ゴーストライター
(2015年1月期・フジ・火曜21時枠)

脚本 - 橋部敦子
音楽 - 眞鍋昭大、笹野芽実、得田真裕、末廣健一郎
演出 - 土方政人、 佐藤源太、山内大典
主題歌 - androp(unBORDE / respire)
オープニングテーマ - 三浦大知「Unlock」
音楽プロデュース - 千葉篤史
編成企画 - 増本淳
プロデュース - 小林宙

http://www.fujitv.co.jp/ghostwriter/index.html





第10話 最終回・女王の帰還罪深き女たちの逆襲
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由樹はいつまで元ゴーストライターという肩書きをつけなければ
ならないのかとして担当編集者の小田に語ると、貴方の小説
は肩書きが有ってこそ売れるとし、それを取れば売れないのだ
と語る。
一方リサは小説「偽りの日々」を執筆すると神崎に出版してくれ
ないかと声を掛ける。しかし今、それを出版する会社はないと
言われる。リサとしてもダメ元で話した為に理解して帰る。
リサは由樹に遭うと、私の名前ではどの出版社も出してくれない
のでその小説原稿をリサをくれる。由樹はリサとの名前を変えて
提出することも考えたが辞める。
由樹の名でリサの小説を出すことも面白いかと思ったことを
語るが、それはやらなかった事を語る。リサは由樹に対して
自分の名で小説は書けたのかと問う。それを否定する中、
由樹は小説のデータを返そうと思って持って来たが、このデータ
好きにさせてもらうと語る。リサは由樹に対して「あなたは誰に
向けて書いているのか」と問うと、由樹は「読者です」と語る。
顔の見えない沢山の読者を相手にしているのか?と問うと、
読者に媚びた作品になっていることを指摘し、そもそも面白く
なっているが物足りなさが有るという。
由樹の小説「白し黒のカノン」が発売される。

その頃同時に、神崎のことが雑誌に取り上げられる。
「敏腕編集長の神崎は保守的な会社に風穴を開けた!」と。

一方駿峰社では今年の新人賞に応募してきた原稿が沢山送られ
てくる。小田や真奈美はその原稿のチェックを任される。
由樹は神崎の元にいくと、リサの原稿を本にしてくれと頼む。
しかし復帰なんて許されないし反感を買うだけで誰も買わない
と一蹴される。しかし小説を読んで心が震えたこと。埋もれさ
せるなんてもったいないという。出せないものは出せないと
いうと、せめて原稿だけでも読んで欲しいと頼む。
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由樹は相変わらずゴーストライターとしての肩書きが取れず、
その上、小説を書くことが出来ずにいた。そんな状況の中で、
干されたリサが書いた小説は由樹にとっても衝撃的であり、
魅力的であり、純粋にこの世に出すべきものだと感じる。
小田に相談する中で、小田は神崎が必要以上に大きく取り上げ
られたことに気を悪くしている鳥飼に話すと、出版する為に
必要なアドバイスをしてくれるのだった。

二人は小説家としての道を諦めるのか。それともその世界に
しがみついていくのか。

一番良かったのは神崎を出し抜いていく流れを描けたこと。
その中に小田の功績も見え隠れさせて、編集者としての力を
誇示出来たこと。

また当初リサと由樹が協力して小説を書き始めた頃に語っていた
ように、二人で一人みたいな流れを上手く踏襲し、その流れから
それぞれに独立した流れを新たに作り直すことが出来たという
辺りは面白いものが有った。

ただドラマとしては連ドラにするには素材的には相当難しかった
と思われ、橋部敦子さん以外の方が脚本を担当されていたら
相当つまらなかっただろうなというところも見え隠れしている。

次々と本を出版し、その売り上げでしか周りからの世論なり現状を
取り込めないという事情も有ってか、本の出版のペースが早く、
連載のようにして書籍化されている流れはかなり違和感が有った。

ただ小説家が小説家を題材にしたドラマを通して見る心情なり、
状況設定は興味深く写るものが有ったな。


遠野 理紗(リサ) …… 中谷美紀 (30代にして天才小説家)
川原 由樹 …… 水川あさみ (小説家志望)
小田 楓人 …… 三浦翔平 (大手出版社・駿峰社・編集)
塚田 真奈美 …… 菜々緒 (駿峰社・編集)
岡野 慎也 …… 羽場裕一 (編集長)
坪田 智行 …… 水橋研二 (大手出版社・駿峰社・副編集長)
尾崎 浩康 …… 小柳友 (由樹のフィアンセ、横田リース長野営業所社員)
遠野 大樹 …… 高杉真宙 (リサの息子)
田浦 美鈴 …… キムラ緑子 (秘書)
遠野 元子 …… 江波杏子 (理紗の母・老人ホーム)
鳥飼 正義 …… 石橋凌 (駿峰社本社・常務)
神崎 雄司 …… 田中哲司 (駿峰社本社・敏腕編集長)

向井 七恵 …… 山本未來 (小説家)
坂口辰平、久保酊吉、小田桐一、夏葉えりか



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