無痛 〜診える眼〜
(2015年10月期・フジ・水曜22時枠)

原作 - 久坂部羊 『無痛』
脚本 - 大久保ともみ
音楽 - 塩谷哲
演出 - 佐藤祐市、木下高男、山内大典
主題歌 - Superfly「黒い雫」
挿入歌 - ミソッカス「闇夜のキャラバン」
編成企画 - 清水一幸
プロデューサー - 貸川聡子
アソシエイトプロデューサー - 稲田秀樹





第9話 正義としての殺人
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サトミはイバラに対してあなたを見た事を告げ、あの家族を殺
したことを口にする。早瀬はイバラが口にしていた言葉は、
新聞に投稿した石川家殺害事件の婦人・石川彰子のことだと
分かる。写真を見ると家族で写る写真は遺体のそれと同じで
あることが判明する。

菜見子はサトミに電話するが出ず、病室に行くと彼女の姿が
ないばかりか血の付いたサトミの携帯が落ちていることが
分かる。
早瀬は白神に対して病室に血の付いた携帯電話が落ちていた
為に現場一帯を封鎖するとし、イバラがサトミを誘拐したので
ふろうことを語る。
白神はオフィスのテーブルの取っ手に血痕が付着しているのを
知り引き出しを開けると、治験のデータ/USBが盗まれている
のを知る。
イバラとサトミの二人は橋本運送の荷台に乗って逃走する中
で、彼女に僕の何を見たのかと問う。僕は何をしたのか・・
覚えていないのだという。
一方英介は菜見子に記事を見せる。イバラがそのタイトルを
何度か口にしていた事を告げる。
携帯に付着していた血はイバラの血だったと語る。和枝はサトミ
は誘拐されたのかと問うと、英介は警察はそう見て居る様だ
という。しかしそれは本当のことなのか。
菜見子は先日サトミが初めて言葉を発してくれた事を語る。
事件のことについて思い出そうとしていたこと。過去の自分と
何とか向き合おうとしていたという。イバラが過去の事件に
関係しているのであれば自分の意思で行ったのかも知れないと
語る。

病院では脱走犯の件でマスコミが押しかけていた。
橋本はマスコミを押し返す中で、今やタイホだけでは済まされ
ないという白神。

英介は菜見子に対してドローハと呼ばれる無痛治療の為の新薬
をイバラが服用していたという。副作用を調べる為に治験を
していたのだという。しかし何故白神は無痛に拘るのは気になる
とのことだった。
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サトミはイバラが石川家一家殺人事件の犯人だということを
知る中、二人は何処かへいなくなってしまう。
警視庁としてもイバラが犯人だという線で捜査を開始し、
何よりも武器を所持しているということで、緊急体制を取る。
白神に呼び出された早瀬は、刑法39条・心神喪失者の行為は
罰しないことを引用し、無罪ならば同じ凶行を繰り返すハズだ
として止めるよう説得される。止めるには命を絶つこと。
それは殺人とは違い正義を守ることだと言われる。

いよいよ佳境ですね。

あまり詳しいことは覚えていないのだけど、白神の治験の過程
でイバラはクスリの副作用で暴走し、石川家を殺害してしまった
のだろうけど、何故それが石川家だったのかということなの
かな。

過去に心臓移植している過程で、白神は2歳年下の弟・怜児から
心臓の提供があるけれど、ネパールで遭難したというきな臭い
事実の裏には何があるのか。
天才だと勘違いしている白神が、弟の犠牲の下で今の研究を
しているのかどうか。研究している流れの中で、何らかの痛み
に対する固執した事情は存在しているハズなのでそれが何なのか
ということですかね。白神本人が心臓の痛みを訴えていた人物
なので、それを無痛にしたかったにしては、ちょっと意味不明
だし、両親がどのような状況に有るのかも気になるかな。

なんでサトミがイバラとついて歩いているのかと思ったけど、
過去に向き合うためだという。今まで殆ど外出らしい外出を
していなかった彼女がいきなり素性の知らない相手について
いくだろうかという流れがなきにしもあらずかな。

ただ本当の痛みとはどんなものなのか。
例え肉体的・神経的な痛みを感じなくても、実際には痛みが
どんなものなのかということを知っているところがあるという
のも興味深い。

早瀬は完全に殺人犯となり、決して許されないことをして
しまった訳だけど、ぐだぐだなままこれを無かったことにして
しまうのだろうか。

それにしてもドラマ放送が一週間開いたのでちょっとテンション
下がりますね。


為頼英介 …… 西島秀俊 (43歳、天才医師、「犯因症」が見える)
早瀬順一郎 …… 伊藤淳史 (32歳、刑事)
高島菜見子 …… 石橋杏奈 (26歳、臨床心理士)
白神陽児 …… 伊藤英明 (39歳、為頼と同じ能力を持つ医師)
伊原忠輝(イバラ) …… 中村蒼 (25歳、白神メディカルセンターの
清掃員)
南サトミ …… 浜辺美波 (重度の鬱と強迫神経症)
井上和枝 …… 浅田美代子 (為頼診療所の看護師、英介の義姉)
久留米実 …… 津嘉山正種 (英介の恩師、現在は患者)
横井清美 …… 宮本真希 (白神メディカルセンター・秘書)
仁川康男 …… 兵藤大樹 (港中央署・課長)
太田武司 …… 馬場徹 (港中央署・早瀬の相棒)
橋本広子 …… 和泉佑三子 (白神メディカルセンター・看護師長)

涌井 …… 戸田昌宏 (捜査一課)
為頼倫子 …… 相築あきこ (英介の妻。和枝の妹)
石川昭次 …… (37歳、曽我第二小学の教師、サトミの元担任)
石川彩子 …… (33歳、妻)
石川舞 …… (娘)

北山貴志 …… 宮根誠司 (東光医科大・第二外科)
かめは釣具店 …… 平田敦子
岡部 …… 大久保運 (政治家)
神奈川県警捜査一課の刑事 …… 田上晃吉

平家秀樹
逢澤みちる、枝木彩香、小平一誠、渡辺コウジ、御上晋司
元正彩



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