ゴーストライター
(2015年1月期・フジ・火曜21時枠)

脚本 - 橋部敦子
音楽 - 眞鍋昭大、笹野芽実、得田真裕、末廣健一郎
演出 - 土方政人、 佐藤源太、山内大典
主題歌 - androp(unBORDE / respire)
オープニングテーマ - 三浦大知「Unlock」
音楽プロデュース - 千葉篤史
編成企画 - 増本淳
プロデュース - 小林宙

http://www.fujitv.co.jp/ghostwriter/index.html





第8話 作家・遠野リサの死よみがえる若き才能
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私は遠野リサのゴーストライターだったとして公表した由樹。
しかし駿峰社とリサは裁判の場で由樹を告発。彼女の人格を
否定するような発言をして、その嘘が見事リサ側に勝利を
もたらす。絶望的な心情を味わわされた由樹は初めて死にたい
と思った事を口にし、小説など書かねば良かったと後悔する。
一方リサもまた傷ついていた。息子からは死んだら絶対に
許さないと言われる。映画ヒットの為、リサは生放送の番組
に出演することになり、そこでリサは初めて由樹がゴースト
ライターだったことを認める。

出版社には次々とクレームの電話がなり対応に追われる。
神崎は会見の場で由樹に謝罪すると、由樹が小説家したもの
でリサの名前で出版したものは全て回収し、由樹の名前で
改めて出す事を語る。
神崎は小田を呼んで由樹と逢わせて欲しいと語る。
神崎は由樹に対して早速小説を書いて欲しい事を告げる。
それを聞いた小田は裁判を起こして由樹をボロボロにした挙げ句
にまたウチで小説を書いてくれなんて虫が良すぎるのではないか
というと、初版5万部を約束するという神崎はいい返事を待って
いるとして由樹に語る。
小田は個人的に由樹に謝罪すると、ウチの出版社でなくても
構わないので小説だけは書いて欲しいと告げる。
しかし由樹は、どうしてリサは急に本当のことを言ったのかが
疑問だった。

美鈴は川原をリサに逢わせたことに対して、リサに謝罪する。
逢わせるべきではなかったこと。しかしリサはもう終わったこと
だとして、この仕事場もそろそろ片付ける事を語る。
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リサに裏切られたことで由樹の中では絶望的状況に陥るが、
リサが告白したことで、由樹への嫌疑が晴れ、今度はリサが
責任を取らされることになる。リサを心酔していた美鈴の中では
由樹に対する敵意がむき出しになっていく中で、神崎はリサを
切り捨てて由樹に対して小説をかかないかとして話を持ちかける。

ドラマは面白く見ているのだけど、下世話なことなんだけど、
裁判で偽証したリサは逮捕されないのかとか、賠償問題が全く
無視されて、何事もなかったようにシラーっと展開が進んでいく
とか、敢えてその辺のことは無視しているのかも知れないけど、
どうにも煮え切らない部分がある事も確かだった。

リサにとって最後まで忠誠を誓ってくれる美鈴という存在は、
まるでリサの本当の母を皮肉っているかのよう。
リサが夢に見た母親から認められることとか、あらゆる事から
解放されたことでの自由を満喫する姿が一瞬であれ希望を
持たせるものだけど、実際には一度踏み入れた世界や栄光という
ものからそう簡単には離れられない部分があるのだろうね。

由樹はようやくリサと同じスタートラインに立っただけの状態。
炎上商法で最初は売れるかも知れないけど、リサが切り捨てられた
様にして、由樹もまた同様の心情を味わっていくことになるのかな。

小説家として、悲劇の自分が居る一方で、そのキャラクターを
外から見てしまう自分が居るという現実を見ると、やはり小説家
というものは、経験こそ大事で、どんなに良い事、悪い事でも
それがネタとして利用されて一つの物語として完成されてしまう
ところはなんとも言えないかも。

真奈美の役割がなかなか良い感じのサポート役を見せているな。
完全に誤解していたけど、野心だけの人物ではないところは
面白い役周りだった。

なんの責任にも問われない神崎辺りの流れがイマイチ消化仕切れない
し、出版業者もこんなゴタゴタを利用して商売しなければ成り立た
ないところを見ると、末期的なものを感じる。


遠野 理紗(リサ) …… 中谷美紀 (30代にして天才小説家)
川原 由樹 …… 水川あさみ (小説家志望)
小田 楓人 …… 三浦翔平 (大手出版社・駿峰社・編集)
塚田 真奈美 …… 菜々緒 (駿峰社・編集)
岡野 慎也 …… 羽場裕一 (編集長)
坪田 智行 …… 水橋研二 (大手出版社・駿峰社・副編集長)
尾崎 浩康 …… 小柳友 (由樹のフィアンセ、横田リース長野営業所社員)
石井 友里子 …… 未来 (由樹と浩康の共通の友人)
遠野 大樹 …… 高杉真宙 (リサの息子)
田浦 美鈴 …… キムラ緑子 (秘書)
遠野 元子 …… 江波杏子 (理紗の母・老人ホーム)
鳥飼 正義 …… 石橋凌 (駿峰社本社・常務)
神崎 雄司 …… 田中哲司 (駿峰社本社・敏腕編集長)

坂口辰平、堀口恭平、清水智子、、山口雄介、小野里麻郁



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