掟上今日子の備忘録 (2015年10月期・フジ・水曜22時枠) 原作 - 西尾維新「忘却探偵シリーズ」『掟上今日子の備忘録』『掟上今日子の推薦文』『掟上今日子の挑戦状』 脚本 - 野木亜紀子 音楽 - 笹野芽実、末廣健一郎 演出 - 佐藤東弥、茂山佳則、小室直子 主題歌 - 西野カナ「No.1」 オープニングテーマ - Goodbye holiday「溢れるもの」 チーフプロデューサー - 松岡至 プロデューサー - 松本京子、森雅弘 第6話 名門女子校で美少女が殺人!?セーラー服の忘却探偵に恋の予感 -------------------------------------------------------- 厄介は古本屋で働いていたが、また首になったとして法郎から 指摘される。自主的に辞めたのだという。古本屋の妻の元彼と 厄介がそっくりだということで、彼を見ると騙されていた20年前 のことを思い出してしまう為に辞めたことを語る。恥ずかしさ は人間の感情の根源的なもの。しかし最近転職も悪くないとし 決して無駄ではないことを教わったという。 現在五十嶺学園・中等部の管理作業員として採用されたという。 しかし問題なのは女子校だということ。 危険なので目を合わせないようにしているという。 そんな中厄介はいつものように仕事をしにいく。 放課後に清掃の仕事をしていると用具室の方で物音が聞こえる。 厄介が中に入ると女子学生の逆瀬坂雅歌が倒れていた。 室内は二酸化炭素が充満。入ってきたドアから出ようとするが 何故かドアノブが壊れていた。厄介は二酸化炭素が不燃性だと 知り爆発の危険はないことを知っていた為に、非常ベルを鳴ら す為に意図的に煙りを発生させて警報器を鳴らすのだった。 第一発見者が怪しいの法則により、ネットを中心として厄介が 容疑者のようにして散々書かれてしまう。探偵を雇うことにする。 厄介は今日子に依頼をして状況を説明する。 ガスボンベは来月の学園祭の為に用意されていて誰でも室内に 入れたこと。窓の壁は接着剤、ノブは予めハズされて中からは 開かないようにされていたこと。現場の遺書は本人の文字だと 発覚するが、遺書はELIZAHEADというバンドの"世界の涯て"の 歌詞だったこと。しかしバンドのファンだったという形跡は 一切無かった。厄介が無理矢理遺書を書かせたと考えている人も いるという。一番の解決方法は意識を失っている逆瀬坂雅歌が 証言してくれることだが・・・彼女は三廻辺病院で意識不明で 目を覚まさなかった。 -------------------------------------------------------- うーん、ドラマ自体は面白く見て居るのだけど、今回の自殺 した女性の心情に関してはまるで理解を超えたところで行動 を起こしていた。 色々と神経質な人はいるので、自分のことを知られたくない とかあるのかも知れないし、自分のことを知った人物に対して 計画的に殺害しようとするとか、自殺だと見せかけないように して何かするとか、かなり病的な感じがする。 ただ恥ずかしい記憶が何時までも忘れられず、その事実によって 自分が縛られるというのは分かる。 自分もPD持ちなので、体調の悪い時の記憶が頭の中でグルグル してしまい、体調が悪くもないのに突然悪い気がしてくると いうアホアホな病気で、希死念慮なんてものも理解出来るけど、 それにしてはちょっと迷惑かけ過ぎって感じがした。 今日子の記憶が失われる利点と欠点をこれまでのエピソードを 通して描いてきたけど、今回の依頼人が持つ羞恥心のことを 考えると今日子の記憶の事情はうらやましさを覚えるところ なのかな。 また厄介と今日子の立場が同一になり、相手のことを忘れたく ないとする流れも出来てきたのは微笑ましいところ。 毎回今日子から見て厄介の良さというのは必ず心に響く流れ として一度は目にしている感じなんだけどね。 このドラマ遊び心も楽しくて、今日子はベッドで寝ていた時には ジョークとはいえ厄介にとってはビックリしただろうね。 また今日子は天然なのかどうか分からないが、意外と聞きづらい こともズカズカ踏み込んでくる。 それにしても厄介に知られた小説の趣味って何なのだろうか。 「5→9〜私に恋したお坊さん〜」の百絵の件(ボーイズラブコミ ック)を踏襲しているのだろうか。このドラマ、見て居ると 現在放送中のドラマのネタを彷彿とさせるところがあるよな。 掟上今日子 …… 新垣結衣 (置手紙探偵事務所・一日で記憶が飛ぶ) 隠舘厄介 …… 岡田将生 (皆原製作所・契約) 也川塗 …… 有岡大貴 (探偵) 幕間まくる …… 内田理央 (探偵) 絆井法郎 …… 及川光博 (サンドグラス・マスター) 遠浅深近 …… 工藤俊作 (刑事) 新米 …… 岡村優 (刑事) 逆瀬坂雅歌 …… 浅見姫香 (五十嶺学園・中等部・希死念慮がある?) 山之上茂美 …… 米山穂香 (五十嶺学園) 古本屋 …… おかやまはじめ (無限古書店) 妻 …… 山下裕子 () 司書 …… 桜井聖 (五十嶺学園) 女性警察官 …… 高橋あゆみ、吉田沙保里 () みむらえいこ、佐々木七海、榎本実優、梅澤晴代、山田綺良々 松島愛華、小澤美優