警部補・杉山真太郎 〜吉祥寺署事件ファイル
(2015年1月期・TBS・月曜20時枠)

脚本 - もろさわ和幸
音楽 - 沢田完
監督 - 伊藤寿浩、竹園元
主題歌 - GENERATIONS from EXILE TRIBE「Sing it Loud」
プロデューサー - 河瀬光

http://www.tbs.co.jp/keibuho2015/





第11話 連続する警察官襲撃…遂に署長が!驚愕のトリック
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2015年3月20日。
警邏中の巡査・芹沢直紀が突然バットを持った野球帽の男に
よって襲撃され、銃を奪っていく。弾倉には弾が4発残って
いた。
それを聞いた村田は自分が最初の交番勤務の際に世話になった
先輩だとして、自分がこの事件を担当したいと訴えるが、岡崎
は警察を襲撃したということは、法治国家を揺るがす由々しき
事態だとして全員で捜査に当たると語る。
真太郎らは殉職した直紀の妻・秋子に話をしに行くと、遺体が
まだ戻って来ないので葬式も出来ないことを語る。村田はとても
お世話になったとして何でも手伝う事を約束する。
そんな中、桜子と永峰は現場付近の防犯カメラ映像を調べた
ところ、現場から700m離れたコンビニの防犯カメラ映像には、
犯人らしき人物が写っている事を語る。携帯カイロ、缶コーヒー
手袋などを購入していて、事件発生の30分前の22時50分の映像
だった。足を引きずっている人物であり、原付のバイクに
乗っていることが分かる。そのバイクにはステッカーが貼られて
いた。暴走族グループ"ブラッドロード"のもので、芹沢巡査が
解散に追い込んだグループだという。
帰宅した真太郎は義母・芳江から明日人間ドッグの予約を特別
に入れてもらったことを語る。体の方が大事であり、万が一の
ことが有ったら美晴たちが困るのだと語る。真太郎は現在重要
案件の事件捜査をしていることを告げるが、芳江からは自分
一人で抜けることで捜査が進まないと思っているのであれば、
思い上がりも良いところだと語る。貴方が居なくても優秀な
捜査官である永峰たちも居るとし、私の夫もそういうタイプの
人間だったと語る。

翌日真太郎は、休みをもらい篠原総合病院へ。

一方村田は一人でブラッドロードのリーダー・山根孝次郎が
勤務している盛豊商事に聞き込みにいく。防犯カメラの写真を
見せてステッカーのことを指摘するが、俺たちはもっとデカイ
バイクに乗っていた事を語る。アリバイも有るし、解散した後
にはチームのメンバーとは逢っていないと語る。

その頃真太郎は人間ドッグが終わる。芳江の主治医である篠原
英介医師にお礼を言う中、真太郎は村田に電話。現在リーダー
の山根に逢ってきた事を語る。署で合流することになるが、
村田は車に乗ろうとしたところで銃によって襲撃される。村田は
薄れ行く意識の中で、犯人は足を引きずっていないという
ことを目にする。現場にはレンタルワンの会員カード・川谷純一
のものが落ちているのだった。
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警察官が何者かに襲撃され銃を盗まれる。
防犯カメラ映像からかつて解散した暴走族が関係しているもの
だとして捜査をするが、アリバイが有った。捜査中に今度は
村田が襲われ、現場に落ちていた会員証を元に捜査をするが
その人物にもアリバイがあることが分かる。彼は引きこもりで
ネットゲームをしていたというが・・・

家庭と仕事を如何にしてバランスよくこなしていくか。
家族の為に仕事をしているけど、その仕事の為に家族が壊れたら
本末転倒だということで、このドラマに限らずドラマでは
よく取り上げられるテーマでは有る。ただ刑事という職業柄、
死とは常に隣あわせのものが有り、よりそのテーマを感じさせる流れ
が有る。

それに加えて今回は病気の問題まで重なり、ちょっぴり父親に
背負わすものの大きさを感じるけど、義母の存在感からすると、
夫婦だけで問題解決出来ない問題は、素直に両親に頼っても
良いのではないかという感じ。

最終話はそれぞれのキャラクターの成長した具合も見て取れたし、
ドラマとしてはありがちだが交換殺人が取り上げられた。
その中で首謀者だった人物は、仕事一筋で行って来た刑事だった。
仕事に対して家族の存在が如何に大切なのか。
仕事を失った時に何もない人生の空しさみたいなものを感じたけれど、
ネットでの繋がりを求めた結果、歪んだ状態での結び付きによって
大変な事態に発展してしまうのだからかなしいことだ。

シリーズを通して見ると、時々面白いエピソードが有っただけに、
もう一工夫有れば、及第点をあげられるドラマだったようにも思う。


杉山真太郎 …… 谷原章介 (警視庁吉祥寺署、3人の子、妻は香織)
永峰有 …… 要潤 (警視庁吉祥寺署、杉山の同僚、独身)
村田健一 …… 石黒英雄 (刑事課、元生活安全課、IT捜査)
新垣進也 …… 久保田悠来 (吉祥寺署の鑑識係)
澤みどり …… 永池南津子 (吉祥寺署、安定思考)
鎌本義夫 …… 榎木孝明 (吉祥寺署の署長)
香川桜子 …… 片瀬那奈 (刑事課)
岡崎克彦 …… 佐野史郎 (刑事課の課長)

杉山美晴 …… 本田望結 (長女、ミステリー小説や刑事ドラマが好き)
杉山海人 …… 須田瑛斗 (長男、ナイーブで優しい性格)
杉山岳 …… 松浦理仁 (次男、天真爛漫な末っ子)
杉山香織 …… 酒井美紀 (真太郎の妻、入院生活)
真由美 …… 小松春佳 (保育園・保育士)
青柳芳江 …… 高橋惠子 (香織の母、元中学教師)

美幸 …… 土井玲奈
谷崎文二 …… 矢柴俊博 (毎朝新聞記者)
芹沢秋子 …… 月船さらら (妻)
芹沢直紀 …… 吉永秀平 (巡査、殉職)
山根孝次郎 …… 土屋裕一 (盛里商事、元暴走族ブラックロード)
川谷純一 …… 今野浩喜 (引きこもり、万引きで過去捕まる)
篠原英介 …… 山本圭 (篠原総合病院・医師)
北原清司郎 …… 清水紘治 (元警察官、"ご隠居")

よしのよしこ、氏家恵、鈴谷優子、麻亜里、高木彩那、岡本拓真



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