コウノドリ
(2015年10月期・TBS・金曜22時枠)

原作 - 鈴ノ木ユウ『コウノドリ』
脚本 - 山本むつみ
企画 - 那須田淳、鈴木早苗
ピアノテーマ・監修 - 清塚信也
プロデューサー - 峠田浩
演出 - 土井裕泰、金子文紀 他
主題歌 - miwa「あなたがここにいて抱きしめることができるなら」

http://www.tbs.co.jp/kounodori/





第4話 助けたい!あまりに小さいその命
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36週目の妊婦・水田英子が一階の廊下で産気づく。
下屋は既に赤ちゃんが見られる為にここでの出産の決断をする。
その為に妊婦に負担をかけないように周りに人を入れないよう
に命じる。水田はへその緒んが首に巻き付いている状態だった
が、真弓や沙織が補助し、出産後の道具を持ってくる。
無事に出産すると、NICUの新井恵美がやってくる。下屋から
引き継いだ新井は赤ちゃんの様子を調べる。元気な女の子だが
検査のため暫く預かることを語る。
一方田中工務店の田中淳と妻の陽子は車で移動していたが、
破水したみたいだと語る。

小松は下屋が上手く出産に導いたことを褒める。サクラも同様
に彼女の妊婦への気遣いを感心する。現在下屋へのご指名も
増えているとする中、医者は患者から学ぶことが多いという。

そんな中下屋たちに田中が破水して運ばれて来たことを告げる。
21週目の前期破水。田中は切迫流産の可能性があるという。
現在胎児は420g。検査の結果確かに破水していて羊水が少し
ずつ漏れているという。今すぐ生んでしまうと赤ちゃんはまず
助からないという。
陽子は昨日下屋の診察を受けていた。夕べからお腹が張っている
としたが下屋は問題がないという診断を下していた。それなの
に何故こんなことになるのかと問われ下屋は答えることが出来ず
代わりにサクラは、切迫流産はベテランの産科医でも実際に
そういう状態にならないと診断が難しいことを語る。
一日でも長くお腹の中に居た方が良いが臨月まで持たせるのは
無理だという。せめて最低24週目・500gまでお腹の中で育ては
生存率50%になるという。堕胎せず継続を希望する場合は今すぐ
に入院してもらうが、例え24週目での出産でも赤ちゃんは重い
障害の可能性が高く、陽子も24時間点滴を打ち、副作用も酷く、
ベッドからは一歩も歩けない状態での入院を強いられることを
語る。妊娠を継続するか赤ちゃんを諦めるか決めて欲しいと
すると、結婚して10年目でようやく出来た子だという淳。
しかし人工流産は法的に21週6日目までなので、今日・明日まで
に決めて欲しいという。それを決められるのは医師ではなく
両親なんだと語る。
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患者が亡くなれば医者の医療ミスとか責任が問われて大変な
時代の中、ドラマに於いては医者が情報を出来るだけわかり
やすく提示して、最後に決断が出来るのは親以外にはいない
ということを描いた話だった。

自分が妊娠・妊婦の情報を詳しく知ってもまるで人生には
役に立たないのだけど、色々と細かい説明があるので次第に
知識が蓄えられているな。

人工流産が法的に許されるのが21週目とか、最低でも赤ちゃんが
母胎の中にいるべき期間が24週目の500gで50%の生存率とか・・

切迫流産にしてもベテラン医者に判断するのが難しいことが
描かれ、新人の産科医の自信を失わせないようにして成長を
促している部分は良い感じだし、それでいて、医師の決断に
対して「思います」などの自らの感想ではいけないことが語られ
て、下屋に色々と指導している様子が上手く描かれている。

四宮が悪人のように扱われてきていたけど、彼のようなシビア
な視線を持つ人物の必要性も感じさせるし、彼自身が若手の
医師から学ぶところも多いことなど面白く出来ている。

医者としての意見と一人の人間としての意見が必ずしも一致
しないことも提示されて、最後は自分の意見を語ること。
理想を語るけど、その理想を実現できる医師が居れば何の
問題もないということで、その役割を上手くサクラが受け持った。

サクラの冷静且つ鋭い視線をぶつけるところはこのドラマの
肝にも成っていて上手く出来ているな。


鴻鳥サクラ …… 綾野剛 (産婦人科医)
下屋加江 …… 松岡茉優 (新米産婦人科医)
小松留美子 …… 吉田羊 (助産師)
白川領 …… 坂口健太郎 (新米新生児科医)
加瀬宏 …… 平山祐介 (救命救急医)
角田真弓 …… 清野菜名 (助産師)
船越拓也 …… 豊本明長 (麻酔科医)
大澤政信 …… 浅野和之 (ペルソナ総合医療センター・院長)
向井祥子 …… 江口のりこ (メディカルソーシャルワーカー)
新井恵美 …… 山口紗弥加 (新生児科医)
四宮春樹 …… 星野源 (産婦人科医)
今橋貴之 …… 大森南朋 (新生児科部長兼周産期センター長)
平井沙織 …… 白石糸 (看護師)
真田知香 …… 小林きな子 (看護師)
少年のサクラ …… 高村佳偉人 (ひまわり養育園)
小野田景子 …… 綾戸智恵 (ひまわり養育園)

山本みのり …… 梶原みなみ (助産師)
槌田幸 …… 國武綾 (助産師)
…… 重城希美 (助産師)
林瑞希 …… 藤原希 (看護師)
…… 菊池真琴 (助産師)
佐々木つぼみ …… 廣田優実
真鍋千里 …… 田辺愛美 (看護師)
…… 櫻井はな (新生児科の看護師)
永谷真知子 …… 永井ちひろ (看護師)
森岡奈緒美 …… 福吉真璃奈 (看護師)
内田麻衣 …… 横内亜弓 (新生児科の看護師)
白井香歩 …… 亀井理那 (看護師)

北村絢椛、瑠衣夏、羽村純子

田中淳 …… 和田正人 (夫)
田中陽子 …… 河井青葉 (妊婦、8週目)
吉沢玲奈 …… 山口まゆ (中学3年生)
陽子の母 …… 三谷悦代 (陽子の結婚を反対)
陽子の父 …… 津村和幸 (陽子の結婚を反対)

中園彩香、多賀勝一、大川明子、大城朔太郎、星翔空



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