ゴーストライター
(2015年1月期・フジ・火曜21時枠)

脚本 - 橋部敦子
音楽 - 眞鍋昭大、笹野芽実、得田真裕、末廣健一郎
演出 - 土方政人、 佐藤源太、山内大典
主題歌 - androp(unBORDE / respire)
オープニングテーマ - 三浦大知「Unlock」
音楽プロデュース - 千葉篤史
編成企画 - 増本淳
プロデュース - 小林宙

http://www.fujitv.co.jp/ghostwriter/index.html





第6話 私は真実を述べます嘘つきへの法の裁き
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裁判が開かれる。
遠野理紗は法廷で、偽りを述べないことを宣誓する。

--- 10ヶ月前 ---
映画完成披露会見の場で、由樹は会場を訪れ、自分はリサの
ゴーストライターだと語る。先生は私に"二人で遠野リサだ"
と言ったことを語る。すぐに会見は休止される。
楽屋に戻ったリサは何もかも台無しになったとするが、神崎
はゴーストライターなど存在しないとし、リサは堂々と舞台
に立てば良いと語る。後の処理のことは全て自分がやると。

再び会見が始まり、取りあえずは無難に会見を終える。
帰りは雨が降っていたが、車を運転して帰宅しようとするリサ
の車の助手席に由樹が乗ってくる。
リサはどういうつもりなのかとして激怒すると、そんな感情
を逆撫でするようにして怒っているのかという由樹。
怒っているは私の方だとして、あなたが"二人で遠野リサだ"
と言っていたのに勝手に引退するなんて酷いという。私は
全てを失うのに先生は何は失わない・・・先生も全てを失えば
良いのだと語る。リサはあんなことくらいで全てを失うと
思うのか?として、私を誰だと思っているのかと問う。
私はデビュー以来、ベストセラーを連発し、文壇の女王だと
語る。それを聞いた由樹は先生は可愛そうな人だと語る。
プライドが高く、虚栄心が強く、現実を受け入れられずにいる
こと。自分が一番でないと気が済まないのだとし、そんな性格
を先生自身が一番分かっているハズだという。"私がいないと
何も出来ないクセに・・"。そう発した由樹の言葉は、リサに
とってはこれまで苦しめられてきた母の言葉のように思われ、
激怒する。アンタに何が分かるのかと。由樹は今日でゴースト
ライターを辞める事を告げると、当然首だと語る。
しかし翌日紙面では、昨日のゴーストライター騒ぎを取り上げた
メディアは全くないことを知り、リサの力の持つ強大さを感じる。
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リサが自分に相談もなく引退しようとしたことを知り、由樹は
彼女が最後の仕事だとしている映画原作の件で、ついに由樹
は自分はリサのゴーストライターであり、それを書いたのは
自分だと語り、由樹は自分は全てを犠牲にしたのに、リサは
全てを持っているとして、彼女も全てを失う気持ちを味わわせよう
とするが・・・

前にも書いたけど、この件で失う事が大きいのは、名声を馳せて
いるリサの方だと思うんだけどね。ただそんなリサが有名故に
多くの人に守られている事実も有るので、それを打開する為には
幾つもの関門が有りそうだ。

疑惑の種を植え付けておけば、自然に市民の心の中なり社会の中
でその芽が育つ部分があるのかなと思うけど、取りあえずは今回
は出版社側の力をもってそんな芽を摘み取ることは出来たようだ。
しかし情報は何時か何処から漏洩・隠蔽するが分からないし、
そう簡単に都合良く情報を操ることは出来るのかという気がする。

それと同時にゴースト側としては、自分が書いたとすることを
どのように証明していけばいいのかどうか。
最終的には最初に交換条件のような形で出版した川原由樹として
の小説が鍵になりそうだし、息子などリサに対する不信感を
持った人物を通して明らかにされていきそうだけど、まだ
ドラマが終わるまでには時間的スパンも有るし、どういうやりとり
が有るのかどうか。

それぞれの立場が有り、私生活での問題が有る。
リサが抱えている心の闇が母親からの教育に有ったこと。
ようやく解放されたかと思えば、今度は下からのたたき上げのような
形で由樹からもまた母親のような言葉を投げかけられる辺りが
なんとも言えないものがある。

見せ方・カメラワークなども上手くて、泥沼化している状況のリサ
の顔を半分だけフレームに入れるシーンなど、今の状況を表して
いて興味深かった。

「私が羨ましいと思うのは自分のひとが好きな人間だ。
この世で一番嫌いなのは、遠野理紗、私だ。」


遠野 理紗(リサ) …… 中谷美紀 (30代にして天才小説家)
川原 由樹 …… 水川あさみ (小説家志望)
小田 楓人 …… 三浦翔平 (大手出版社・駿峰社・編集)
塚田 真奈美 …… 菜々緒 (駿峰社・編集)
岡野 慎也 …… 羽場裕一 (編集長)
坪田 智行 …… 水橋研二 (大手出版社・駿峰社・副編集長)
尾崎 浩康 …… 小柳友 (由樹のフィアンセ、横田リース長野営業所社員)
石井 友里子 …… 未来 (由樹と浩康の共通の友人)
遠野 大樹 …… 高杉真宙 (リサの息子)
田浦 美鈴 …… キムラ緑子 (秘書)
遠野 元子 …… 江波杏子 (理紗の母・老人ホーム)
鳥飼 正義 …… 石橋凌 (駿峰社本社・常務)
神崎 雄司 …… 田中哲司 (駿峰社本社・敏腕編集長)

品川譲 …… 坂口辰平 (小説駿峰新人賞を受賞)
菅原可奈 …… 西内ひろ

内倉憲二、山崎潤、児玉貴志、井上肇、神谷真士、
未来(声)
宇賀神亮介、桐生あやめ、宮川浩明、植田茂、松村未央(アナ)



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