無痛 〜診える眼〜 (2015年10月期・フジ・水曜22時枠) 原作 - 久坂部羊 『無痛』 脚本 - 大久保ともみ 音楽 - 塩谷哲 演出 - 佐藤祐市、木下高男、山内大典 主題歌 - Superfly「黒い雫」 挿入歌 - ミソッカス「闇夜のキャラバン」 編成企画 - 清水一幸 プロデューサー - 貸川聡子 アソシエイトプロデューサー - 稲田秀樹 第4話 天才が見抜く女心 -------------------------------------------------------- 菜見子は2年前の春・初めての患者・瀬野愛莉を担当すること になる。菜見子はコンビニに買い物に行くとサイフが無くなっ ていることに気がつく。佐田という男性からサイフが落ちて いたという連絡を受けて取りに行く。佐田は連絡する為に中身 を見てしまったと語るが菜見子はお礼する。二人は良い感じの 雰囲気だった。 菜見子は愛莉に対してカウンセリングをしていくが、なかなか 心を開いてくれない彼女と意思疎通が難しかったが、少しずつ 距離を縮め、彼女は幼稚園時代に乱暴な男の子に傷つけられて いる友達を助けられなかったとして、それからリストカットや ドラッグに手を染めていた。何度も辞めようとしたが辞められ なくなったのだという。 佐田との距離も少しずつ近づく。 愛莉のカウンセリングがいよいよ終了になる中、最後に彼氏が 出来たとの報告が有り、私の過去を話すべきかと菜見子に相談 する。ドラッグをしていたことを話すべきか。愛莉は隠し事は 嫌だが話す事は不安だとし、嫌われるのではないかという。 本気で好きならばそんなことで嫌いには鳴らないものだとし、 彼が好きならば一度信用してみたらと語る。 早瀬は英介に対して犯因症を治して欲しいと告げる。 しかし英介は俺には治す方法が分からないのだという。俺には 見えるだけで消すことは出来ないという。怒りのコントロール のセラピーが役に立つかもしれないとし、怒りを覚えても自制心 を持つことが大事だという。しかし早瀬はあんたが見た犯因症の 人たちは皆人を殺している事を告げ、俺も同類だろうという。 先生は残酷な医者だとし、病気が治せないと告げ治療より余生 を楽しめという。諦めているだけだと。最後患者に寄り添うの はただの自己満足だと。リスクを減らす方法はあるとして警察 を辞めることだという。君の犯人症は行き過ぎた正義感から来る ものだと。しかし早瀬は絶対に人は殺さないし警察も辞めない と語る。 英介は久留米先生にその件で相談する。 すると病気は自然現象みたいなものだから知識や技術を持って いても治せない時は治せないものだという。私の犯因症の研究 がしたかったと言われる。 菜見子は仕事終わりにコンビニに立ち寄る。 コンビニ店員の野々村涼(23歳)は、辛気くさい顔をしている 菜見子に対して少しは遊んで気晴らししたらどうかと語る。 そんな光景を佐田は観察していた。 翌日河川敷で野々村の遺体が発見される。 -------------------------------------------------------- 英介は早瀬に犯因症が出ていることを知り、それを止める為に 色々と提案を出すが今のところ、それを治療するものはない という。早瀬は絶対に警察は辞めない事を告げ、人も殺さない と告げるが・・・ 今回は菜見子を狙う恐怖を扱ったもの。 カウンセラーというと精神的に異常を来しているものを相手に しているのだから、当然こういうリスクも有ったりするんだな。 当初瀬野愛莉が南サトミなのかと思ったけど別人だった。 人にアドバイスすることによってここまで責任を押しつけられ ると思うと、カウセリングの仕事の難儀さを感じるものがある。 愛莉が野々村を殺したのか、それともかつて一度は菜見子が 付き合っていた佐田要造が殺したのかなという感じで、興味深 い流れとして描かれていたけど、菜見子は何故警察に話すチャンス が何度もあるのにそれをしないのか理解出来ない。 しかも英介に危険が迫っているのにそれでも黙って居るといる 行動のもどかしさがちょっとストレスフルだった。 白神が行おうとしていることと英介の流れが上手く繋がって いくのかちょっと謎。すぐに犯因症が解明出来るとも思えない し、白神のしていることも道半ばでまだまだ解明にはほど遠い。 イバラくんは感情がないけどそれでも繰り返し菜見子の困って いる姿を見て助けることになるのか。 最後にサトミが描いた絵が早瀬の目に留まったところが今後を 期待させる。基本的には医療分野に於いては患者のことは 話せない事情が有るのでこういうところで知るしかないのだろう けど、多分この落書きって白神がシラーっと早瀬が見るように 落として置いたのだろうな。 為頼 英介 …… 西島秀俊 (43歳、天才医師、「犯因症」が見える) 早瀬 順一郎 …… 伊藤淳史 (32歳、刑事) 高島 菜見子 …… 石橋杏奈 (26歳、臨床心理士) 白神 陽児 …… 伊藤英明 (39歳、為頼と同じ能力を持つ医師) イバラ …… 中村蒼 (25歳、白神メディカルセンターの清掃員) 南 サトミ …… 浜辺美波 (重度の鬱と強迫神経症) 井上 和枝 …… 浅田美代子 (為頼診療所の看護師、英介の義姉) 久留米 実 …… 津嘉山正種 (英介の恩師、現在は患者) 横井清美 …… 宮本真希 (白神メディカルセンター・秘書) 仁川康男 …… 兵藤大樹 (港中央署・課長) 太田武司 …… 馬場徹 (港中央署・早瀬の相棒) 橋本広子 …… 和泉佑三子 (白神メディカルセンター・看護師長) 佐田要造 …… 加藤虎之介 (菜見子を監視する男) 野々村涼 …… 奥野瑛太 (コンビニ店員) 瀬野愛莉 …… 飯豊まりえ (初めて担当した) 渡部龍平、岩本淳、逢澤みちる。櫻井尚子