無痛 〜診える眼〜
(2015年10月期・フジ・水曜22時枠)

原作 - 久坂部羊 『無痛』
脚本 - 大久保ともみ
音楽 - 塩谷哲
演出 - 佐藤祐市、木下高男、山内大典
主題歌 - Superfly「黒い雫」
挿入歌 - ミソッカス「闇夜のキャラバン」
編成企画 - 清水一幸
プロデューサー - 貸川聡子
アソシエイトプロデューサー - 稲田秀樹





第2話 同じ能力を持つ男が天才に迫る
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人を見るだけで病気が分かってしまう英介。
診療所の手伝いをしている義母の和枝が退院するということ
で英介は迎えに行くと、白神の秘書の横井は英介に対して医院
長の白神が院内を案内したいと言っていることを告げる。
和枝は支払いなどをしてロビーで待っているので行ってきなさ
いと言われる。
白神と英介は挨拶する中、CTやX線、MRIなど最先端の設備が
あることを説明される。自分は最先端医療とは無縁なので・・
という英介。

一方菜見子はサトミから中区で起きた一家惨殺事件は自分が
犯したものだとLINEで聞かされていた為に対応に苦慮していた。

英介は診察時間の割に人が少ないことを指摘すると、白神は
ここでは特別な料金システムで運営しているという。快適さ
を求める人には特別料金で行っていること。昔からの慣習を
患者のために壊している事を語る。その金で病院全体のシステム
を維持しているという。英介は素晴らしいとして、ウチで手に
負えない患者はこちらを紹介させてもらうと語る。
そんな中、菜見子は英介と再会し挨拶する。英介とは学生時代
の恩師だという。英介は菜見子にメールしているサトミとは
誰なのかと語る。前にもメールしていたよねと。

その頃、自宅アパートでは山田輝久が包丁で胸を刺され、その
包丁を工藤一尊が手にしていた。逃走するところを女性とぶつ
かった女性が目にして、封筒が落ちるのを目にする。
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同じように人の体を見ただけで患者の容体を見ることが出来る
人物。白神の存在が現れる。
英介にもその力があることに目をつけた白神は自分が理想とし
て掲げている患者にとって最も苦痛である疼痛に対する無痛
の治療を行おうということで、協力を持ちかけてくる。
更に英介の能力を知り、それを捜査に利用したい早瀬としては
彼に何度となく協力を持ちかけてくる。

医療と捜査を混在させていくところは面白いかなと思っていた
けど、タイトルの通り「無痛」がテーマとして深くかかわって
来た分だけその後の展開が予想しづらいものとなってしまった。

簡潔に医療の特別なスキルを捜査に持ち込むドラマが個人的には
良かったので、今回の展開を見る限り、思っていたものとは
方向性が変わっていきそうで、下手をすると面白く感じなく
なっていくのかも知れないなという気がしている。

医療の実験的役割を果たすのであれば、刑事ドラマなんて下手に
関与させるべきなのかという気がする。

刑事の男も熱血漢なのは分かるけど、協力と称して無償で
何度もかり出すところはちょっと違和感が有る。
警察には協力金と称して1万円程度は出せるみたいだけどね。

「犯因症」に対して今後どういう方向性を持って行くのか
気になる。刑事ドラマとしてだけでなく、医療の分野に於いて
もこれを追求していくのかな。

病院内でもちょっとした怪しい臭いが立ちこめているし、
捜査協力を求めている早瀬自身も「犯因症」が目に見えている
中で、そういう症状はコントロール出来るものなのか。


為頼 英介 …… 西島秀俊 (43歳、天才医師、「犯因症」が見える)
早瀬 順一郎 …… 伊藤淳史 (32歳、刑事)
高島 菜見子 …… 石橋杏奈 (26歳、臨床心理士)
白神 陽児 …… 伊藤英明 (39歳、為頼と同じ能力を持つ医師)
イバラ …… 中村蒼 (25歳、白神メディカルセンターの清掃員)
南 サトミ …… 浜辺美波 (重度の鬱と強迫神経症)
井上 和枝 …… 浅田美代子 (為頼診療所の看護師、英介の義姉)
久留米 実 …… 津嘉山正種 (英介の恩師、現在は患者)
横井清美 …… 宮本真希 (白神メディカルセンター・秘書)
仁川康男 …… 兵藤大樹 (港中央署・課長)
太田武司 …… 馬場徹 (港中央署・早瀬の相棒)
橋本広子 …… 和泉佑三子 (白神メディカルセンター・看護師長)

山田輝久 …… ジジ・ぶぅ (アパートで胸を刺される。)
工藤一尊 …… 有薗芳記 (重症筋無力症、山田の友人)
佐々木 …… 桜井聖 (白神メディカルセンターの医療事務員)

三谷悦代、荻野友里、平川和宏、島岡安芸和、堀ひろこ
高橋美津子、木下卓也、吉澤梨里花



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