デート〜恋とはどんなものかしら〜 (2015年1月期・フジ・月曜21時枠) 脚本 - 古沢良太 演出 - 武内英樹、石川淳一 オープニングソング - ザ・ピーナッツ「ふりむかないで」 主題歌 - chay「あなたに恋をしてみました」 企画 - 成河広明、狩野雄太 プロデュース - 山崎淳子 http://www.fujitv.co.jp/date/index.html 第2話 あなたに寄生したい！！高等遊民に恋出来ますか？ -------------------------------------------------------- 好きではないが結婚するという依子と巧。 結婚とは契約で好きだという感情が無くても出来るものだという。 留美はニートの息子が上手く行くとは思わなかったが、巧に それを言うとニートではなく高等遊民だと語る。 一方依子に対しても幽霊として彼女の脳裏に現れる小夜子からは こんな関係が上手く行くのかとして問われて居た。 佳織と宗太郎は巧に対して無理矢理デートに行く為に引っ張り だす。6時半に作戦を決行するとのこと。 巧は上手く行くはずはないというが・・・ 今日は依子と巧の遊園地デートの日だった。 依子はテーマパークでは外でいることが多いので、防寒着と 歩きやすい格好を重視し、デートということでワンポイントの オシャレを盛り込んだファッションに身を包む。しかし誰が 見てもまるで登山に行く格好だった。父・俊雄に対してデート を楽しんでくるとして出て行く。 11月23日、二人は喫茶店で待ち合わせすると、これから第2回目 のデートだと告げる。依子としては本来ならば結婚契約内容を 協議して締結に進めるべきだろうが、デートという事態になった ことを巧に謝罪する。事情が有ってデートすることになったとし デートなんて苦痛だろうことを語る。しかしその苦痛を少しでも 和らぐように行動を取ろうと語る。 --- デートの5日前 --- 俊雄は鷲尾と共に依子に対して、好きでもない相手と結婚する なんて間違っていることを指摘する。しかし依子は結婚とは 有益な共同生活を送る為の契約だという。少しも好きではない が結婚は出来るという依子。鷲尾たちは恋愛結婚が全てとは言わ ないが逆に苦痛な相手と結婚は無理だと主張する。俊雄は母 とは確かにケンカしたがわかり合っていたとし、そういう相手 を探して欲しいという。何よりも結婚するまでに普通は何度も デートを重ねて相手のことをよく知るのだと言われる。 依子は一度目のデートの時にはよりよく見せようとして苦痛だ ったので今回は楽しむことに注力してみるとし、相性の問題が ないことを証明するという。ただし前回のように鷲尾を偵察に 寄越すのは辞めて欲しいとし、希望ならば30分置きにデート状況 をレポート形式で送ると告げる。 -------------------------------------------------------- 依子と巧は互いに好きだという感情はないけど利害は一致する ということで結婚出来るものとしてその関係を開始する。 しかし依子の父はそんな関係に懸念を示した為に、依子として は取りあえず不本意ではあるが、一般人が望んでいるような 部分を見せて父親を納得しようとして二度目のデートを画策する。 巧としては彼女の中に一般人としての感覚が芽生えると確実に 自分という存在を否定されると思い、急いで結婚を既成事実化 していこうと考える。 ここまではある意味では視聴者の想定内で進んだ感じがする。 別れるのは当たり前だろうし、対等な関係は築けていないし、 巧の身勝手な主張を許しても良いのだろうかという視線や事情も 存在している。 ここからどういう形で関係をつなぎ止めて、恋愛関係に陥る のかが脚本家としての腕の見せ所であり、ある意味では非常識な シナリオだと理解しつつも、その非常識の中にこそ説得力を持った 形で自己主張を貫きつつも収まり処を見出していって欲しいところ。 巧の寄生根性は凄いものが有るけど、男女平等を唄う現代ならば 逆に巧のような男性が出てきてもおかしくはない。現代女性に 対して望まぬ形で専業主婦になった人はともかくとして、働きたく ない女性が家庭に収まる形で結婚するという人は居ると思うしね。 巧を見ているとイライラするけど、逆に鷲尾の仕事しろとする 主張もまた相当ウザったらしかったので、凝り固まってしまった 日本の常識を少しでも崩して欲しい感じはする。 今の世の中、全員が軍隊のように歩調を整えないと白い目で 見られがちなので、巧のような人が何処まで主張し、生きていく ことが出来るのかは資本主義に於ける豊かさみたいなものを 反映している気がする。 藪下 依子 …… 杏 (29歳、東大出、国家公務員) 谷口 巧 …… 長谷川博己 (35歳、ニート、小説、アニメ、映画好き) 島田 佳織 …… 国仲涼子 (32歳、宗太郎の妹) 鷲尾 豊 …… 中島裕翔 (26歳、道場に通う) 島田 宗太郎 …… 松尾諭 (35歳、島田工務店、巧の幼なじみ) 藪下 小夜子 …… 和久井映見 (没年39歳、依子の母) 谷口 留美 …… 風吹ジュン (61歳、巧の母、美術教室) 藪下 俊雄 …… 松重豊 (59歳、依子の父) 高橋修、枝元萌 ケンヤ …… 柳喬之 (カップル) エリナ …… 秋月三佳 (カップル) 真下有紀