DOCTORS 最強の名医 SP
(2015年1月4日・テレ朝・日曜21時枠)

脚本:福田靖
演出:本橋圭太
プロデューサー:神馬由季、松野千鶴子
ゼネラルプロデューサー:黒田徹也、三輪祐見子
主題歌:

http://www.tv-asahi.co.jp/doctors/





『患者のためなら手段を選ばないスーパードクターが帰ってきた!!恩人が
すい臓がんに!!難手術を乗り越える秘策とは!?14キロ激やせドクターとの
クビを賭けた闘いが今夜始まる』

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堂上総合病院に勤務する相良は、西都大学病院の医学部長・
松田からの提案で講師をすることになる。それを知った卓は
ストレスを感じていた。
西都大は卓の母校でも有り、そして現在スキルアップの為に
相良の元を離れて佐知が勤務している病院でもある。
相良は西都大で手術に挑む中、卓は対象的にテレビ番組に
出演。

相良が執刀する患者は米原弘樹(61歳)、腹腔鏡下で胃の全摘
手術をすることになっていた。助手には梅屋敷隆史。その
手術には松田はもちろん、消化器外科教授の諸星貴一や
准教授の桐ヶ谷純を初めとして若手の医師、関友也なども
手術に参加していた。手術中に関が患者の横隔膜を損傷する
中こういう時にどうすれば良いのかを考えろとして、相良
は若手医師たちにアイデアを求める。絶対に焦らないこと。
最善の方法を考えろ!と。

佐知はこの大学病院でオペ看護師をして1年半が経過。
相良は手術が終わった後に佐知の器械出しについて一言告げる
がそれ以外は完璧だったと誉める。佐知は堂上のみんなの様子
が気になっていた。

佐知は医師の春川太一郎と付き合っていた。オペが終わったら
食事に行こうと誘われる。

一方諸星ら西都大の医師たちは、松田に対して堂上という町医者
が執刀していることに異議を唱える。松田は若い医師に経験
を伝える為、勉強させる為だとすると、相良は理想論が多い
として若い医師から不評だと語る。

術後のカンファレンスを若い学生たちの前で行う相良。
執刀に関して胃の全摘手術をしなかったことに対する議論
を持ちかける。患者は33年間商店街で人気お総菜屋で働いて
おり、今でもメニューを開発しているので人気があること。
実際に試食を繰り返して客に出している事を告げ、全摘すれば
それが出来なくなるからだと告げる。患者にとっては仕事が
命であり患者の要求に応えるのもまた医者である事を語る。
何故そんなことを知っているのかと若手医師は不思議がると
病室で患者と小一時間会話したからだと語る。
相良は若手医師に何故医者になろうとしたのかを問うと、
学校の成績が良かったからだとか、実家が病院だからという
人も少なからずいる事を知る。相良はそれ以外の理由を
考えろとして課題に出すのだった。
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相良のことをどうしても西都大学病院にスカウトしたいと
考えていた松田は彼を講師として指導を頼むことになる。
大学病院が民間の病院からの異例の引き抜きと同時に、
相良は西都大出身ではなく東京医療大のOBだったことも異例の
ことだった。それに気を悪くする森山卓は、ショックから体重が
激減したことがきっかけで独自のダイエット方法として、
「Dr.フラフープのぐるんぐるんダイエット」というキャラクター
でテレビに出演して好評を得る。堂上総合病院の医師たちは
生体肝移植手術を成功したことで徐々に傲慢な姿を露呈していく。

基本的にドラマでは大学病院と街の病院の違いというものを
基調として、医師たちが難度の高い手術を身につける程に
傲慢な態度を持つようになることに対して抓るような展開では
あるのだけど、卓の中にあるプライドを刺激したり、
彼の心情を揺らしただけで、それ以外の医師たちのことに関して
はあまり言及がなかった。トップにいる卓ちゃんが正常化すれば
下のものたちは自動的に姿勢を正していくというところなのか。

大学病院での問題点を指摘しつつも確かに大学病院の持つ意義
ということも同時に分かるものが有り、その欠点と利点をどの
ように活かしていけるのかということが、日本の医療問題に於ける
課題なのだろう。

患者を臨床程度にしか診ていない大学病院の医師達。
しかもその多くは医師となることでの決意は、まるで自分の意思
とは関係無いところで存在していて、医師が単なるブランド化して
いることに懸念を示す。
まるで必要も無いと思っている患者とのコミャニケーションの中に
こそ、今時存在している患者の求める医療の形が有り、どれだけ医師
との間で共有すべきものなのか。
患者の顔を見られないことで物足りないとする佐知の姿が有り、
看護師の立場から見ても大学病院に於けるコミュニケーションの
問題は明らかだった。勿論其の中には役割の棲み分けが有って
こそ、病院としての機能も回るというものだろうけどね。

まだまだ粘り強く相良と佐知の恋愛的可能性についても残しつつ、
渋谷さんを使った相良の策略も面白い形で存在しているし、
相変わらずバカっぽいリアクションのオンパレードのチーム卓たち
の面白さは存在していた。

そして何よりも興味深い流れとして、大学病院での手術の流れと
堂上総合病院での執刀の流れを比較するようにして同時に
演出したことかな。この辺の演出はとても上手いところが有ったけど
突然確変した卓の中での状況はかなり漫画チックなものが有ったかも。


堂上総合病院
相良浩介 …… 沢村一樹 (外科医)
森山卓 …… 高嶋政伸 (外科医)
宮部佐知 …… 比嘉愛未 (看護師)
相原亜美 …… 黒川智花 (看護師)
渋谷翔子 …… 滝沢沙織 (製薬会社MR)
高泉賢也 …… 敦士 (外科医・森山派)
佐々井圭 …… 正名僕蔵 (外科医・森山派)
段原保 …… 尾崎右宗 (外科医・森山派)
千住義郎 …… 斉藤陽一郎 (外科医・森山派)
田村戸紀子 …… 宮地雅子 (看護師)
吉川みずき …… 阿南敦子 (看護師)
桃井正一 …… 小野武彦 (事務長)
皆川和枝 …… 伊藤蘭 (内科医)
堂上たまき …… 野際陽子 (院長)

田口寛子、羽村純子

ナナ …… 伊藤久美子 (キャバ嬢)
ニーナ …… 多岐川華子 (キャバ嬢)
松田 義雄 …… 小日向文世 (西都大学病院・外科部長)
諸星 貴一 …… 篠井英介 (西都大学病院・消化器外科・教授)
桐ヶ谷純 …… 長谷川朝晴 (准教授)

蔵本 昌弘 …… 石井洋祐(患者)
三島 翔太 …… 脇知弘(患者)
小野塚誠 …… 村松利史 (患者)

渡辺大、石井洋祐、顔田顔彦、川野直輝、牧田哲也
どぶろっく、ちょうえい、大森博史、深沢エミ、石浜美希
友部康志、澤純子、見瀬智、吉野まり、杉浦琴乃、高桑満
清野佳津美、西尾くみこ、前田聖来、デシルバ安奈
長島竜也、萩倉悠月、橋永晶子、江川智美、篠原裕司
笠間淳



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