さん橋に行き観光船に乗りたい事を告げ、その前に
ランチとしてお勧めのピザがあるという。依子は毎日食事
に関して明確なルールとも言えるメニューが決まっていたが
敢えてフレキシブルな対応をするという。

依子の父・俊雄は今頃娘がデートしているとして心配して
いた。巧の幼なじみの島田工務店の宗太郎と妹の佳織もまた
巧のデートに関して面白がっていた。
二人ともこれまで付き合ったことがなく、依子は恋愛よりも
理系女子として役に立つ仕事をしたいと考え、巧は完全に
空想の世界・アニメや小説の世界にばかり生きる人物だった。

ピザ店で二人は互いの家庭環境について形式張った話をする。
巧は彼女が理科系女子(リクジョ)だと知りそのように語ると、
その言葉は女性を侮辱するものだとして反論される。
突然彼女は健康問題に触れると、更に突っ込んだ話として
生殖能力の問題について尋ねてくる。健康な精子さえ有れば
問題ないという彼女。
食事が終わり会計を済ませようとするが、巧は男性のプライド
から奢りたい事を語るが、依子はそれを認めず、初対面の
相手にそんなことは出来ないと断られる。

遊覧船に乗るまで時間があるとすると中華街に行こうと誘う。
そんな中巧はトイレに行きたいとして、気が合いそうもない
彼女から逃げようとすると、走って追いかけてくる彼女。
とうとう捕まりそこはトイレではないと言われ・・・
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恋愛に縁のない二人の男女。
親が結婚を求めていることや、老い先短い母の事を知り
親友たちの薦めも有って結婚相談所に登録。互いに相手を
選んでデートする運びになる。それまでの間、依子の父・俊雄
は数々の男性と娘を見合いに引き出すが、娘が変わった性格
をしているので断られ続ける。一方の巧はそもそも外に出る
機会もなくただ家に籠もり、小説や映画、アニメなどの世界
に没頭していた。幼なじみから恋愛すべきこと、家庭を持つ
ことで価値観が変わることを言われるが・・・

極論だけど理科系女子と文化系男子のまるで交わらない感じ
の二人が感情を無視して、効率とか利便性、利害の一致という
だけで恋愛を越えて結婚することを誓い合っていくという物語
だった。

近年「リーガルハイ」を世に排出した古沢さんだけどそれ以前
にどんな脚本を担当していたのかなと思って見てみると、
鈴木先生とか外事警察、ゴンゾウなど色々と象徴的なドラマ
を製作しているのね。会話劇の中で面白い表現や、やりとりが
行われるという点では「鈴木先生」辺りからブレイクした感じ
で、奇抜な設定だけで面白く、至るところで気の利いたセリフが
あるけどタイピングするのが面倒なのでスルー。
色んな場面で楽しさを演出していた感じ。

キャラクターを作りすぎている感じはするし、漫画チックな
内容だけど、それでも面白いと感じるだけの魅力のある作品
だった。

少子化だったり、ニートの問題などさらりと今時のご時世を
反映しつつ、その状態を打破する為の奇策みたいなものを
感じるし、展開としては極論過ぎるけど割り切った関係で
結婚したとしても、それはそれで悪くは無いのではないかな。

元々見合いならば相手のことが好きだというところから始まる
ものではないし、徐々に知り合っていくもので、好きでもない
し、初デートは最悪なのに関係は良好という辺りの妙を感じる。

まるで価値観が違う相手かと思ったけど、共通する敵が出てきた
ことで結束するかのようにして二人が同じ意見を持っていく
辺りは不思議にも説得力が有って笑えるところだった。


藪下 依子 …… 杏 (29歳、東大出、国家公務員)
谷口 巧 …… 長谷川博己 (35歳、ニート、小説、アニメ、映画好き)
島田 佳織 …… 国仲涼子 (32歳、宗太郎の妹)
鷲尾 豊 …… 中島裕翔 (26歳、道場に通う)
島田 宗太郎 …… 松尾諭 (35歳、島田工務店、巧の幼なじみ)
藪下 小夜子 …… 和久井映見 (没年39歳、依子の母)
谷口 留美 …… 風吹ジュン (61歳、巧の母、美術教室)
藪下 俊雄 …… 松重豊 (59歳、依子の父)

原金太郎、牛窪恵、高橋修、枝元萌、尾畑美依奈、片貝樹
恒吉梨絵、二宮弘子、井原幹雄、月岡引一、和田麻菜




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