コウノドリ
(2015年10月期・TBS・金曜22時枠)

原作 - 鈴ノ木ユウ『コウノドリ』
脚本 - 山本むつみ
企画 - 那須田淳、鈴木早苗
ピアノテーマ・監修 - 清塚信也
プロデューサー - 峠田浩
演出 - 土井裕泰、金子文紀 他
主題歌 - miwa「あなたがここにいて抱きしめることができるなら」

http://www.tbs.co.jp/kounodori/





第8話 僕には忘れられない出産がある
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ペルソナ総合医療センターの待合室で、妊婦で20週目の土屋
マキはとなりに座っていた川村実咲に話しかける。妊娠何週目
なのかと問うと37週目に入ったところだという。一人目かと
問われ2人目だと語る。私は始めてなので夫のテンションが揚が
っているという。実咲のお腹に触れさせてもらうと赤ちゃんが
動いていることに驚く。私も昨日初めてお腹が動いたという
が・・
サクラの診察を受ける実咲は順調だとされるが、彼女は赤ちゃ
んが動く度に心苦しいことを語る。私はやっぱりツバサのこと
を乗り越えられないという。
一方小松と四宮は妊婦のマキの診察をする。超音波検査の結果
赤ちゃんは口唇口蓋裂だという。先天性疾患で成長に伴い
手術することになるが手術で治る疾患だという。また二週間後
に診察をという。
下屋は四宮がもう少し妊婦さんに親切な言い方があるのでは
ないかと小松に相談するが、彼はツンデレだからという。
ツンデレではなくツンツンでデレる時はいつ来るのかと問う。
向井はサクラに対して実咲さんの赤ちゃん・ツバサくんの
事からもう二年が経つのですねと語る。ツバサは無脳症と呼ば
れる発達障害で、母胎にいるウチは問題がないが外の世界に
出た途端生きることは難しいものだと、今橋とサクラは診断
を下していた、今の医療で治すことは出来ず、出産後数時間で
亡くなることも有り、妊娠を続けることも妊婦の心や体の負担に
なる為に妊娠を継続すべきかどうか夫婦で話し合って欲しい
という。
妊婦藤田の出産を行うが、吸引分娩をすることになる。
なんとか無事に出産することが出来た。
小松は四宮に飲みに誘う中、マキの夫の昌和が赤ちゃんの件で
再度説明して欲しいとやってくる。四宮は今から親がやれるこ
とはいとし赤ちゃんは順調に育っている事を語り、また次の
診察の時に話すという。そんな四宮に変わってサクラが説明す
るというが・・・
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病院には様々な妊婦がやってくるが、少しずつ比重高くなって
きた不妊治療の問題と、障害児と向き合えないでいる両親の
心情などを常に念頭に置きつつ、今回の個別の案件としては、
出産することに不安を持つ親心を描いたものだった。

一人は過去死産に近い無脳症で死なせてしまった母・実咲。
一方はこれから生まれてくる胎児が治る病気ではあるモノの
先天性を持って生まれてくる事実に対するショックと不安を
描いたものだった。

父親にはなかなか分からない心情なのかもしれないが、やはり
母胎である母親にとっては、子供に何か有るとなれば妊娠時
に於ける自分の生活習慣が子供に影響を与えてしまったと考え
るものなのか。

先日のエピソードでも描かれたけど、情報過多な時代性の中に
有って子供は当たり前のように生まれてくるもので、何か有れば
自分の責任のように感じてしまったり、また生まれてくる前から
過剰に心配する情報が掲載されていることが問題でもあるのだ
ろう。

今回上手く出来ていたのは患者同士の横の繋がり感が有った事。
実咲とマキは一見妊婦ということを除いて何の繋がりもない
と思っていたけど、気持ちの共有を図れるところがあること。
これを見ると、ネットでの見えない相手からの情報よりも
実際に体験したものからの説明を直に聞くようなネットワーク
作りが大切なんだろうなと感じさせる。なかなか障害児となる
と身元を公開したくないとすることもあるし、今の時代なかなか
そういう繋がりを作るのは難しいので、こういう時こそメディ
カルソーシャルワーカーの存在って大きいような気がする。

