ゴーストライター
(2015年1月期・フジ・火曜21時枠)

脚本 - 橋部敦子
音楽 - 眞鍋昭大、笹野芽実、得田真裕、末廣健一郎
演出 - 土方政人、 佐藤源太、山内大典
主題歌 - androp(unBORDE / respire)
オープニングテーマ - 三浦大知「Unlock」
音楽プロデュース - 千葉篤史
編成企画 - 増本淳
プロデュース - 小林宙

http://www.fujitv.co.jp/ghostwriter/index.html





第5話 舞台に上がったゴースト。逆襲の始まり
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映画の原作「エターナルレシピ」完成のトークショー。
遠野理紗と主演女優の菅原可奈とのトークショーだった。
リサは可奈を想定して脚本を書いたと語る。

--- 2ヶ月前 ---
由樹はリサのゴーストライターとしての活動を続けていた。

"罪を共有した私たちは絆を強くする。"

由樹が小説を書き終えると素晴らしい出来だとしてリサは語る。
拍手の半分はあなたへのもので、二人で遠野リサだというリサ。

"永遠に続くものと信じて疑わなかった。"

リサは時間が出来た為に自宅で息子の為に料理を作る。
息子の大樹は自分で小説を書いていないからヒマなのか?と問う。
リサはこれでもあなたに歩み寄ろうとしているとして、その
意思をくみ取って欲しい事を語るが、やることがなくなった途端
に母親ヅラかとして呆れる。一体どうすれば良いのかと問うと
自分で考えろといわれる。

リサと由樹。
最後の質問で続編が有るのか、本来の結末はどうなっているのか
という答えを由樹ならばなんと答えるかと問うリサ。
私ならば「3通り考えているとして答える」という。リサは良い
答えだとし、久しぶりの生放送なので緊張すると語る。

生放送で無事その質問にも答える中、とつぜんお笑いコンビ"どぶ
ろっく"の二人は、自分たちは長野の出身で、この原作も長野
が舞台だがどうして長野を選んだのかと問われ、リサは思わず
言葉に詰まってしまう。スタッフの中に長野出身者がいたからだ
と何とか答える。

そんな中小田は、"締切り"というワードに興味が持っていた。
小田は由樹を夕食に誘うと、リサの原作について色々と話合う。
小田はわざと挑発するようにして、このドラマの人物は傲慢
だとして共感出来ない事を語る。すると由樹は事細かく、自信の
無さの裏返しだとして、酒の力を借りて行動を取っているのだと
答える。小田は更に由樹はいつも"締切り"という言葉をどうやって
書いているかと尋ねる。リサは"締め切り"という言葉を使うが
由樹が"締切り"という言葉を使ったことで確信するものが有った。
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リサの原作「エターナルレシピ」の映画完成披露会が行われる。
そろそろリサが書いているとする小説が他人が書いたものだと
して疑いの目をもたれたことや、息子の大樹も出版社に対して
馬鹿なことをし始めたことも有り、リサとしても文壇の女王
としての座をこの映画原作を完成させたことで引退しようと
考えていた。しかし由樹は自分は結婚を辞めて小説家としての
道に人生をかけようとしていた矢先に勝手にリサが一人で
引退を決めた事に衝撃を受ける。由樹はゴーストライターの座
から突然表舞台に立ち、自分が原作を書いたリサのゴースト
ライターだとして名乗り出る。

なんだかようやくドラマが面白くなってきたなという感じ。
これまでの流れの中では、少々前振り感が強く、心情的にも
共感出来ない部分も多かったのだけど、今回はそれぞれの人生
に背負うものが背景に有っての決断を強いられる流れだったので
興味深く見ることが出来た。

ただ難を言えばもう少し由樹の中で全ての人生を賭けたという背景
が必要だった気がする。由樹としては小説家を諦めようとしていた矢先
の出来事だったし、彼との関係についても正直本気で結婚しよう
としていたのかどうかもこれまでの流れを見るとあんまり感じ無い
ところが有るんだよな。

ゴーストの件では周りの人たちが気が付かない訳もないし、言葉の使い方
に関して筆者のクセが出る辺りの流れは出版業者の人ならば当然気が
付くような気がする。多数の出版物があるけど、リサは相当な人気の
作家だからね。

今まで散々良い様に使ってきたリサが由樹をはねつける時の態度。
信頼していたものに裏切られたことの由樹の失意が表情から
伝わってくるようで、二人のやりとりはなかなか魅了させられた
けど、上述した背景も有るし、どちらがこの流れに悲壮感をもって
挑んでいるのかなという感じ。

一人勝ちのようにしている神崎が早いところ潰れて欲しいもの
が有るし、こんな人物が業界に居て欲しくないと感じるものが
有る。
まっすぐだった由樹と小田の関係も気になるけど、小田が行おう
としている行動を現実的な主張で真奈美が止めるという行動も
なかなか上手く挿入され、面白い役割だなと思う。

出版業界も末期的症状のようで、こんなゴタゴタ騒ぎを起こせば
一時的には話題になっても、次第に不信感から益々活字離れは
進んでいきそうだ。


遠野 理紗(リサ) …… 中谷美紀 (30代にして天才小説家)
川原 由樹 …… 水川あさみ (小説家志望)
小田 楓人 …… 三浦翔平 (大手出版社・駿峰社・編集)
塚田 真奈美 …… 菜々緒 (駿峰社・編集)
岡野 慎也 …… 羽場裕一 (編集長)
坪田 智行 …… 水橋研二 (大手出版社・駿峰社・副編集長)
尾崎 浩康 …… 小柳友 (由樹のフィアンセ、横田リース長野営業所社員)
石井 友里子 …… 未来 (由樹と浩康の共通の友人)
遠野 大樹 …… 高杉真宙 (リサの息子)
田浦 美鈴 …… キムラ緑子 (秘書)
遠野 元子 …… 江波杏子 (理紗の母・老人ホーム)
鳥飼 正義 …… 石橋凌 (駿峰社本社・常務)
神崎 雄司 …… 田中哲司 (駿峰社本社・敏腕編集長)

品川譲 …… 坂口辰平 (小説駿峰新人賞を受賞)
菅原可奈 …… 西内ひろ (主演女優)

未来、西内ひろ、皆藤慎太郎、春日井順三、江口直人、森慎太郎
宇賀神亮介、桐生あやめ、宮川浩明、植田茂、竹内義貴
松村未央(アナ)



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