デート〜恋とはどんなものかしら〜
(2015年1月期・フジ・月曜21時枠)

脚本 - 古沢良太
演出 - 武内英樹、石川淳一
オープニングソング - ザ・ピーナッツ「ふりむかないで」
主題歌 - chay「あなたに恋をしてみました」
企画 - 成河広明、狩野雄太
プロデュース - 山崎淳子

http://www.fujitv.co.jp/date/index.html





第3話 初お見合いは未知との遭遇!?恋愛不適合女を救出せよ!!
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巧は二度目のデートで依子に全てを告白した上でプロポーズ
するが、あなたの生き方を受け入れる人はいるが私には無理
だとして断られる。

依子は婚活パーティー会場に来ていた。
宗太郎と巧も同じパーティー会場へとやってくる。

今回パーティーのルールを聞かされ、3分ずつ一体一の自己紹介
タイムだった。
依子と巧はいろんな人と会う。
巧は職業を偽ることはなく、高等遊民(ニート)だとして説明
する。依子もまたマジメに聞かれた事に関して生真面目なまでに
応えていた。巧は年上のみどりなどと逢い、将来に夢がある
のであれば働かない時期が有ってもいいとされるが、巧には
夢もなかった。

結局巧も依子は誰も相手にされず一人あぶれる。
ついに二人が一体一で会うことになる。巧は依子が眼帯をして
いることに気になる。依子は巧に対して0.0055%という数字を
提示すると、我々の関係に於いて、また別の婚活サイトで
出会う確率だと告げ、これは偶然ではなく意図的ではないのか
と問われる。ストーリーまがいのことは辞めろと言われると、
巧は君にストーカーするのはあの鷲尾とかいう人物くらいだろう
と語る。交際の終了を通達する文章を読んでくれたかと問われ
まるで告発されるかのような文章が送られてきたとして読まずに
捨てたという。

婚活Pまで10日前。
佳織たちの元に巧は別れの通達状が送られてきたとして、その中
には何故別れるのかその理由がツラツラと書かれていることを
語る。流石は役人だという。巧はシュレッダーにもかけてくれと
頼む。

婚活Pまで4日前。
巧はもうこれ以上恥を欠きたくないとして婚活パーティーには
いかないという。留美は笑うと、あなた振られ方してあれ以上の
恥はないと告げ、貴方の生き方そのものが恥だという。パーティー
に参加して思い切って寄生させて下さいと言えば良いのだという。
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巧からプロポーズを受けるが彼が無職であり、しかも自分を養って
欲しいとする筋金入りの寄生型ニートだったことを受けて、依子
は価値感の相違からプロポーズを断る。
依子は次の出会いを求めて婚約パーティーに参加するが、そこでも
巧の姿を見つける。互いになかなか自分の条件を満たす人物がなく
孤立していく姿がある中で、依子は亡き母とのやりとりの中で
現実を聞かされる。本当に理想の人と結ばれることは稀なことで、
何処かで妥協して結婚していること。
依子の母から数学者としても恋愛としても私には勝てないと言われ
彼女としてはなんとしてでも相手を探したいと考えるが・・・

いつものマシンガントークが二人の会話の中以外で使われたという
辺りが面白く利用された。
聞いているだけで疲れそうな理論派武装した二人のセリフだけど、
適当に流しながら聞いていると本当に面白いね。

主人公たちの価値感が突飛過ぎるのでなかなか他人とは交わること
が出来ないでいる感じだけど、自分自身を殺すことなく、自分らしく
居られる中で一緒に居られるのはこの二人だけって感じもする。
結婚という価値感の中で、最も肝心なところだけでも繋がりを見せ
ていればそれだけで二人は十分結びつくのではなかろうか。

巧はともかく依子は随分と努力している姿がある。
眼帯姿は何故なのかと思わせる様に視線を意図して持たせていて
お化粧のラインを引く際に思わずボールペンを使ってしまう流れが
有るとか、そんな彼女の為にそんな目を殴られてしまい眼帯が必要に
なるとか展開の妙を感じる。

また同じ婚活で出会う確率を計算していたけど、視聴者としては
この二人が必然的に互いの婚活パーティーで知り合うハズもないし
偶然にしては出来過ぎていると思う中で、影で支えている意外な人物
がつなぎ止めようとしているところなど、面白い形で支援している
形がある。

主人公を支えている鷲尾とか佳織などの姿を見れば、主人公らの
人間性とか魅力みたいなものも間接的に伝わってくるところが
有るしね。

働かないのは怠け者だからと人はそういう考えガチだが一概には
言えないこと。一度脱落すると戻るのは容易ではないとするように、
そのレールから脱落している二人が幸せを掴むのが容易ではない
という社会そのものにも原因がある気がするし、きな臭い
心理カウンセラーの社会構造の問題説もいいところを付いている感じ
がする。


藪下 依子 …… 杏 (29歳、東大出、国家公務員)
谷口 巧 …… 長谷川博己 (35歳、ニート、小説、アニメ、映画好き)
島田 佳織 …… 国仲涼子 (32歳、宗太郎の妹)
鷲尾 豊 …… 中島裕翔 (26歳、道場に通う)
島田 宗太郎 …… 松尾諭 (35歳、島田工務店、巧の幼なじみ)
藪下 小夜子 …… 和久井映見 (没年39歳、依子の母)
谷口 留美 …… 風吹ジュン (61歳、巧の母、美術教室)
藪下 俊雄 …… 松重豊 (59歳、依子の父)

榊原まゆ …… 吉谷彩子 (家事見習い、マンガ好き)
岡島 …… 岡田浩暉 (心理カウンセラー)
みどり …… 杉本彩 (会社経営)
秀子 …… 三倉茉奈 (ロッカー)
社長 …… 児玉頼信 (鷲尾の取引相手)
社長秘書 …… 田中えみ (社長秘書)
奥田 …… 松下洸平
藤本武志 …… 小川あつし (自動車関係)
庄田美紀 …… 桜川博子 (33歳、不動産会社)
浅井 …… 金時むすこ (柿農家)
斉藤 …… 日野出清 (29歳、毛が薄い)
陽子 …… 伊部葉子 (年収200万以下)

石井テルユキ、窪寺昭、金原泰成、水野小論



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