コウノドリ (2015年10月期・TBS・金曜22時枠) 原作 - 鈴ノ木ユウ『コウノドリ』 脚本 - 山本むつみ 企画 - 那須田淳、鈴木早苗 ピアノテーマ・監修 - 清塚信也 プロデューサー - 峠田浩 演出 - 土井裕泰、金子文紀 他 主題歌 - miwa「あなたがここにいて抱きしめることができるなら」 http://www.tbs.co.jp/kounodori/ 第6話 タイムリミットの先に -------------------------------------------------------- 佐野真理子(43歳)、31週目の妊婦が救急搬送されてくる。 大量の出血に痛み・・・チアノーゼを起こしかけていた。 触診から腹腔内出血を見抜いた四宮は緊急開腹手術を行う。 子宮が破裂していたもので母胎は助かったが残念ながら赤ちゃ んは失われて、子宮も全摘となってしまう。佐野は不妊治療を 行うようやく授かった命だった。子宮を取らざるを得なかった として患者に説明する。せめて赤ちゃんが見たかったという 彼女夫婦。2年前に子宮筋腫を取っている為、子宮は一度メス を入れてしまうと破裂しやすいというものだった。加瀬は もっと早くに赤ちゃんを作っておくべきだったことを語ると、 下屋は激高し始め、女性としての社会に於ける苦労を刻々と 語る。産みたい時に産むのが権利だというサクラ。、女性には タイムリミットがあるという下屋。 永井浩之は芽依(6ヶ月)と共にかしの木保育園に急いでつれて いく。6時半に迎えに来ると語る。 一方ペルソナ総合医療センターの不妊治療科には多くの人の 行列が有った。日本の第一子の平均出産年齢は30歳を越えて おり、6組に1組が治療を受けているという状況だという。 竹下敦子(43歳)、36週目の妊婦が検診にくる。彼女も不妊治療 の末妊娠した女性だったが、赤ちゃんが小さく、タンパク尿が あることから高血圧症候群になりそうな状況だった。妊婦を見る サクラは少し早めに入院することを告げる。 -------------------------------------------------------- 晩婚化の傾向に有る現在に於いても女性の体の妊娠適齢期は 待ったなしで襲ってくる。 子供を持ちたい時に持てることが自分らしく生きられること の象徴でも有るが、女性に突きつけられる現実は短い人生の 中でもそう長くはないことが描かれる。 今回は高齢出産に対する妊婦への扱い。 そして不妊治療の多い現実や若さ故の妊娠に対する安易な気持ち など色んな事情が描かれた。 これだけ色んな妊娠事情を描いたけれど、雑然としたものは なく上手くテーマの名の下で描かれている。 女性の権利的主張の流れが有ったけど、そんな女性の現実の 厳しさを描きつつも、これを女性だけが不利益を被っているという 様な視線では描いて欲しくない。 男性は確かに子供を作れる選択の時は女性に比べて長いかも 知れないが、それも女性が有ってのことで、やはり男女有って の妊娠であり赤ちゃんである。 そういう意味では子育てに悩んでいる男性パパの浩之の事情 を描いたところは良かったと思う。 結婚に慎重になる今の風潮は分かるし、子供の養育には金も 苦労もかかるので安易な選択での妊娠は出来ないよね。 逆に妊娠したことの喜びなどつゆ知らずに仕事の為に中絶しよ うとしている女性の態度は、それぞれに事情が有ることとは いえ今回のドラマの中では相当な罪作りなことをしていた。 色々と妊娠に関して知らない事実なんかも改めて気がつかせて くれるドラマだなと思う。 年相応に役割が上手く分けられていて、同じ病院内でも科間 によって違う意識があるということもまた上手く出来ていた。 鴻鳥サクラ …… 綾野剛 (産婦人科医) 下屋加江 …… 松岡茉優 (新米産婦人科医) 小松留美子 …… 吉田羊 (助産師) 白川領 …… 坂口健太郎 (新米新生児科医) 加瀬宏 …… 平山祐介 (救命救急医) 角田真弓 …… 清野菜名 (助産師) 船越拓也 …… 豊本明長 (麻酔科医) 大澤政信 …… 浅野和之 (ペルソナ総合医療センター・院長) 向井祥子 …… 江口のりこ (メディカルソーシャルワーカー) 新井恵美 …… 山口紗弥加 (新生児科医) 四宮春樹 …… 星野源 (産婦人科医) 今橋貴之 …… 大森南朋 (新生児科部長兼周産期センター長) 平井沙織 …… 白石糸 (看護師) 真田知香 …… 小林きな子 (看護師) 少年のサクラ …… 高村佳偉人 (ひまわり養育園) 小野田景子 …… 綾戸智恵 (ひまわり養育園) 山本みのり …… 梶原みなみ (助産師) 槌田幸 …… 國武綾 (助産師) …… 重城希美 (助産師) 林瑞希 …… 藤原希 (看護師) …… 菊池真琴 (助産師) 佐々木つぼみ …… 廣田優実 真鍋千里 …… 田辺愛美 (看護師) …… 櫻井はな (新生児科の看護師) 永谷真知子 …… 永井ちひろ (看護師) 森岡奈緒美 …… 福吉真璃奈 (看護師) 内田麻衣 …… 横内亜弓 (新生児科の看護師) 白井香歩 …… 亀井理那 (看護師) 北村絢椛、瑠衣夏、羽村純子 岸田秀典 …… 高橋洋 (不妊治療専門医) 竹下敦子 …… 森口瑤子 (43歳、36週、高血圧症候群) 竹下真一 …… 山本浩司 (夫) 相沢美雪 …… 西田尚美 (不妊) 佐野真理子 …… 小林綾子 (43歳、31週目の妊婦) 永井浩之 …… 小栗旬 (仕事を任されているが・・6ヶ月の子) 永井晴美 …… 川村ゆきえ (妻、事故で亡くなる) 町田貴生 …… 三浦誠己 (永井の上司) 野崎隆大 …… 須田邦裕 (恵美の彼) 木原雄弥 …… 前田公輝 (永井の部下) 夙川アトム、大西礼芳、富山えり子、小松春佳、細野今日子 佐々木なふみ、小山マチコ、上川周作、枝川吉範、早野巧望 骨川道夫、松崎有夢、友重碧心