掟上今日子の備忘録 (2015年10月期・フジ・水曜22時枠) 原作 - 西尾維新「忘却探偵シリーズ」『掟上今日子の備忘録』『掟 上今日子の推薦文』『掟上今日子の挑戦状』 脚本 - 野木亜紀子 音楽 - 笹野芽実、末廣健一郎 演出 - 佐藤東弥、茂山佳則、小室直子 主題歌 - 西野カナ「No.1」 オープニングテーマ - Goodbye holiday「溢れるもの」 チーフプロデューサー - 松岡至 プロデューサー - 松本京子、森雅弘 第2話 忘却探偵に恋の罠…水泳選手殺しの犯人は今日子さんの恋人!? -------------------------------------------------------- 魂は心臓にあるのか、脳にあるのか・・・魂はあるか分からない が恋心は存在する。 絆井法郎は厄介に対して背原研究所の仕事には行かないのかと 問うと、プロジェクト転換に際してあっさりと契約を切られた という。しかし次のアルバイトは見つかったとして、室内用の 殺虫剤を散布して回る仕事だという。そこでへんな名前 の邸宅で困難を経験したと語る。 厄介は今日子に仄かに恋心を抱くが、関心を寄せていることを 知った法郎たちからは今日子との恋愛としては勧められない ことを言われる。 そんな中、喫茶店には探偵を探しているとして尋ねてくる男性・ 鯨井留可がいた。人を探しているのだとし、事件に巻き込まれ て自分は警察から殺人の容疑者として疑われているので、その 殺害当時に一緒にいた女性を捜して欲しいというものだった。 その人が見つかればアリバイを証明出来るのだという。 その女性とは2時間くらい喫茶店で話した事を告げ、特徴を聞か されると今日子のことだと分かる。 先週の水曜日に鯨井留可は大学時代の友人・宇奈木九五に電話 で呼び出されたが呼び出しても反応が無かったという。ドアに 鍵が開いていて中に入ると変わり果てた友人の姿が有ったとの こと。遺体は浴槽の中で発見され、死因はドライヤーの漏電に よる感電死だったという。服のままで室内は争った形跡が有り 殺人事件として捜査が始まったという。漏電した際に録画して いるデッキの時刻が午後3字53分で止まっていたので、それが 死亡推定時刻だろうとのこと。自分が遺体を発見した30分前 のことだという。 新米刑事と遠浅刑事から第一発見者として事情を聞かれる中、 死亡時刻に居たのは、今日子さんだと語る。 -------------------------------------------------------- 今日子に仄かに恋心を寄せる厄介にライバルが現れる!? 今日子と喫茶店でお茶をしたという男性・鯨井留可は、 殺人の容疑者とされているが、アリバイを証明出来るのは 今日子であり、喫茶店に一緒にいたことを証言出来れば アリバイは成立するが彼女は一度眠ると記憶がリセットされる 為に覚えていなかった。話を色々と聞いていく中で、誰に 殺害されたのか。そして依頼人のアリバイに関して裏取りを していくことになる。 今日子の記憶の件を面白い形でいじっている感じ。 記憶がないということを理由に色々と悪さすることも可能 だけど、厄介としては正攻法で彼女と近づきたいと感じて いるようで、覚えていない彼女との関係をどう近づけていく のか。 事件の件に関しては一度、厄介が容疑者を別の時間に目にして いることや、当時の記憶を頼りにして論理を組み立てていく 訳だけど、時限装置を使えば可能だとする中で、ちょっと突飛 な方法論を使ったものが有って、正直シナリオの流れに説得力 があったのかよく分からないがいつの間にか納得させられている 流れがあったかな。 プライドの高さとか競争の厳しさなんかを描きつつも、かつて は敵として戦った人物も同じ苦楽を知るものとして、相手の 罪悪感につけ込んで一連の流れに関わらせていこうとするところ など、最後まで嫌なヤツだった感じにも思えるし、ドーピング の流れに関して、確かに密告した事情が有るにしても、その疑惑 を生んでしまったのは結局処方箋を出した医師のミスによる ところが大きいので、あまり責めるというのも変な感じかな。 しかし小説に因んで事件の真相が暴かれていくところを見ると ちょっとした「ビブリア古書堂の事件手帖」みたいで興味深い かな。 掟上今日子 …… 新垣結衣 (置手紙探偵事務所・一日で記憶が飛ぶ) 隠舘厄介 …… 岡田将生 (皆原製作所・契約) 也川塗 …… 有岡大貴 (探偵) 幕間まくる …… 内田理央 (探偵) 絆井法郎 …… 及川光博 (サンドグラス・マスター) 鯨井留可 …… 堀井新太 (水泳教室のコーチ) 宇奈木九五 …… 篤海 (被害者、水泳部) 遠浅深近 …… 工藤俊作 (刑事) 新米 …… 岡村優 (刑事)