どの人物もそれぞれの立場でそれぞれの主張が上手く伝わる
仕組みになっているけど、中でも今回は白川の使い方が上手く
この人の態度は時々四宮同様無神経に感じるところがある
のだけど、それも赤ちゃんの言葉の代弁者としての存在として
見ると決して悪くはないなと思う。いつもは優しいサクラも
主張したい言葉は四宮に成りすましたような形で語っていた。
ずるい主張の仕方にも思えるけど、フォローする受け皿の人
が居ないと医者も参ってしまうからね。

しかしあのスッポンみたいな吸引器で赤ちゃんを取り出すこと
ってあるんだね。出産に関してまるで無知なのだけど、
徐々に産道を開けて出てくるハズの赤ちゃんに対して無理に
勢いよく出そうとしても大丈夫なのか。



鴻鳥サクラ …… 綾野剛 (産婦人科医)
下屋加江 …… 松岡茉優 (新米産婦人科医)
小松留美子 …… 吉田羊 (助産師)
白川領 …… 坂口健太郎 (新米新生児科医)
加瀬宏 …… 平山祐介 (救命救急医)
角田真弓 …… 清野菜名 (助産師)
船越拓也 …… 豊本明長 (麻酔科医)
大澤政信 …… 浅野和之 (ペルソナ総合医療センター・院長)
向井祥子 …… 江口のりこ (メディカルソーシャルワーカー)
新井恵美 …… 山口紗弥加 (新生児科医)
四宮春樹 …… 星野源 (産婦人科医)
今橋貴之 …… 大森南朋 (新生児科部長兼周産期センター長)
平井沙織 …… 白石糸 (看護師)
真田知香 …… 小林きな子 (看護師)
少年のサクラ …… 高村佳偉人 (ひまわり養育園)
小野田景子 …… 綾戸智恵 (ひまわり養育園)
滝賢太郎役 …… 清塚信也 (ライブハウスマネージャー)

山本みのり …… 梶原みなみ (助産師)
槌田幸 …… 國武綾 (助産師)
佐久間百合子 …… 重城希美 (助産師)
林瑞希 …… 藤原希 (看護師)
…… 菊池真琴 (助産師)
佐々木つぼみ …… 廣田優実
真鍋千里 …… 田辺愛美 (看護師)
大塚ゆき …… 櫻井はな (新生児科の看護師)
永谷真知子 …… 永井ちひろ (看護師)
森岡奈緒美 …… 福吉真璃奈 (看護師)
内田麻衣 …… 横内亜弓 (新生児科の看護師)
白井香歩 …… 亀井理那 (看護師)

北村絢椛、瑠衣夏、羽村純子

川村実咲 …… 中村ゆり (37週目の妊婦、1人目ツバサ、無脳症)
川村忠志 …… 永岡佑 (実咲の夫、赤ちゃんよりも実咲の命!)
土屋マキ …… 谷村美月 (20週目の妊婦、25歳、口唇口蓋裂)
土屋昌和 …… 森岡龍 (マキの夫)
岸田秀典 …… 高橋洋 (不妊治療専門医)
相沢美雪 …… 西田尚美 (不妊治療患者、妊娠5週目)
森口亮子 …… 奥貫薫 (尚人という障害児をしゅっん)
森口武史 …… 戸田昌宏 (亮子が母乳を病院に運ぶのを送る)
マキの父 …… 千葉哲也 (コワイ顔するが、最後は優しい言葉)
マキの母 …… 長野里美 (コワイ顔をするが・・)
マキの祖母 …… 久松夕子 (最近のエコー写真は技術が凄い)
清水浩一 …… 筒井巧 (関東医大・形成外科)

久松夕子、猫田直、街田しおん、大田ひかり
仁、高橋一颯、小西彩葉、柚寧



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