花咲舞が黙ってない
(2015年7月期・日テレ・22時枠)

原作 - 池井戸潤
脚本 - 松田裕子、梅田みか、横田理恵
演出 - 南雲聖一、佐久間紀佳、鈴木勇馬
主題歌 - 福山雅治「I am a HERO」





第11話 賄賂疑惑!!銀行最大の危機
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臨店班は2日間お呼びが掛からずヒマだった。
ヒマだというのは良い事だという相馬。そんな中、芝崎がやって
くると、時間があるかと問う。秘書の手伝いの仕事だという。
舞はやりますと語る。
しかしその仕事とは、東京第一銀行頭取・芹澤龍一の妻・弥生
の個展の手伝いだった。こんなの臨店の仕事じゃないという。
しかし舞はバンカーの妻の世界を初めて目にする。
頭取も挨拶にやってくると、舞は入行式以来見たという。
そんな中、舞に声をかけてくる女性がいた。自分は真藤嘉子だ
という。真藤常務の奥さんだと知って驚く。真藤は普段は仕事
の話を家でしないが、威勢の良い女子行員に一喝されたと
聞いたという。
そんな中奥さん同士も仲良くしていることを知るが、セレブの
世界のドロドロ具合を目にする。頭取が真藤嘉子と仲良くして
いるのを目にした為に他のバンカーの妻たちが鋭い視線で眺めて
いたのである。真藤を常務にしたのは芹澤なので妬まれている
のだろうという。

帰宅すると父から週刊誌に舞の銀行の頭取が掲載されていること
を聞く。今度は頭取の妻を目指したらどうかと。

そんな中、大手の蔵中建設が倒産するという。負債は1500億円で
東京第一銀行でも焦げ付きを心配していた。相馬はウチも無傷で
済むはずがないという。芝崎が臨店にやってくると、堂島専務から
臨店に対して極秘任務があるらしいことを聞く。
堂島の元を尋ねると、頼み事とは、東京第一銀行でも蔵中建設に
対して500億円を融資していて、50億円が焦げ付きそうだという。
融資部が対応していること。蔵中建設社長の乱脈経営が明るみに
なった途端、数十億の裏金があるらしいこと。融資部長宛に
蔵中建設の社員だと名乗るものから密告メールが届き、1億円が
東京第一銀行にワイロとして流れているという。その事実関係を
調べて欲しいというものだった。
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蔵中建設が倒産し、多額の融資をしていた東京第一銀行として
も焦げ付きが気になっていた。そんな状況の中で、蔵中建設の
融資担当者から、東京第一銀行に裏金が渡っている可能性が
あることを口にする。臨店班としてはそれを内密で調べる様
堂島に言われるが・・・

地位も名誉も有る真藤が1億円程度の金で今の生活を壊すような
ことをするのかと言った言葉は、そのまんま頭取にも当てはまる
と思うんだよね。逆に頭取にしてみれば一億程度の金なんて、
はした金という感覚が有るのだろうか。一国の王のようになって
なんでもやりたい放題出来るというのが頭取という名の特権階級
なのか。

なんだか慣習みたいな感じで語っていたけど、ワイロの流れに
於いてはそんな慣習はないよな。

銀行の為なのか個人の為に行動を起こしているのか。その信念が
試されるということで、なかなか上司に反論出来ないものたちに
対して、あまりに政治とは無関係のものならば、どんな発言も
出来てしまえそうな気がするというのも有る意味分かるかも。

ただこのワイロのネタって5年前の件なんだよね。
倒産によって発覚したみたいだけど、印象的にはその裏金作り
にリンクした流れが有るのかと思わせた。しかしまるで違い
倒産すればそれだけ使途不明金の帳簿までもが暴かれてしまうと
いう側面が有るのかな。

「中のものにしか分からない常識・暗黙の了解がある。それが銀行だ」
「おかしいと分かっているのに変えられない」
「真実が明らかになると銀行が潰れる」

そんな主張に対して、「それで潰れるなら潰れた方が良い」という
ことで、啖呵を切った舞の主張は結果的に伝染していった。

こんな調査は内部が行うべきものではなく、国税や金融庁が調べる
ものじゃないのか?刑事事件のように感じるのだけどね。

最終話の割りに役職が高い人物の調査になったというだけで今までの
調査の中でも割と簡単な調査だったようにも感じる。
まぁそれだけ数字とか記録に強い銀行だからこそ、記録なんかも
残っているというところなのかな。

刑事ドラマさながらのシーンは見ていて悪くなかったので、上手く
金の不正の流れを調べる検査役での調査官とか、思い切ってこの
流れ・このメンツで刑事ドラマを作ったらどうかと(笑)


花咲舞 …… 杏 (東京第一銀行本部・支店統括部臨店班)
相馬健 …… 上川隆也 (舞の上司)
芝崎太一 …… 塚地武雅 (支店統括部・次長)
辛島伸二朗 …… 榎木孝明 (支店統括部・部長)
真藤毅 …… 生瀬勝久 (本部長から常務取締役へ)
児玉直樹 …… 甲本雅裕 (経営企画部次長から秘書室次長へ)
花咲幸三 …… 大杉漣 (舞の父・花咲店主)
堂島 正吾 …… 石橋凌 (専務取締役、N.Y帰り、真藤のライバル)

西崎幸人 …… 近江谷太朗 (蔵中建設総務部長)
真藤嘉子 …… 大島さと子 (真藤の妻)
荒木誠 …… 大高洋夫 (東京第一銀行秘書室長)
芹澤龍一 …… 村井國夫 (東京第一銀行頭取)
芹澤弥生 …… 長谷川稀世 (頭取の妻、絵画の個展)

沼崎悠、茂木和範、神崎孝一郎、佐藤旭
麻生侑里、三輝みきこ、松熊つる松、宮川浩明、佐藤邦洋
犬づかまさお、竹内義貴



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