○○妻
(2015年1月期・フジ・水曜22時枠)

脚本 - 遊川和彦
演出 - 猪股隆一、日暮謙、鈴木勇馬
主題歌 - 椎名林檎「至上の人生」
チーフプロデューサー - 伊藤響
プロデューサー - 大平太、福井宏、太田雅晴

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第8話 死ぬことさえ許されないなら…最後にあなたの胸で泣かせてください
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ひかりは正純と一緒に居たい・彼が必要だということを話そう
としていたが、正純はひかりと別れて愛と前に進むことを
耳にしてしまう。
ひかりは正純の名前をアパートの外で叫ぶと、いつもの交差点
に行き、走行するトラックの前に飛び出す。

ひかりが目覚めるとそこは病院だった。自分は死んだのかと
思った彼女だが看護師からは打撲と軽い脳震盪だとし、あなた
を助けてくれた人の方が治癒に時間がかかりそうだという。
助けてくれた人物は隣のベッドに寝ていた。なんとひかりの母
千春の姿だった。千春も目覚め時には私は死んだのかと呟くが
ひかりはここは病院である事を告げる。千春はひかりが生きて
いたことを知り「良かった」と語る。車に突っ込む人を見たら
助けるのが普通だという千春。死のうとしたということは正純
のことを諦めたのかと問いだから死のうとしたのだろうと語る。
あんな男は忘れてゆっくり過ごせば良いという。ひかりに
ホテルに戻って着替えを持って来て欲しいと頼む。

正純がマスコミの前で正式に協議離婚が成立したことを発表して
いる姿を病院のテレビで目にする。
ニュースライフの時間にはいつものようにテレビをつけるが
正純の姿を見た瞬間電源を切ってしまう。ひかりは手にしていた
契約書を破り去るのだった。
医者によると千春は腰の骨を折って重傷だった。
ひかりが着替えを取りに戻ってくると、千春はひかりに恋人候補
の人物を紹介する。医者・・弁護士の患者・・Jリーガー・・金融庁
勤務の男性・・しかしひかりは付き合うつもりはないことを語る。
そんな中千春は死んだふりをしてひかりを慌てさせるが、落ち込んで
いるので和ませようとしたという千春なりのジョークだった。
千春はひかりに、もう死のうなどとは思っていないのよねと
尋ねると、こう見えても心配していると語る。二人きりの親子
だとすると、今更母親ヅラするなとして、子供の時から放ったら
かしにされたのだというひかり。千春も都合の良い言葉であること
は認識していた。

そんな中大輝が病院に運ばれてくるのを知る。
手首を切って自殺未遂をしたこと。ひかりはそれを知り、美登利
に連絡する。美登利が来るまでの間、大輝から話を聞く。
今まで自殺のマネだけだったが、母親もそう思ってナメられて
いたことを語る。自殺しようとしていたところ、母は自分のこと
を放って置いて妹と出かけてしまったとし、今回は意識を失い
そうになったので自分から救急に電話を入れたのだという。
生きていたら良い事は有るのか?と問うと、自分は頭も良くない
し外見も冴えないのだという。友達だってすぐに裏切るもの
で家族もまた自分のことしか考えていないという。オレなんか
生きていない方が良いというような目で見られていることを語る。
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正純はひかりと別れてキャスターの座を守ることを決めると
共に愛との関係を進めようと決める。それを知ったひかりは
絶望感のあまり投身自殺を図るが、母親が助けることになる。
千春はひかりに対して、心配していることを告げるが、今更
母親ヅラをしないで欲しいとしてひかりは文句を語る。
そんな中、大輝もまた自殺未遂で運ばれ、生きている意味を
見いだせずにいる事を知る。

ひかりの神秘性が無くなり、ドラマとしてもピークも完全に
過ぎ去ってしまった。
今泣いた烏がもう笑うかの如く、自殺しようとしていたものが
今度は自殺しようとした人物に対して提言していくというのだから、
なんとも忙しいものが有る。勿論一度経験したものにしか分からない
ことは多分にあるとは思うんだけど、それにしてはちょっとその
立場の入れ替わりが早すぎる気がするな。

正純が今までどれだけひかりの支えになってきたのか分かるような
作りで、そのセリフをひかりが語る度に、正純の影響力というもの
を感じさせるけれど、ドラマは突然ひかりが饒舌に語り始める
ことへの違和感と共に、逆に如何にも用意されたセリフを並べ立て
い語る姿に内容の薄っぺらさを感じる内容となってしまった。

今回がラストならばまだしも、これから先にもドラマが待っている
というのは少々苦痛でしかない。

正直、もの凄く期待外れのドラマで相当個人的にはつまらない部類
の内容となってきた。最近語る系のドラマが多く、今期のドラマ
でも、世評を反映して鋭い視線を投げかけるドラマとして
「デート〜恋とはどんなものかしら〜」とか「問題のあるレストラン」
が有るけど、まるで及ばないところが有るなと。


井納ひかり …… 柴咲コウ (歳、契約妻に拘る)
久保田 正純 …… 東山紀之 (42歳、News Lifeキャスター)
久保田 作太郎 …… 平泉成 (75歳、酷い父だった?、入院)
久保田 仁美 …… 岩本多代 (77歳、母)
河西 美登利 …… 渡辺真起子 (47歳、長女)
久保田 実結 …… 奥貫薫 (44歳、次女)
河西 大輝 …… 浦上晟周 (13歳、美登利の息子、死に固執)
河西 成美 …… 平澤宏々路 (5歳、美登利の娘)

News Life

板垣 雅己 …… 城田優 (32歳、TV局、"TEN")
風谷 愛 …… 蓮佛美沙子 (25歳、News Lifeキャスター)
岸 伸一 …… 中林大樹 (TV局、"TEN")
竹下 橙子 …… Sharo (TV局、"TEN")
三木 武 …… 木戸邑弥 (TV局、"TEN")

井納 千春 …… 黒木瞳 (54歳、ひかりの母、浮気)
宮沢拓巳 …… 要潤 (代理のキャスター)

鈴木福、落合萌

森山米次、古家章人、津田英佑、春風ひとみ、滝裕可里、
山崎雄介、村本明大、藤沢正和、菅野周平



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