警部補・杉山真太郎 〜吉祥寺署事件ファイル
(2015年1月期・TBS・月曜20時枠)

脚本 - もろさわ和幸
音楽 - 沢田完
監督 - 伊藤寿浩、竹園元
主題歌 - GENERATIONS from EXILE TRIBE「Sing it Loud」
プロデューサー - 河瀬光

http://www.tbs.co.jp/keibuho2015/





第1話 要求は花嫁!結婚式場立てこもり事件…3人の子連れ刑事が、脱走
犯に立ち向かう!家族のために走れ、杉山!

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真太郎は警視庁吉祥寺署で働く殺人課の刑事だったが、3人の
子育ては妻の香織任せ。元々体の弱かった妻・香織は現在
病院で入院していた。海人が学芸会で鬼退治役を演じる為に
香織は読み聞かせをして、真太郎たちは役に徹して海人の
役作りの練習を手伝う。
そんな中同僚の永峰が病院にやってくると、署から連絡が入って
いるという。

現場へいく。
すると男性が殺され倒れて居た。
発見したのは近所に住む主婦で散歩の途中で見つけたというもの。
真太郎は落ちているスニーカーがあまりに汚いことに気が付く。
しかも被害者の足から靴が脱げていたのである。更に片方の
靴だけが見つかり一方は見あたらなかった。

そんな中規制線を破って男・苫米地拓が入ってくる。
入って来てはダメだとして追い返す中、苫米地は捜査官に対して
もう一つの靴の場所を指し示す。

被害者は本間英介(71歳)、境北町で元質屋をしていて5年前に
妻は亡くなり二人の子供とは疎遠の関係にあるという。
自宅の部屋は荒らされていたとのこと。

そんな中、鎌本義夫はみんなの前にやってくると、苫米地のこと
を紹介する。警視庁時代に私の部下だった人物だという。
吉祥寺署のてこ入れの為に呼んだという。エリートだとしり、
吉祥寺署の刑事、永峰、みどり、桜子、岡崎は不信感を露わにする。
ウチも杉山が以前のように働いてくれたら・・・と呟く。
彼は病気の妻の為に捜査官としての仕事はセーブして家庭を
優先していたのだった。

翌日鑑識係の新垣は靴の繊維は被害者のものと一致しなかった
という。現場の靴は被害者のものではないことが判明する。
加害者が履き替えたのだろうと。
真太郎たちは、被害者の息子から話を聞き、店を調べさせて
もらう。永峰に対して真太郎は遺体が発見された現場まで
歩いて行くと告げると、当時の足取りを調べる。すると近所の
住民から事件の日に男から盆栽を壊され謝罪されたことを聞く。
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警視庁吉祥寺署では犯罪の検挙率が低下しており、吉祥寺署の
エースの真太郎の妻・香織が元々病弱で入院してしまったこと
で、仕事優先ではなく家族優先となったことがその要因と見ても
間違いなかった。それを補うべき署長は警視庁から元部下の
苫米地拓を招聘する。
そんな中、元質屋を営んでいた老人が殺害されて発見される。
現場では被害者の本間英介の両足の靴が脱げていることを見て
違和感を感じていく。捜査を始める中、捜査に合流したばかりの
苫米地は次々と吉祥寺署の捜査官たちの先回りをするようにして
事件を暴いていく姿に逆に違和感を覚えていく。

二話分のエピソードが一つにまとめられた感じの内容だった。

家族の為に仕事をすること。仕事をすることが家族の為である
こと。その為、家庭を多少なりとも犠牲にしなければならないと
する因果な関係がドラマとして描かれ、その辺のバランスなり
折り合いを見ながらドラマを構成していくのだろう。

刑事ドラマとしてはそれ程大した差はないと思うので、主人公の
私生活にどのような事情を背負わせるのかにもかかっていると思うし、
日本のドラマは海外ドラマに比べて私生活本位として描かれる
ことが多いので、仕事にばかり集中出来ない事情が有る中で、
どのようにして時間をやりくりして行くのか。

刑事の妻でいることの気苦労というのは感じるけど、主人公の
妻が亡くなっているとか、別れているという設定は実に多いね。

ハンチョウシリーズがちょっぴり飽きて来たので舞台や捜査官のメンバー
を刷新して、新たな刑事ドラマを築いたような印象もある。
ちょうど主人公を演じている谷原章介さんの私生活でも第6子の
妊娠なんて報道が入ってきたことを考えると、タイミングの良さ
を感じるし、この流れを通して上手く視聴者の心を掴んでいくのか
気になること。

どうしても既視感は避けられないので、上手く人間関係なり
エピソードを通して主人公らしさを見せられるのかにかかって
いるのかも知れない。

それにしても袴田吉彦さんが出た時点で、「キミ犯人じゃないよね?」
オーラがハンパない(笑)、要潤さんも居ることだし、是非この
セリフを使って欲しいところだった。

刑事チームとしてはツボを押さえているし、面白くなりそうな要素
は備わっているので、あとはエピソード次第かな。

それにしては日本のドラマはタイトルのセンスがないのが多いね。
なんで刑事ドラマとか医療ドラマって主人公の名前をそのまんま
つけるのだろうか。2時間ドラマみたいで、如何にもつまらなそう
というイメージしか感じ無いのはマイナス点かも。まぁこの形で
テレ朝が視聴率を取っているのでタイトルと視聴率の因果関係は
あんまりないのだろうか。


杉山真太郎 …… 谷原章介 (警視庁吉祥寺署、3人の子、妻は香織)
永峰有 …… 要潤 (警視庁吉祥寺署、杉山の同僚、独身)
村田健一 …… 石黒英雄 (刑事課、元生活安全課、IT捜査)
新垣進也 …… 久保田悠来 (吉祥寺署の鑑識係)
澤みどり …… 永池南津子 (吉祥寺署、安定思考)
鎌本義夫 …… 榎木孝明 (吉祥寺署の署長)
香川桜子 …… 片瀬那奈 (刑事課)
岡崎克彦 …… 佐野史郎 (刑事課の課長)

杉山美晴 …… 本田望結 (長女、ミステリー小説や刑事ドラマが好き)
杉山海人 …… 須田瑛斗 (長男、ナイーブで優しい性格)
杉山岳 …… 松浦理仁 (次男、天真爛漫な末っ子)
杉山香織 …… 酒井美紀 (真太郎の妻、入院生活)
青柳芳江 …… 高橋惠子 (香織の母、元中学教師)

苫米地拓 …… 袴田吉彦 (警視庁)
谷崎文二 …… 矢柴俊博 (新聞記者、真太郎のライバル)
江田幸司 …… 佐伯新 (質店店主・本間英介の殺害)
中島美佐子 …… 宮崎香蓮 (江田の娘、結婚式)
沼田孝太郎 …… 梨本謙次郎 (元銀龍会、三玉板金経営)

中山峻、松本じゅん、小野麻亜矢、北島美香、加藤四朗、井上浩
花ヶ前浩一、杉山裕右、赤木悠真、前田聖太、鮎河圭吾
田中啓太、豊田茂、竹内恵美、川野桂子、西沢啓治、保科光恵



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